見出し画像

国立T幼稚園 受験記録

2022年に幼稚園受験をした体験記をそろそろ今年のシーズンを迎えたので書こうと思う。

国立のT幼稚園受験は12月20日。
私立受験より1ヶ月以上遅く、これが息子の幼稚園受験最後となる。
受験番号で試験時間が割り振られており、私たちは朝の9:30集合だった。

緊張はしていない。
他の私立幼稚園からの合格通知、そして今までのお受験経験が余裕につながる。

白いシャツに無地のベスト、短い紺の半ズボンにしっかりとハンカチとティッシュをねじ込む。
短いソックスとローファーを履かせて、タクシーに乗り込む。

澄んだ空気のいい天気だ。

寄ってみたよ

何で来ましたか?という質問への対策としてタクシーを途中で下車して徒歩に切り替える。
同時に、周辺の環境をチェックする。

受験会場の小学校は大通りに面しているが、幼稚園は奥まった所にあることも理解できた。

頑張ったら仮面ライダーベルトを買ってあげるという約束を胸に、息子は意気揚々と受験会場へ。

一度に試験を受ける人数は男子10組、女子10組の計20組だった。

私たちより早い回で終わった家族とすれ違う。
お疲れ様ですという気持ちでいっぱいだ。

受験会場でもある小学校では、小学6年生がお手伝いをしている。
どの子も待機時間に隙あらばサッと本を開き読書をする風景は保護者ウケ抜群であろう。
同い年の長女がいるが、態度の格差を感じざるを得ない。

本を読む子が多い学校は好きだ。
幼児の手を率先して繋いで、優しく案内する12歳。

私はその光景をみるだけで、あぁ、なんていい子たちなのだろうかとほっとする。

息子が親子と分離されてどこかに連れて行かれてしまっている間に、親は一枚の紙を記入した。

「最近お子さんが怒ったことは何ですか?」

母親が怒ったことを訊ねられてはいない。
子どもが怒ったことを知りたいらしい。

少し悩んだ末に、息子が大好きなお姉ちゃんとの喧嘩の話を記入した。
「中学受験生である姉と遊びたいけれど、相手をしてくれない状況にある息子の話」
中学受験も開催しているT校では共感を得られそうだと思った。

解決策として、体操や水泳、サッカーをしていることを挙げて、それがとても情緒面でプラスになった話や、特にサッカーではボールを使ったコミュニケーションが取れるようになり、お友だちとの気持ちのやり取りにも成長を感じた話も盛り込む。
この紙をもとにして、親のみの面談があった。

親子の様子を見る課題も無事にこなした。

我が子だから甘くなっているが、充分頑張ったと思う。
えらいなぁ。

成長と経験をさせてくれた受験に感謝でいっぱいだ。


不合格だったけれど、頑張った息子には仮面ライダーベルトをプレゼントしたよ。

誰かの何かの参考になっているといいな。
子どもは小さいながら、本当に気を使いながら頑張る。
今年お受験を挑む方、ご無理なさらず思い出に残るいい体験をなさってください。

本が欲しい