Asumi

アメリカ中西部で考え中。たいていは美術館にいます。 4年間の米国留学の記録はブログにて…

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アメリカ中西部で考え中。たいていは美術館にいます。 4年間の米国留学の記録はブログにて:https://ameblo.jp/a-oba24/

マガジン

  • 留学中のあれこれ

    海外で生活していて、ふと思ったこと

  • 学芸員見習い@USA

    インディアナポリス美術館での、学芸員インターンの様子。日記です。

最近の記事

料理は、しなくてもいいよ。

「君、よく料理はするの?」 飲み会の席で、上司の上司からそう聞かれた。日本でインターンをした夏のことだったと思う。 「大学がある日は三食、食堂で食べることになっているので、自炊する機会はあまりないですが……。休みの日に料理するのは、好きですね」 そう応えると、上司の上司は「うんうん、偉いね。良いことだ」と笑顔で頷いた。糸のように細められた目に、悪気はいっさい見受けられなかった。けれど、 ーーもし、私が男だったとしても、同じことを聞きましたか? ふと思い浮かんだそんな

    • 【ひとまず20時間】試してみよう。- 美術館インターン4週目

      最近インターン先で、浮世絵に書かれた文字の解読を任されました。 Courtesy of the Indianapolis Museum of Art at Newfields 例えばこの浮世絵、右上に絵の説明書きがあります。 こういった、絵の中の説明書きを読み、英語に訳す作業をしています。 今までに草書体で書かれた文を読んだことがないので、日々、新しい文字を勉強しながら作業を進めています。読める仮名が増えてきたので、最近は解読作業が楽しいです。 - - - - -

      • 美術館は誰のもの?(インターン12日目)

        今日もルームメイトの飼っている猫に朝食をねだられつつ、インターン先のインディアナポリス美術館にバスで向かいます。 2018/06/13 スケジュール 朝9:15 開始 午前10:40 〜 11:20 版画・水彩画の収納庫へ 午後1:30 〜 2:30 キュレーターチーム全体ミーティング 午後2:30 〜 3:30 ボタニカル・ガーデンのスタッフとミーティング 午後3:30 終業 - - - - - - - - - - 朝は吉村孝敬の襖絵に関するリサーチの続き。孝敬の西本

        • 予想をはるかに超えていました。(学芸員インターン1週目を終えて)

          (2018.06.05) インディアナポリス美術館で、日本美術史の博士を持つ学芸員(以下ボス)のもとでインターンをさせていただき、はや1週間が過ぎました。 今週はずっとボスが出張中なので、私には、 1. 過去に作られた「インディアナポリス美術館名品展」のカタログを読み込むこと 2. 所蔵作品一つ一つの情報が集まったファイルに目を通すこと の二つを通して、この美術館に所蔵されている日本美術コレクションをある程度覚えるようにという課題が出されました。 と、いうことで、この1

        料理は、しなくてもいいよ。

        • 【ひとまず20時間】試してみよう。- 美術館インターン4週目

        • 美術館は誰のもの?(インターン12日目)

        • 予想をはるかに超えていました。(学芸員インターン1週目を終えて)

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          7本
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        記事

          スタッフだけが知る風景 - (美術館インターン4日目)

          スタッフだけが知る風景 - (美術館インターン4日目)

          象牙問題と、生で見る美人画 - (美術館インターン10日目)

          (2018/06/12) 学芸員インターン、10日目のスケジュール: 朝9:45 開始 昼12:30 ~ 2:00 収蔵スペースで作品のチェック 午後2:00 ~ 2:50 ミーティング 午後3:30 終業 午前中はコレクションの中にある屏風絵について、オンラインリサーチ。 お昼に、作品収納庫に行って、ボスと中国の鼻煙壺(sniff bottle)を幾つか確認しました。(写真はwikipedia commonsより) 鼻煙壺は、清の時代に流行った、粉状の嗅ぎたばこを

          象牙問題と、生で見る美人画 - (美術館インターン10日目)

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          アメリカでのインターン、はじまりはじまり。

          アメリカでのインターン、はじまりはじまり。

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          人生には、二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。(アインシュタイン)

          人生には、二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。(アインシュタイン)

          留学生って、最高にかっこ悪い。

          やられた。気を抜いていたら、他の日本人留学生の「じぶん意識高いですオーラ」にまんまとあてられてしまった。自分もアメリカでの留学体験をブログにあげているから、周りから見たら私も同じように見えているのかもしれないけれど...。でも、一つ言わせて欲しい。決定的に違うところが一つある。 私は、「留学したら、自分の価値が自動的に上がる」とは、一切思わない。 *** 自分の留学体験を元にビジネスをやろうとしている人をたまにwebで見かける。海外進学、留学情報に飢えている日本人は意外

          留学生って、最高にかっこ悪い。

          人への依存を、ちゃんと過去にする

          ある人からの連絡をずっと待っている。 こちらからメッセージを送らない限り、向こうから私に連絡してくることは、もうない。以前は向こうからまめに連絡が来ていたこともあるけれど、私が国を離れ、お互い顔を合わせる機会がなくなったことで、向こうの心が自然と離れていったのだと思う。 以前までは、連絡が来ないことがずっと不満で、忘れられていくのが不安で仕方がなかった。けれど今は、前向きにあきらめることができつつある。向こうは生活の中で、私のことをもう必要としていないだろうし、私にも同じ

          人への依存を、ちゃんと過去にする

          過去の成功は、忘れた方がうまくいく

          在学しているアメリカの大学から、ベルギーに留学した時に学んだ。 「新しい環境でうまくやっていくためには、過去の成功体験をすべて忘れた方がいい」ということを。 成功体験をたくさん積んで「こうすれば成功する!」という方法をたくさん知っている人ほど、それらを手放すのは難しいように思う。 私自身、進んで住む環境を幾度か変えてきた。皆と違う中学校へ行き、高校進学と同時に実家を離れて、大学は海外進学をして。新しい環境に馴染むのはもう得意だと思っていた。 けれどベルギーに行って、その

          過去の成功は、忘れた方がうまくいく