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キ ラ キ ラ していたピザ屋の配達員さん
2020年の冬。コロナ禍でステイホームが呼びかけられていた。
みんなが戸惑っていて、疲れていたように思う。
わたしも、普段インドアを極めているくせに、「本当外に出れなくて窮屈だわ〜」とか言ったりして、引き続きインドアを極めていた。
わたしはその当時、割と大きい企業に所属していて、コロナの影響は多少あるもののボーナスがゼロになるといったことはなく、それまでと同等の給料ももらっていた。
そしてふと思う。
これでよいのだろうか。
飲食店を筆頭にコロナのせいで困っている人たちがたくさんいて、でもその人たちのためになるようなことは一切なにもできていない。
みんなで協力する時だと思いつつ、安定という椅子に座り続けている。
もやもやを抱えつつも、なんとなく、それなりに、つつがなく仕事を続ける。
「これ、今やるべき仕事なのか?」
そう思いながら資料を作って、会議に出席している。
とある日の休日、なんとなくピザが食べたいからテイクアウトしようと思い立ち、予約をしてピザ屋に歩いて向かった。
ピザ屋の前には人が多く並んでいて、おうち時間をなんとか楽しく過ごそうという人々の気概が感じられる。
中にいる店員さんはピザを焼く係と思われる人が3人、サイドメニューを担当しているっぽい人が2人、受付や電話対応が1人という総動員で忙しい休日に挑んでいた。
配達員さんが出発したかと思うと、別の配達員さんが戻ってくる。
そして自分の番。配達員さんに、「すごく忙しそうですね!」と声をかけた。
「いや〜これまでで一番忙しいっすね!」とキラッキラの笑顔で返される。
汗すら輝いていた。
うわお。この人これからとびきり美味しいピザを、家族とか恋人とか様々な人に届けて、幸せを配達するわけだ。
その時わたしは思った。
わたしの仕事より、この人の方が幸せを届けているなぁ。
いや、ちょうど悩んでいた時期だから強引に結びつけただけなのかもしれないし、理由が欲しかったのかもしれないけど、そう思ってしまったのだ。思ってしまったからには仕方がない。
わたしも、人を幸せにできる仕事がしたい!!
そして今、わたし、フリーランスのWebライター。
なんと会社を辞めてフリーランスになりました。
我ながらになかなかの決断よ。
企業のホームページでコラムを書いて、アクセス数が上がったり、問い合わせが来たりして、感謝をしてもらえるのがとってもうれしい。
なかなか伝わりづらい伝統文化や中小企業の技術なんかも、もっともっと知って欲しくて書いている。
ではでは、お腹が空いたので、ピザでも食べましょうかね。
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