アサノミ

日々。 交流余り好みません。

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青菜に塩的な毎日

少し下がり調子で 言葉少なになりました。 あの子の波状攻撃は毎度の事で分かりきっているのに苛立つ私は、随分と人間というものが出来ていないんだなと、自分自身に対して肩透かしを喰らったような気持ちになりました。 失望が少しずつ胸を覆って、何かが少しずつ遠のいて行くようです。 望み通りの言葉と望み通りの振る舞いで、何事も無いよう装ってあげたいけれど、どうやらそれを実現することは難しく、ただ意に沿わない日々が少しずつ長く長くなっていきます。

    • カンパッパ

      『冬型の気圧配置で寒気が流れ込み日本海側では週末は平野部でも積雪の予想です。』 12月も半ばを過ぎるとスーパーにしめ縄飾りと小さな鏡餅とシャンメリータワーがそびえ立ちそしてこんな物騒なニュースが告げられるようになる。 寒波とか大雪の予報だとか、そんな文言を耳にするたびに、頭にこのフレーズが流れる私は昭和の生まれの人間です。 昔は積雪のほとんど無い地域に住んでいたので、突き刺すような寒さなんだから、男女の打算的駆け引きなんて馬鹿馬鹿しいから、ただただ暖を求めて炎に手をかざ

      • 母をたずねて三千里

        もぐりもぐって三千年 横道それたら 等身大 最低限のキメ顔と 溢れ出してく嘘八百 胸に居座る感傷と 呼吸を忘れたみなし子が ゆるやかに 落ちてくだける 夕の闇 言伝一つ頼んだら 誰か届けてくれるでしょうか 街の灯りはグラデーション 催促するよなノイズに揺られ 最低限の淡い夢 変わらぬ歩幅の君なき道 風化してゆく残像が 狂ったピントで滲んだら 耳元過ぎる 寒さを告げる 夕の風

        • ほぐれる

          土曜日の午後7時。 スーパーにはいつもより饐えた匂いがしていた。 作業着の人が多かった。 割引表示のついたお惣菜と、缶ビールがそれぞれのかごに並んでいる。 ”一週間お疲れ様” 緊張が解けたような浮ついたようなほっとしたような空気の店内。 私も小さな清酒の瓶をかごに入れた。 お酒を買うのは2週間ぶりくらいだろうか。 私の身体も久しぶりに緩んでいく。 店の外に出ると。 幼子が手を伸ばしたらぽろりと取れそうなまあるい月が浮かんでいて、そのあとすぐに、黒い雲に飲み

        青菜に塩的な毎日

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        • アカウントやnoteに関するあれこれ
          1本
        • 短め
          21本
        • 日常
          17本

        記事

          開いた口が塞がらない

          共感求めて伸ばされた手を振り払い、展開された持論に1ミリも共感出来なかったときのやり切れなさをなんと呼べばいいのか。 フライパンのアサリのごとくあんぐりと開いた口は戻らない。 割に合わないというか尺が合わないというか、発した言葉に比して帰ってくる言葉の量よ。 2:8いや1:9か。 せめて3:7かできれば4:6でお願いしたい。 でないとかわいい女の子と楽しくお酒が飲めると期待していったら、なんだかぼったくりバーだったみたいな、好みタイプだから指名したのに、何か思ってた

          開いた口が塞がらない

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          すぐには見つからないけれど どこに仕舞えばいいのか 分からないけど どこかでまだ息づいて 今でもまだ脈を打って

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          なんかいつも涼しい

          降り始めた雨がアスファルトをポツリポツリと濡らしたのに、結局やっぱり降らなくて地面に所々草間彌生が誕生したアスファルトのムアッとした匂いのムアッがまだ10段階の4だった。 今年は夏が遅いのか、いつも早すぎるのか、日本には四季があるのかないのか、時代のせいなのか気候まで混沌としてきた昨今、独裁者のように四季のうち半分を占領していた夏という季節。それなのに暴君どころか御簾の奥の天子様かと思うくらいに存在がない。随分と今年の夏は奥手で控えめな草食系男子です。 冷夏だと時が進

          なんかいつも涼しい

          Her room is always in a mess.

          不完全な世界に 完全さを追い求め 不完全故に苦しむ 完璧主義者 ほどけない糸に縛られて 迫りくる日常に押し潰される 正しい接触 境界線を引いて 内側にこないで フラットな視点 客観的な事実 過剰な歩み寄りなんてけっこう 吐き捨てた毒が蝕んだ 心の傷を隠し持って 悟られないように 息を潜めて

          Her room is always in a mess.

          やがて野となれカベとなれ

          「こっちに来なさい」 厳格そうなお父さんが呼びかける。 「はーい」 すこし後ろ髪惹かれつつも、素直に従う子供。 ショッピングセンターのキッズスペース、児童館、公園。 あらゆる公共の場で見かける親子のやり取りだ。 その親子のやり取りを見て少しため息をついた後、心の中にすっと見えない壁が建った。 あっちとこっちを分ける壁。 何度呼んでも遊びをやめる事の出来ない自分の子供を尻目に親子の姿は視界から消えていく。 何度繰り返すんだろう、この状況。 ため息の後に自分の

          やがて野となれカベとなれ

          いないいないばぁなんてもうずっと前のこと

          ない物ねだりなんてしてないけれど 白旗上げる毎日です ぐうの音出ないほど打ちのめされても あの子の笑い声がひびけば それでいいよ 古今東西やけっぱち いちにのさんでずっこけたら  涙顔して笑っていてね 間違ってたってそれでいいよ やわらかくふさがれた 出口のない日々 正しさを求めずに 小さな手のひらと 切り開いていこう

          いないいないばぁなんてもうずっと前のこと

          考察なんてしてない

          考察してるフリしながら 別の事を考えていました 別の事を考えながら 考察するフリをして 何でそんなことしたんだろう あたかも日常のほんの一コマ に思い巡らすといった風を 装いつつの余所行きな感じ 朝起きてスッピンを装いつつの スッピン風素顔メイク とでも言いましょうか さてさて そんなこと する必要性あったかな 動機を精査すると いささか怪しい案件だったけど 審議はしないでおこう 知らないふりをしておこう

          考察なんてしてない

          (仮)

          カッコカリ まだちょっと、コレッて決められないけど当面これで運用しといてみたいな、その場しのぎ感がある。 カッコカリ。 仮免許、仮設、仮定、仮説。 仮の姿。 カッコカリ。 創作(仮) カッコカリだから許してね。 謙遜とはまた違う。 創作と名の付く深い穴は掘れないけれど、浅瀬でチャプチャプ水遊びはしたいのです。そんな風にハードルを下げて、申し訳ないフリをしてこうやってまた文章を投稿する浅知恵の浅はかさがいかにも創作(仮)。 とはいえ、とっ散らかっ

          コーヒー・ルンバ

          駅前まで歩こうと思ったのに気付けば車に乗って駅前にいた。運動不足解消を目論だのに大失敗。だから運動不足に陥るんだ。ちょっと離れたところに車を停めてそこからてくてくと歩く。 ドトールでも別に良かったのに客席がいっぱいだったから、商業施設の中の喫茶店に入る。個人経営の地元の喫茶店。外で白以外のコーヒーカップでコーヒーを飲むのが久しぶりだったことに、出されたカップに描かれた花の模様を見て気づく。きちんとカップアンドソーサに注がれ人に淹れてもらうコーヒーはどうしてこんなに美味し

          コーヒー・ルンバ

          ゆらゆら揺れるは古着のスカート

          いいねもスキも既読も何もなくて、携帯は音声と幾らかの文字情報を伝え始めていたころ、駅前にはまだHMVとかヴァージンとかのCDショップがあって大きなヘッドフォンしながら試聴したりなんかして、駅の高架下には変なお香の香りと、変な雑貨と古着屋さんが並んで当てもなく高架下を行ったり来たりして、店に並んでた映画のポストカードをまるで手に入れれば天国へ行ける御札のように実家の砂壁メリメリさせながら貼った。拗らせたら戻れない細い細い一本道、花柄のスカート、ベティ・ブルーみたいなワンピ

          ゆらゆら揺れるは古着のスカート

          痛いの痛いの飛んでいけ

          けたたましい サイレンの音 残像と耳鳴り 情緒がバグり始めました 止まないおしゃべり 不安の種がばら撒かれ 尽きることなく芽吹いてく 言葉の渦に巻き込まれ 疲弊と失意に苛まれ 過ぎていく一日を眺めた まるでパレードのように 終わることなく続いていく

          痛いの痛いの飛んでいけ

          今日も明日も明後日も

          ある日 想いは溢れて ある日 突然枯渇する なけなしの小銭はたいて 手に入れた 安全神話が崩れだし 扉はずっと重いまま 開かなかったその扉 未だに鍵を探してる 桜の花の道しるべ 焦燥感だけ降り積もり 飲み込まれてしまったの 寄せては返す波の中 溶け出したのは僕の未来 さよならとすら言えないままに 過ぎ去って言った日々

          今日も明日も明後日も