Episode2:飲食店のオンライン化でエンジニアだからできること。
前記事のEpisode1はこちらから。
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わたしの本業はITエンジニアで、主に中小企業やNPO/NGO向けにITサービスの導入を生業としています。
2020年4月現在、日本中で猛威を振るっている新型コロナウィルス(COVID-19)。
エッセンシャルワーカー(医療従事者の方々、生活基盤を支えている業種に従事する方々)の方々には、感謝してもしきれません。
こういう困難な状況だからこそ、私自身も社会をよりよくする活動ができないか、私のスキルが活かせないかと日々考えています。
Twitterで見た小口さんの投稿
小口さんとの出会いは、私のタイムラインに流れてきたこのTwitterです。
もともとフォローをしていた方のリツイートでこの投稿をみて、直感的にはシンプルに「おもしろそうだな」と思いました。
ちなみにリツイートした方も小口さんのことは存じ上げず、でもエンジニアとつながってほしいという思いでリツイートされていたようです。
私はこの投稿をみてすぐに返信します。
ツイートを確認すると「17時52分」に小口さんがツイートして、私が「18時05分」に返信しています。
わずか、13分でつながる関係だったわけです。
なぜすぐに賛同したのか
1)力になれるスキルがあった
小口さんの投稿では、エンジニアを探していると明確にかかれています。
これは小口さんがご自身のスキルではどこまでできて、どこからができないのか。誰がそれをできるのか、というのを客観的に把握されるからだと思います。
そして私は仕事上、お客さんの事業上の課題をITで解決しているので、スキルは合っていたわけです。
2)飲食店は大変だと知っていたので、いい事例になりそう
賛同したタイミングですでに、「いい事例になりそう」と思うのは、Qさん(レストラン)に失礼だと思いますが、正直にいうとそうなんです。
休業要請があってから、販売の仕方をデリバリーやテイクアウトに切り替えている飲食店がたくさんあることは知っていました。
様々なノウハウがブログで共有されていることも知っていました。
ただなんとなく、「もっといい方法があるだろう」と感じていました。
しかし、飲食店は飲食店の事情があったり、実際に導入してみると難しい問題があるんだろうとも思います。
外部から理想を押し付けるのは好ましくありません。
そうであれば、飲食店の方々と一緒にやりたいという思いがありました。
3)やりとりしてから考える
もちろん連絡をしてみて、先方の期待値と私のスキルがうまくあわない場合は往々にしてあるわけです。
その時は、その時でお断りすればいいかなと思いました。
そういう意味だと、お声がけする時点でのリスクは0なので、すぐに返信したわけです。
結果的に、うまく行きました。
Qさん(飲食店)ではもうデリバリーを始めていて、自社サイトにメニューと電話番号を載せて、近隣の常連さんからオーダーを取ってしました。
これからデリバリーやテイクアウトを始める場合、ツールの導入よりもそれ以外の準備の方が大変です。
この準備をツール導入前にすでに自前でされていて、実践されているというのは、導入しやすい素地です。
また小口さんにも具体的な案が既にあって、それを打ち合わせ前に送ってくれています(詳細はエピソード1を)。
「全部考えてください」スタンスでないことも、スムーズにできた大きな要因だと思います。
そしてミーティング
ミーティングは約30分くらいだったと思います。
はじめましてでしたが、双方忌憚なく意見や考えを出し合えたミーティングでした。
小口さんは地方創生関連の事業をされていて、私自身も地域活性化の事業をされている組織のIT支援を多く手掛けていることもあり、想いの部分ではすぐに一致しました。
事前に小口さんから構成案(サイト構成やラフイメージ)をいただいて、それを元に相談しました。
私もそれを事前に確認し、実現案をいくつか準備してミーティングに臨みました。
30分くらいの打ち合わせでしたが、双方で大まかな実現方法を合意し、いくつかの部分は飲食店側に確認して進めましょう、ということでミーティングは終了しました。
いま大変な飲食店さんへの想い
今回の新型コロナウィルスの影響で、ほぼ全ての飲食店が打撃を受けていると想います。
いまはいわゆるオフラインでのサービス提供が停止してしまっただけで、飲食店がこれまで提供してきた価値がなくなったのではありません。
これまで来ていたお客さんはみなステイホームしているわけですが、毎食食べるのは変わりませんし、おいしいものを食べたいという欲求は以前より増しているかもしれません。
私が思うのは、「ぜひ新しい方法でおいしいものを提供し続けていただきたい」ということです。
そのためには、これまでにない方法を取らないといけないので、大変な思いをすると思います。
その大変な思いのうち、いくつかは誰かにお願いをすることで解決します。
今回の小口さんがそうであったように、価値を提供し続けるために、なりふり構わず誰かにお願いをすることを諦めないでほしいと思います。
私も会社を経営していて、売上が落ちています。生きた心地がしないと思います。
でも現金を諦めないでほしいのです。
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