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3匹の金魚[六話]イラだちと… 有難う!

[六話]イラだちと… 有難う!

何度も何度も小太郎が頭でイメージしていたシュチュエーションだが、
イメージと体感は違い、
更に小太郎はパニックに至る…
頭での理解と心の整理が徒となわない。「なんで…?」

小太郎の母親、強子の口から
「がんちゃんは、綺ゑ子「母親」母さんところに連れて行ったよ」と…

唯一、出た小太郎の言葉は…、
「そうか…。」

いつかこの日が来るとは思っていた、その何時かの準備はしていない。
頭ではイメージやシュチュエーションはしていたが…
心では全く準備出来ていなかった。

数日間、小太郎の頭は空白の日が過ぎ
ふと水槽を見つめると、
黒の出目金が2匹になっていた。

家の中も、小太郎と母親の二人だ。

小太郎が母親、強子に確認すると、
母親強子は「1匹死んだから埋めたよ。」と…

小太郎は何も返す言葉もなく、
ただ、「あ、そうか…、有難う。」

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