幸せには『優先順位』があるよねって話
# 思考
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誰もが「幸せ」について考えたことがあると思います。人との会話や書籍などを通して私も考えてきましたが、自分なりの幸せって十人十色だけど、優先順位はおおよそ同じな気がしています。
たとえば、年収1,000万ある人だって、心筋梗塞で倒れるなら本望だぜ!という思想を持っている人は少ないんじゃないかな。
なので、今回は「幸せの優先順位はおおよそ決まってるよね」というテーマで深堀していきたいと思います。
「健康・心・人・豊かさ」のバランスと手に入る順番
以下4要素のバランスが調うと人生の幸せ度が上がると、20代の頃に学びました。
・健康=体の健康
・心=精神的な健康
・人=良好な人間関係づくり
・豊かさ=お金
これって多くの人が「同じような内容をどこかで見聞きしたな」となる気がします。
私が学んだ中で重要だと思ったのは、この4つは『手に入る順番が決まっている』ということなんです。多くの人は、それぞれ単体で考えがちですが、この4つは繋がっているんですよね。しかも、順番に並んでいる。残念なんですが、割り込みとかできないんですね。
じゃあ、その順番って何?ってことなんですが、「健康→心→人→豊かさ」になります。だぶん、この順番が「幸せの優先順位」になってくると私は考えています。
体の健康がなければ何もできない
体の健康とは、例えば、働くことができるとか食事がおいしいとかです。日常生活を満足に送れる状態が幸せ度を上げてくれます。
元気があれば何でもできる!
このアントニオ猪木さんの言葉は有名ですよね。
でも、どうでしょう。社会人になってから「元気ってどこから湧いてくるんだっけ?」と絶望する人って意外と多いと思うのです。例にもれず、私も20代の頃から小さな不調に悩まされ続けています。
例えば、唐揚げやポテチ、ケーキを食べすぎてニキビとか口内炎ができると、やる気や期待は消え失せ、「デート行きたくねぇな」とか普通に思います。
逆に言えば、体調を調える方法を熟知していれば、とても暮らしやすくなる気がする。そのためにも、30代40代と人生を歩む中で「お酒飲んだ翌日は鼻づまりがひどい」みたいな自分の体調データベースを細かく蓄積しておくことが大事だと思います。遊びも仕事も「体の健康」があってこそです。
心の健康には「学ぶ」が吉
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
孫子の教訓の一つなんですが、戦いの際には、敵情を知ることと客観的に自分を知ることが大切であることを説いているんですね。
それこそ、ストレスってよく言いますが、実情を詳しく知らない方が多いように思います。だから、悪い意味でストレスに人生を振り回されてしまう。自分の状態を客観視するためにも、具体的なストレス症状を知っておく必要があります。
■ストレスレベル1
寝てもとれない疲労感、疲弊感がある
■ストレスレベル2
怒り・攻撃性・イライラがLINEの文章にまで出ている
(問題が多発していたり、自分がおかしいのに他人に向けて怒りが湧いたりするなら要注意)
■ストレスレベル3
緊張状態・パニック・何も考えられない
(自分で何とかできるレベルではないので、カウンセリングなど人の助けが必要)
■ストレスレベル4
憂鬱感、うつ状態、強い自己否定、自信喪失、他者との交流を避ける
(この段階で休職している人が多い。私も25歳の時にこの状態で休職しろと医者から言われた)
ちなみに、多くの人が「うつ病」という言葉を使いますが、その解釈も要注意です。
うつ病とは精神疾患のことですが、全体の約2%しかいません。残りの98%の人は「うつ状態」といって、適応障害のことを指します。なので、改善したいと思うなら「適応障害」について学ぶのが効果的です。
「うつ病」と「適応障害」がゴッチャになっている時点で、いかに敵(ストレス)を知らず、自己を知らずの状態か分かりますよね。おそらく、人間って思っている以上に「勝手な思い込み」で生きているんじゃないかなと思います。
思い込みに振り回されていては幸せからは遠のいてしまいます。知識を学ぶことは心の健康を保つことであり、それが幸せに繋がっていると思います。
思い込みをコントロールできれば人付き合いが上手くいく
仮に体調が悪くて、心も後ろ向きだとしたら、「誰かと会いたいな」とは思わないと思うんですよね。だからこそ、「健康→心」の次に「人」がくるわけです。
人と関わるときは「良い関係を築くには」ということが大事なんですが、多くの人が人間関係に悩んでいます。
ベクトルが自分に向いてる人は、人の目が気になるとか嫌われたらどうしようとか悩みます。ベクトルが他人に向いてる人は、あの人が悪いとかあの人の考え方が嫌いとかで常にイライラしてることが多いです。
自分の思い込みに反することが起きると「あり得ない!嫌い!」とか「あれ、私がおかしい?嫌われたかも、どうしよう」という感情に支配されます。
『私の常識は相手の非常識、その逆もまた然り』だと私は考えています。だからこそ、自分の常識(思い込み)で物事をみるだけではなく、「相手の立場に立とう」とみんなが口を揃えて言うわけです。
人に合わせて生きろとか言うつもりはないですが、「なんで自分はイライラ・モヤモヤするのか?」と感情を深堀すると、”自分の常識(思い込み)”が言語化されます。
それがあなたにとって大事にしたいものならば、幸せの定義にしていくのもいいでしょう。もし、それが孤立に繋がるものなら、すぐにでも手放すことをおすすめします。手放すことも幸せに繋がるはずですよ。
豊かさ(お金)は人と人の間に生まれる
「健康→心→人」そして、最後は「豊かさ」です。つまり、お金。
お金は仕事の対価です。そして、仕事は人と人との間に生まれます。例えば、このnoteというのも「サービスを作る人」「書く人」「読む人」がいなければ、1円にもなりません。つまり、仕事にはならない。結局、どんな仕事も「人と人」なんですよね。
稼げない人のよくある例って
体調が悪い
↓
イライラする
↓
人に八つ当たりしたり疑心暗鬼になったりして人間関係が崩壊
↓
うつ状態になる
↓
仕事が続かない(できない)
↓
経済苦
みたいなのが多いです。
自分の常識や感情のみを優先する人って孤立しやすいので、仕事が上手くいかないことが多いです。つまり対価(お金)は手に入らない。
ただし、もう少し踏み込んだ話をするとすれば、みんながみんな年収1,000万やタワマンに住むことが幸せだとは思わないはずだということです。
おそらく、欲しいものが手に入るだけのお金があれば幸せだと感じると思うんですよね。
極端な話、月に1万で自分が望んだとおりの生活ができるよってことであれば、正社員なんかやめて、週1のアルバイトでいけます。自分の常識を振りかざして孤立していても、なんとかやっていけるのかなと。
ほとんどの人はそれを幸せとは思わないかもしれないけど、やっぱり幸せの定義って十人十色なので、世間体に振り回されないためにも「いくらくらい稼いで、いくらくらい使うのか」というは考えておく必要がありそうです。
「健康 ≧ 心 >人 ≧ 豊かさ」が幸せだと思う
どれかに偏りすぎていたり、どれかが欠けていたりすると幸せ度って下がってしまうような気がします。
私の価値観では、健康な体と健康な心が幸せの土台で、そこに「人」や「お金」が積み重なって、幸せがどんどん大きくなっていくイメージなんですよね。
自分や大切な人が体や心を壊したり、身近で生死に触れたりすると、働き方とか暮らす場所とか自分の人生を見直すキッカケになることって多いと思うんです。
そのくらい健康な体と心は幸せには欠かせないもので、それに付随して「どこで暮らすか」「誰と暮らすか」「どんな仕事をするか」「どのくらいお金を使うか、稼ぐか」が決まってくる。
もし、幸せ度が下がっているなと感じるなら、婚活とか転職よりも先に体と心と向き合う必要があるかなと個人的には思います。
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