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母をたずねて三千里

もぐりもぐって三千年

横道それたら 等身大

最低限のキメ顔と

溢れ出してく嘘八百

胸に居座る感傷と

呼吸を忘れたみなし子が

ゆるやかに 

落ちてくだける 

夕の闇


言伝一つ頼んだら

誰か届けてくれるでしょうか


街の灯りはグラデーション

催促するよなノイズに揺られ

最低限の淡い夢

変わらぬ歩幅の君なき道

風化してゆく残像が

狂ったピントで滲んだら

耳元過ぎる

寒さを告げる

夕の風


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