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イエナプラン

大学の長期休みには必ず海外旅行に行く海外旅行好きな私なのですが、旅行に行く前に必ず、目的地の「観光名所」と「特色のある教育」について調べるようにしています。去年の春休み、ブラジル時代の友人が留学先でオランダに行ったため、宿代も浮くし行ってみようという軽い気持ちで、旅行先をオランダに決めたのですが、そこで私は、これだ!と思える教育「イエナプラン 」に出会いました。

ということで、今回は私がときめいた「イエナプラン」について少しお話させていただきます。

「イエナプラン 」って何?って聞かれた際に私は一言で答えることができないのですが、うーんあえて言うなら「社会と繋がった教育」ですかね。

9年間日本の教育を経験し、3年間IB教育を経験した私は日本の教育がいかに社会人になった際になんの経験にもアダプトできない知識を埋め込まれているのか(少々言葉が悪いですが)を感じました。この知識というのは国語・算数・理科などといった知識ではなく、人間性のことを指しますが、IB教育で私はコミュニケーション力や考える力などといった人間性を作り出す知識を身につけることができたと感じています。

しかしそれ以上に「イエナプラン 」が魅力的だなと思う理由として

1. 将来社会をでたことを考えて「異年齢学級」を行なっている

2. 子ども達同士で「習う」と「教える」を学んでいる

3. 自分の課題を自分で考え解決することが重視される

まだまだたくさん魅力はありますが、異年齢学級を取り入れることで、自然と学び合いを深めることができる雰囲気作りが可能になり、誰かに助けてもらうという経験をしたからこそ、誰かが困っていたら助けてあげるのが当たり前の社会を創り出せるのかなと感じています。

まさに子どもが主体のイエナプラン教育では、先生は教える立場ではなく、相談役として、勉強に困っている子どもを助ける立場に回ります。できるだけ子ども同士で物事を解決し学んで行くことで、自立へと繋がり、社会へと繋がった教育ができるのではないでしょうか。


上記の方法でクラスをまとめるにはおそらく「普通に」クラスをまとめるよりも何倍も考えることが必要だと思います。

子どもの自由の中に教員がしっかりとした枠組みを持ち、適当な「自由と規制」がなければ社会に出たときに社会に馴染めない大人になってしまう可能性も出てきます。だからこそ「自由」とは何を教員は見失ってはいけない。

というイエナプランの考え方もとてもとても素敵だなと思うと同時に、「自由とは何か」を考えるって難しいなといつもイエナプランを学びながら感じています。

人は生まれたその瞬間から社会の一員であり、その存在を認め受け入れ、社会を学ぶ「プレ社会」が学校のあるべき姿になればいいなと感じています。だからこそ、学校生活ではたくさん失敗して、たくさん考えて、自分で道を切り開けるような人間に子どもがなれるように、少し社会を経験している教員が一緒に子どもの道を切り開く「お手伝い」をするような感覚で子どもと関わりたいなと私は思います。そのために、学生生活の自由な時間で色々な経験をして、学んでいつか子どもに「これってどうしてこうなるの?」と質問された時にたくさんの引き出しと選択肢を与えられたらなと思います。

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