見出し画像

XIIX LIVE TOUR「SANITY」の感想

「SANITY」ざっくり感想


2022年10月に開催されたXIIX(テントウェンティ) LIVE TOUR「SANITY」に参加しました(仙台、福岡、東京の3公演)。
夏に開催された「in the Rough 1」が2人編成アコースティックだったので、フルバンド編成は久しぶり。

しかも前回のフルバンドツアー「USELESS+」が、なるべく人力のアレンジでというコンセプトだったので、打ち込みを多用したカラフルな音に彩られたXIIXが懐かしいような新鮮なような、「そうだ、XIIXの音ってこんなに気持ち良かったよね!」と、知っているはずなのに身体が思い出して、嚙みしめて幸せな気持ちになりました。これよこれ。バンドのアンサンブルが気持ち良くて、身体中の全細胞が音を浴びる喜びを感じる。XIIXのライブはこれがクセになっちゃうのです。

「in the Rough 1」で宏介が「ギターとベースの2人編成ってあまり聞かないよね」と話していたのですが、今さらいることに気づきました。くるりもギタボ(岸田氏)とベース(佐藤氏)ですね。(もっとメンバーたくさんいた時期もあったけどw)

くるりも随時サポートメンバー(今は主にドラム、ギター、キーボード)が入れ替わりますし、曲のタイプが多彩なので、打ち込みもあればオーケストラサウンドもあります。よく参加してくれる方、初めましての方、様々ですが毎回くるりのステージで繰り広げられるセッションは最高。私は20年ほどファンですが、いつ聞いてもこの気持ちの良いグルーヴがたまらないと感じます。

宏介もすってぃも「全然久しぶりな感じがしない」「むしろどんどんかっこ良くなっている」とMCしていましたが、メンバーみんな熟練の凄腕ミュージシャンだから、たまに集まってもぱっとすごいものを生み出しちゃうんだよね。スーパーミュージシャンの集まりということと、セッションのグルーヴが最高という意味では、私の中ではくるりとXIIXは同じくくりなんだなと気が付きました。セッションが自由で気持ち良いバンド大好物。

あとやっぱり宏介の歌がとても好きだなーと思います。ユニゾンで歌っている時と使っている筋肉が違うというか、全然別物に感じます。ギターが忙し過ぎない分、表情や手の表現も豊かなのも素敵。かと言って、決してユニゾンより歌が簡単というわけでもなく、カラオケするとわかるけど音域が唐突にあっちゃこっちゃ行って笑っちゃうほど狂ってる(笑) ZZZZZなんて頭からめっちゃ高音なの狂ってるよね!(大絶賛)
そして、すってぃのベースの表現が豊かでユニークで病み付き。時に「本当にベースの音なの?w」って思ってしまうほどに(笑)

今ツアーでは新曲の「まばたきの途中」と「スプレー」が披露されました。「まばたきの途中」は「in the Rough 1」で2人編成でも披露されていたけど、バンド形式では初。「スプレー」は全くの初披露。ツアータイトルの「SANITY」は「スプレー」の歌詞から取られたものだし、個人的にも「スプレー」が今ツアーで最も印象に残りました。

珍しく映像の演出がありました。渋谷のホールで見た時に限るのですが、設備が高性能な分、曲によって映像の色彩が強く、ライブを見るのには気が散るように感じたので、もう少し抑え気味の方がありがたいかもな…と思ってしまいました。音に集中したい派なので。
仙台のライブハウスでは感じませんでしたし、福岡は小さなライブハウスだったので演出なし。渋谷はカメラが入っていたから、演出にも凝ったのだろうけど。

セットリスト/サポートメンバー/ゲスト

セットリスト

久しぶりのフルバンドなので、フルバンド聞く気満々でいたら、1曲目は2人編成だったので「いきなり2人かい!」ってちょっと肩すかしを食らう。1曲目と本編最後だけ2人編成ですね。今までも2人コーナーはあったけれど、1曲目と最後なのが新しいなと感じました。2人でXIIX、ってことを強調したいのかな。

ilaksaが3曲目に来るのも意外(なんとなく後半のイメージ)だったし、ZZZZZも早い段階で来てびっくりしたし、キラーチューンを次々に浴びて、あたふた。そもそもまだツアーもライブも回数をさほど重ねているわけではないので、セトリの組み方も毎回新鮮に感じるのかもしれません。何でも楽しい。

そう言えばUSELESSツアー以来、ユースレス・シンフォニーがセトリ入りしていません。代表曲の1つと言うイメージなのですが、あえて封印しているのか、たまたまなのか。冒頭でシャウトするのが面倒くさくなったのか(そんなわけあるかw)。

それから出囃子が変わりましたね。夕方5時のチャイムみたいなイメージの、ノスタルジックな優しい音色の出囃子で癒されました。

01. (セッション~)ハンドレッド・グラヴィティ ※2人編成
02. Stay Mellow
03. ilaksa
04. おもちゃの街
05. ZZZZZ 
06. LIFE IS MUSIC!!!!!
07. E△7
08. No More
09. まばたきの途中 
10. ホロウ
11. like the rain
12. フラッシュバック
13. (セッション~)アカシ
14. Vivid Noise ※渋谷のみ with SKY-HI
15. 4:43 AM ※渋谷のみ披露
        すってぃ&スカパラ谷中さん
16. スプレー
        ※渋谷のみ  with スカパラ谷中さん/SKY-HI
17. Endless Summer ※2人編成

en.
01. Halloween Knight
02. Light & Shadow
03. Answer5

サポートメンバーと楽器

Dr.掘正輝さん、Key.山本健太さん/鮎京春輝さん(広島のみ)、DJ/MP. HIRORON。鯨京さんは初めましてですね。皆さん超売れっ子だからスケジュール合わせるの大変だろうなぁといつも思います。

使用楽器は、宏介はストラト、ES-355(まばたきの途中/ホロウ/like the rain)、アコギ(Endless Summer)。
すってぃはドラちゃん、セミアコ(まばたきの途中/Endless Summer)、青×エンジのエレキ(ZZZZZ/Vivid Noise)を使用していたように記憶しています。(すってぃは、Stay Mellowやおもちゃの街などでシンセベースも)
メモしていたわけじゃないので違っていたらすみません。

宏介のES-355は、9-11曲目で使用されていました。前はZZZZZやEndless Summerでも使っていたと思うけど、持ち変える手間やライブの流れもあるので、シンプルにしたのかな(素人の妄想)。

スペシャルゲスト

ファイナルの渋谷のみ、スペシャルゲストで東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんとSKY-HIが登場。ゲストはほんの少しだけ期待していたけれど、コラボ曲前の登場だったので、意表を突かれてびっくりして声が出てしまいました。テンション上がったー!

曲ごとの雑感

◆ハンドレッド・グラヴィティ

本編に入る前の2人の掛け合いに注目。フレーズが毎回違います。YouTubeにアップされている動画と同じく、すってぃの「1,2,3,4!!」から本編に入るのですが、どこで本編に入るのかはすってぃ次第なのかな。お互いの仕掛けてくる音に対して、楽しそうに対話が繰り広げられます。ミュージシャンは楽器でコミュニケーション取れるの良いなぁ。

仙台GIGS(1560名)、福岡BEAT STATION(365名)、LINE CUBE SHIBUYA(2084名)と3ヵ所でライブを見たのですが、渋谷はホールなので響き方が全然違って聞こえたのですが、特にハンドレッド・グラヴィティでそう感じました。それぞれの楽器の音がだいぶデフォルメされていると言うか、主張が強く聞こえました。

◆Stay Mellow

1曲目の終わりで、静々とバンドメンバーが入場して来て、間髪入れずにStay Mellowへ。わぁ!Stay Mellowが大好きなので、いきなりこの曲が聞て嬉しいのと、えっもう投入されちゃうの?もっともったいぶっても良いのに、という相反する気持ちでプチパニックに。

XIIXを象徴するような様々な要素(ギターがワウワウ歪んでる、ベースがベースっぽくない、ラップ調あり、歌詞に影がある、展開がユニークなど)が詰め込んであるような1曲だと思っているので、聞いていていつも気持ち良くて高揚します。

◆ilaksa

終盤に演奏されるイメージがあるので、早くもこの位置に来てここでも「おおっ!」という驚きと、飛ばしてるなーというワクワクと。ベースの鳴りが最高。赤い照明が似合う。

特に福岡で聞いた時に、びっくりするぐらい音が良くて衝撃レベルでした。なんだこの鳴り…ここは天国なの?って思って。ライブハウスの鳴りって最高だな。

◆おもちゃの街

聞く度に曲の優しさに触れて、胸が揺さぶられるような感覚になります。おもちゃのピアノみたいな可愛らしく軽やかなピアノの音が好き。
健太さんのピアノは、時に可愛らしくPOPに、時に色鮮やかに、要所要所で煌びやかに彩ってくれて素敵。

◆ZZZZZ

ここでもまた驚いたよ。大好きなZZZZZがセトリ入りしたことも喜びだったし(5割ぐらい期待していたけど)、思ったより前半に投入されたので。嬉しいの嵐。

まだ夢の中にいるような、朝の幸せなまどろみタイムが容易に妄想できる世界観。宏介の高音交えた伸びやかな歌声と、キュートな打ち込みの音がたまりません。
「ア、ケ、ボ、ノ、ッテ、ダ、レ?」のリリックにスタッカートを効かせて、ちょっぴりおどけて楽しげに歌っていたので、お客さんも皆笑ってましたね。

音源ではアウトロがフェイドアウトしますが、ライブバージョンでは轟音の渦になります。ロックの激しい爆音と言うより、どこか色気と爽やかさのある轟音で、そこがすごくXIIXっぽくてオリジナリティーがあって最高だなーと思います。

仙台では、後奏に入るタイミングで宏介がパッとしゃがんみ込んで弾いて、逆にすってぃが上に伸び上がって弾いたので、動きの対比も相まって曲の持つ爆発力が視覚的にも捉えられて楽しかったです。なんとも躍動感のある美しい瞬間が、切り取って脳内に保存されました。

渋谷では、用意されていたお立ち台に宏介が飛び乗り、これ見よがしに弾き狂っていたのが最高でした。さぞかし気持ちが良いだろうなぁ。
最後にすってぃがエフェクターのペダルを踏んで、ふよんふよんと余韻にアクセントを付けていたのも可愛くて笑ってしまいました。やりたい放題、暴れたい放題。

◆LIFE IS MUSIC!!!!!

♪滾る~の、すってぃ追っかけコーラスパートになると、宏介が両手ですってぃに「どうぞ!」って捧げていて笑いました(やっていない会場もありました)。明るく爽やかな曲ですが、私の中ではおふざけ色が強めで何かハプニングが起こるのではないかと期待させられる曲(笑)
一時期、このパートで宏介がふざけ倒してすってぃを笑わせてコーラスに支障があったので。

福岡では、2人がちょっとした追いかけっこなどもしてふざけていて、「コードが絡まったね、ごめん(笑)」なんてMCで話していました。はー面白いなー、XIIXの追っかけっこ(笑)

渋谷ではすってぃがお立ち台に上がったのでテンション上がりました。楽しかったねぇ!

すってぃストーリーより

◆E△7

2人アコースティック編成では定番曲ですが、たまにはフルバンド編成で聞きたいとずっと思っていたのですごくすごく嬉しかったです。やったー!とガッツポーズしたいほどに。キラキラな打ち込みたくさんのE△7が眩しくて、知っているのに感動してしまいました。また会えて良かったよ!セブンスちゃん!(曲を擬人化したがる私)

キラーチューンが前半でどんどん投入されて、出し惜しみしないセトリだなー。

◆No More

いつ聞いても爽やか。めっちゃ爽やか。Bメロのギターリフ(高い音)が好きで、いつもそこに注目してしまいます。すってぃの「へーい!」が相変わらず楽しい。

◆まばたきの途中

宏介がES-355、すってぃがセミアコ使用。ルックスが好きなので、2人がこの装備をすると「うわああ、つぇぇぇぇ!!!」と謎の興奮があります。セミアコースティックの音色が、曲の世界観にぴったり。

「in the Rough 1」で初披露していましたが、ピアノやホーンが入った方が温かみが出て柔らかくて好き。アコースティックだと、物悲しさが強調されて切ない気持ちが強くなってしまうので。「in the Rough 1」の時、ちょっと泣きそうになるほどに刺さりました。

ロマンチックであり現実的であり、情景が浮かびやすくて聞き入ってしまいます。説明的過ぎても興ざめだけど、ほどよく想像力が掻き立てられる絶妙な歌詞なんですよね。初めて「in the Rough 1」で聞いた時は、勝手に頭の中でストーリーが展開して、勝手に悲しく切ない気持ちになりました。
「まばたきの、と、ちゅう」っていう気持ちの良い譜割と、サビでひたすらリピートされるピアノのフレーズが美しくてお気に入りポイント。

2番の橋本愛さんのパート、「悲しさに飲まれるくらいならぁ↑」と橋本さんは上がりますが、宏介バージョンは「悲しさに飲まれるくらいならぁ↓」と下がっているのも、それぞれの艶っぽさがあって好き。

◆ホロウ

幕が開いて大木の映像が出現。XIIXで映像の演出って初めてだと思うので、ちょっと驚きました。幻想的で良かった。

XIIX公式Twitterより

原曲はわりと打ち込み色が強いなと感じるのですが、ライブで聞く温かみのある間奏ギターの音色が好きです。

ホロウもZZZZZと同じく、ライブバージョンのアウトロのセッションの迫力がたまりません。すってぃが、まるでギターのようにベースをかき鳴らしているのも印象的。

アウトロの迫力がある曲のくくり(私基準)として、「USELESS」ツアーではZZZZZ、「USELESS+」ツアーではホロウを披露していたので、1日で両方聞けるの贅沢だなと、勝手に思って喜んでいました。

◆like the rain

一番のお気に入りポイントは、間奏の逆回転のようなギターソロ。あそこが楽しみでいつも引き込まれます。弾いている方もとても気持ちが良さそう。

気のせいか渋谷は照明が暗めだったので、見えやすいようにもっと明るくしてくれたらいいのになーと思ってしまったほど。

◆フラッシュバック

始まる前に、出囃子と同じような(同じなのかな)ノスタルジックなSEが流れました。こういうアクセントがあると、少し空気が変わるし、次は何が?というワクワクに繋がりますね。

ノスタルジックなSEのせいか、なんとなく私の中で勝手に「Saturdays?」という期待が。全然違ったけど。Saturdays好きなのに、近頃はなかなかセトリに入らないので寂しく思っています。

Saturdaysではなく、フラッシュバックの頭のSEに綺麗に繋がりました。リズムと言葉遊びが楽しくて、とてもXIIXらしい曲。ツアーやイベントでもセトリ入りする頻度が高いイメージなので、きっと彼らもだいぶお気に入りなのかも。宏介はソロイベントでも披露していますしね。

映像の演出に力が入っていて、「もったいないお化け」のところで、白い布に目が付いたよくある可愛いお化けの映像が出現して笑いました。
間奏のドラム、スクラッチ、ピアノのプチソロも好き。ライトなリラックスしたソロ回し。

◆アカシ

ここ最近のパターンでセッションから。最初に「ぼうーっ」と鳴るベースの音が、これはベースなの?って混乱するような、寂し気で無機質な音色にひきつけられます。

ベース→ギターの掛け合いが毎回違って毎回かっこいいのです。スラップしたり、ワウワウさせたり、チョーキング入れたり。掛け合いは3往復あるのですが、2回目で必ずすってぃがビビビビビ!というマシンガンのような攻撃的なエフェクター(ラプティオ)を使うのですが、それが快感で快感で。すってぃのせいでこのエフェクターにすっかりハマってしまいました。「ベーシストで使っているの、多分俺ぐらい」ってオンラインベースクリニックで言ってたのが忘れられません(笑)

アニメ「ダイの大冒険」もいよいよ大詰めというタイミングで、勝手に私のテンションも上がりました。いつ聞いても血が沸騰するような高ぶりを抑えられない1曲。

渋谷ではだいぶ色とりどりの図形等の映像が映し出されていましたが、曲と密接な親和性が感じられず、シンプルに赤と青(アカシのイメージ)の照明だけでも良かったのでは…と思ってしまいました。バンドを見たいのに、迂闊に映像に気を取られてしまうのは不本意。

◆Vivid Noise

ライブバージョンの間奏が好きです。いつも自由なアレンジで、毎回違う気がする(多分)。

渋谷でも、「今日はどんなアレンジかな?」って耳を澄ましていたら(たいていこの曲でもすってぃのラプティオが炸裂する)、唐突に宏介が「友達が来ています。紹介します!SKY-HI!!!」って叫ぶものだから、「ひゃぁぁぁぁ!」と思わず声が出てしまいました(すみません)。

下手から日高くんが勢いよく飛び出して来て、間奏をフリースタイルでラップ。興奮していたのでラップはほとんど聞き取れていないけど、とりあえず「斎藤さん」「すってぃ」「渋谷ー!」「まだまだ行けるだろー!」「手の平見せてくれー!(SKY-HIのライブでもよく言ってるセリフ)」とは言っていたと思います(笑)「もう終わるかな?」って思っても、意外と長い尺のフリースタイルでした。贅沢の極み。

そして、灯火を「フッ」と吹き消すのはいつも宏介ですが、SKY-HIが吹き消したのもスペシャルでしたね。その後は宏介と日高くんのツインボーカルで。SKY-HIが宏介キー(高い)なの新鮮。

日高くん、もしかして来るかな?って少しだけ期待していたことは確かなのですが、来るとしたら「スプレー」だろうと思い込んでいたので、「Vivid Noise」のしかも途中から来るとは完全にやられたー。主催側は「してやったり」ってニヤリとしてそうだな(笑)

私は日高くんゲストの「SK' s Session2」をきっかけにFLYERS(SKY-HIファン)になりました。あの時はサポートにすってぃもいたので、時を経て彼らがこうしてバンド同士でコラボレーションしていることにこの上なく感動を覚えます。

◆4:43 AM

じゃあ次は「スプレー」かなって思ったら、今度は上手からバリトン・サックスを抱えた東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが登場して大興奮。谷中さんも来てくれるなんて!

しかも選曲がいかす。「4:43 AM」を、サックスとベースでセッション。その手があったか。柔らかくてセクシーな音色の共演に、空気が一気に変わりました。粋な組み合わせ!
(宏介と日高くんは後ろで休憩していました。)

※この曲が披露されたのは渋谷のみ。

◆スプレー

今ツアー、最も高揚した1曲です。初めて音源を聞いた時から、「今夜はブギー・バック」みたいな"あの頃の僕ら"を感じる郷愁とリズムが大好きで、聞けば聞くほどハマってしまう中毒性を感じているのですが、ライブで聞くとますますリズムとグルーヴが気持ち良くて最高でしたね!ライブアンケートに良かった曲という項目がありましたが、迷わず「スプレー」と書きました。

常にギターを手放さないイメージの宏介が、おもむろにハンドマイクになるのもレア。初日の名古屋公演後に、公式ツイッターがネタバレ写真をアップしていたからハンドマイクのこと知っちゃってたけど。まあきっとハンドマイクで披露するだろうとは予測してたけど。良いお写真だから載せたくなっちゃったのかしら。わかるけど。ホロウのスクリーン写真もまあまあネタバレだよw (ネタバレ警察)

XIIX公式Twitterより。衝撃の公式によるネタバレwww

ハンドマイクで上手、中央、下手に出て来て、体いっぱい使って曲を表現している宏介の姿がとても良くって、そんな宏介をニコニコ見守りながら、自分も前に出てベースを弾くすってぃも楽しそうで。XIIXの新しい魅力がまた増えちゃったなー。

日高くんのラップパート、最初の「YO!」を初めて聞いた時、日高キーのせいもあると思いますが、「宏介に日高くんが降臨したー!」って思ってテンション上がりました(笑)あと、「YO!」でおもむろにしゃがみこむやや受け狙いの動作に笑いが起こっていましたね。

それから、歌詞を「日高さん」→「斎藤さん」「ダチのケイスケ」→「ダチのすってぃ(すってぃと向かい合って。すってぃはベースでアンサー)」と言うアレンジに興奮。楽しい。

渋谷公演で、日高くんは原曲ままのリリックで披露していました。曲終わりで、「今日は"ダチのケイスケ""コウスケ"に変えようと思ったんだけど、ケイスケも遊びに来てるからケイスケで行きました!」って説明(ケイスケさんは高校時代からの友達であり、現事務所のスタッフさん)。
いつか機会があれば"ダチのコウスケ"バージョンも聞いてみたいですね!

あと個人的な快感ポイントは、「CD, MD, MP3, バイナルじゃなくても…」の「バイナル」でがっしゃーん!って入るシンバルの音です。絶妙なタイミング。
音源はわりとあっさり終わるけど、ライブアレンジはダメ押しで同じフレーズが強調してリピートされるのが好きでした。XIIXのこういうライブアレンジ好き。Stay Mellowのラストのライブアレンジ(強調)も同じく。

渋谷では、宏介が「ゲストのこと言えなくてドキドキしていた、泣くかなと思ってたら楽しいが勝った」と笑っていましたが、全員揃って圧巻のステージでした。映像に残るとのことなので大喜び。
と同時に、オール宏介ラップバージョンも好きなので、こちらもそのうち映像で見れるといいのになぁ。

すってぃストーリーより

◆Endless Summer

2人バージョンで。「USELESS」ツアーではアンコール1曲目、「in the Rough 1」ツアーでは本編1曲目に披露されていました。今ツアーでは本編最後なのか、と思うとなんだか面白いですね。
バンドによってなんとなく「この曲はこの辺りのイメージ」というものが決まってくるように思いますが、XIIXはまだまだ色が付いていなくて自由。本人達も、そこを逆手に自由に楽しんでいるような感じもあります。

シンプルな楽器の音と、ハモリの美しさが耳に心地よい。この曲の間奏も、ライブでいつも自由。ギターフレーズは決まっているけれど、弾き方を変えていることがありますね。

◆Halloween Knight

「in the Rough 1」では聞かなかったので久しぶりでした。イントロのベースソロの迫力よ。好きなポイントがたくさんあるのですが、過去のライブレポートでさんざん言及しているので割愛(手抜き)。

◆Light & Shadow

アンコールに来るのも珍しい気が。好きな曲なのでセトリ入りしていて嬉しい。光と影だけど、影のイメージが強くて、重低音が心地良い。
この曲もベースソロのインパクトがあります。「なんでそんなに音でっかいの?」って思うほどに(笑)(賛辞)

◆Answer5

メンバー紹介の定番曲。堀さん、HIRORON、健太さん、すってぃ、宏介の順番に。宏介の紹介だけはすってぃがするんだけど、マイク通してないからいつも聞こえず。でも福岡はステージが近かったので「宏介!」ってオフマイクでも聞こえてラッキー。

ベースソロの最後、宏介の紹介に行く前の「ぶぉーん」が好きでテンション上がります。渋谷ではギターソロは背面弾きしてましたね。

最後の最後、♪ダーリンみだりに受け止めてジャーン!って強めにアクセントが入るところ、照明も合わせてパーン!って明るくなるのが快感です。そういう演出好き。

MCの記録

「甲子園優勝おめでとうございます(笑)」@仙台GIGS

おもむろに宏介が「遅くなってしまって申し訳ない…」と言い出したので、ツアーで来るの遅くなって申し訳ないのかな?って思ったら、「甲子園優勝おめでとうございます!(笑)」とボケたので爆笑でした。仙台育英の話。

活動は活発じゃないけど全然久しぶりな感じがしないし、かっこよくなっている。やればやるほど楽しい、かっこいいって、自画自賛していたのも微笑ましかったです。可能性しかないって話していて、宏介が「"かのう  せい"です!」って人の名前みたいにふざけて笑いが起こっていました。

あと、「XIIXもういいや」っていう人もいるかもしれないけど、捕まえて離さないぐらい超絶かっこよくなって戻ってくる、って言ってたのが印象的でした。今までも同じように決意を聞いたことあるけど、よりその気持ちが強くなっているように受け取りました。

仙台GIGSの楽屋が昭和テイストで楽しそう。宏介が「ケータリングに芋煮を用意をしていただいた」って話していたけれど、スタッフさんのおもてなし精神が素晴らしい。

HIRORONストーリーより

「むっちゃん万十になりたい」@福岡BEAT STATION

むっちゃん万十のようになりたい」と、福岡から学んだそうです。
しょっぱい具だから甘くはないと頭ではわかってるのに、食べて「え?」となり、最後まで「え?」で終わった、またリピートされたい、という例えでした。
確かにXIIXは、え?えええ???ってなって、中毒性あるかもしれない(笑)

グッズ紹介で、斎藤ブレンド(ドリップバッグ)についてすってぃに味を聞かれ、「夏休みに田舎のおじいちゃんちで嗅いだ土のにおいのような」と表現。ソムリエみたいにうまいこと言おうとしてできなかった、と話していました。
私はコーヒーはラテにして飲むことが多いのですが、斎藤ブレンドはラテにも合って美味しかったですよ。

ちなみに仙台では、「斎藤ブレンド飲んだよ」というすってぃに対して、宏介がうまく返せず「グッズ紹介の話に慣れていなくて恥ずかしくなっちゃった」と笑っていました。確かにユニゾンのライブでグッズ紹介なんてしないからね。

それから軍鶏(「まばたきの途中」のMVに登場)のピアスを作った話をグッズ担当のすってぃが。過去にも個性の強いグッズを作っている、「いつメロちゃん(キャラクターのぬいぐるみポーチ)」は、本当は顔の部分をICカードケースにしたかった(宏介「楽天カードマンみたいな?(笑)」)、自動改札で顔をバン!さすがにそれは却下された、と。
すってぃは、たまに良い意味の狂気を感じるから面白いな(笑)

軍鶏ピアス、大人気

「人生で23番目ぐらいに楽しい(笑)」@LINE CUBE SHIBUYA

sumikaからのお花が!すってぃ大忙しだもんね

・XIIXは3年前に結成、スタッフに「いい加減名前つけて」と言われて、マグロとねぎの鍋をつつきながら「10月20日だしテントウェンティでいいんじゃね?」
・10月20日にライブをやるのは初めて
・ファイナルだけど特に発表できるものはない、でもアルバム作ってます

ユニゾンはよくファイナルで発表あるけど、XIIXには発表とか期待してないから大丈夫だよ(笑)ライブしてくれるだけで本当にありがたいですしね。

それから、毎回ネタのように「今日が一番いい日」「1か所目とどっちがいい?」「毎回最高を更新していく!」っていうやる気満々のやり取りがありました。
ファイナルの渋谷では、すってぃが「このツアーのために生まれて来た!」って力強く言っていたけど、宏介は「23番目ぐらいに楽しかったw」って茶化してました。ファイナルに来て23番目に降格かい(笑)

ツアータイトル「SANITY」について

これはどこの会場でも共通して説明していました。

・「スプレー」の歌詞から取った
・日本語で「健全な」「正気」という意味
・人間は喜怒哀楽のどこか一か所にとどまることはできない、全部があるからこそ、人の気持ちがわかる、未来を楽しみにする、過去を大事にできる、など
・喜怒哀楽のある音楽人生でありたい
・僕らの音楽が皆さんの人生を少しでも彩ることができたらという思いを込めてSANITYというタイトルにした

ニュアンスですが、こんなことを話してくれました。
「喜び悲しみ半分半分でSANITY」っていう歌詞、すごく共感するし良い歌詞だなって思います。お気に入り。そしてすごく宏介っぽい。光の当たる部分だけを歌おうとしていないところが。「大人は大人じゃないと知っても」のフレーズも染みる。大人になってみて、誰もがそう感じること。

あと、ライブしないと先に進めない、僕らは本来与える側なのにライブをすることでもらっていると感じている、といった意味合いのことも、どこの会場でも話していました。やっぱりライブって大事よね。

ナタリーの東京公演ライブレポート。みんな良いお顔してるー!

ひとりごと

ライブハウス最高

仙台GIGS(1560名)、福岡BEAT STATION(365名)、LINE CUBE SHIBUYA(2084名)に参加しましたが、やっぱりライブハウスが優勝です。

「in the Rough 1」で岡山クレイジーママキングダム(600人)で音を浴びた時も、音が柔らかくて優しくて感動して涙出るほどだったけど、福岡BEAT STATION(365名)も、音が気持ち良すぎてライブ中1人静かに感動をかみしめていました。ご時世的にライブハウスでライブ見る機会が以前より減ってしまったせいもあるんだろうけれど、最近ライブハウスの音の良さを改めて感じることが多いです。

LINE CUBE SHIBUYAはホールなので、どうしても聞こえ方が全く違ってしまいますね。映像の演出は映えるけれど。どこの会場も楽しかったには違いないのですが、私はやっぱりライブハウスの鳴りが好きだなぁと思いました。これはXIIXのライブに限ったことではないけれど。

仙台は横のラインだけ指定があって立ち位置自由でした。5列目ぐらいのすってぃ正面(整理番号140番台)。福岡は目印が付けられていたのですが、下手はじっこ2列目(整理番号70番台)。渋谷は23列目の下手でした。遠かったけど、すってぃが前に出てきてくれた時の延長上だったのがラッキー。

イベントで良席だったことはあるのですが、ワンマンで小さな音の良いハコで2列目(しかもゆるゆる)という状況が初めてだったので、福岡はこれ以上ない環境でライブを体感できて最高という感想しかありません。たまにはこういうこともあるんだな。生きてて良かったわw

チケットのこと

私は何故かXIIXの東京公演の運が悪く、1択で申込んで外れてまあまあショックでした。激戦で多くが外れているならともかく、当落直後からSNSに「重複したので譲ります」っていうツイートがたくさん出て複雑な気持ちになるよねー。ほんとあいつら嫌いー。
知らない人に譲ってもらったけど(詐欺じゃないか緊張したわよ)、「大阪もセットで」と言う条件でした。大阪は行く予定がなかったので誰かに譲ろうと思ったのだけれど、最後まで完売しなかったので引き取り手がなく無駄に。まあお布施と思うしかないけど、なんやねんセットって。どうせ余ったのに。重複して押さえずにはいられない病気なの?

XIIXのファンはどうせ重複でエントリーしまくっているだろうと思って、仙台と福岡は友達に頼んでおいて良かったです。福岡はキャパ小さいから激戦だったみたいですが、チケ運の強い友達に本当に感謝。これも喜び悲しみ半分半分でSANITYですかね(棒読み)。

どういうシステムか知らないけど、せめて1択でエントリーしたら当てて欲しいと思ってしまうし、東京はとにかく人口が多いので大き目のところでやってくれと願うばかりです。前回TOKYO DOME CITY HALLが余ったので、そこより小さいところにしたんだろうけど。

2022年参加ライブ

私が参加したライブの記録。

01. 2022.03.06「J-WAVE トーキョーギタージャンボリー」@国技館
 ※宏介ソロでXIIXの曲を2曲披露
02. 2022.05.31「in the Rough 1」@名古屋ダイアモンドホール
03. 2022.06.06「in the Rough 1」@TOKYO DOME CITY HALL
04. 2022.06.17「in the Rough 1」@岡山クレイジーママキングダム
05. 2022.10.10「SANITY」@仙台GIGS
06. 2022.10.15「SANITY」@福岡BEAT STATION
07. 2022.10.20「SANITY」@LINE CUBE SHIBUYA
08. 2022.12.30「COUNTDOWN JAPAN 22/23」@幕張 ※予定

2021年は11本参加したのですが、今年は8本でした。昨年も2つのツアー(USELESS/USELESS+)で6本、今年も2つのツアーで6本参加できて光栄。メンバーが忙しい中、1年で2回のツアーは頑張っているなぁ。

今年は昨年ほど対バンイベントがなかったような印象。ツアーアンケートに「対バンして欲しいバンド」と言う項目があったので、対バンライブをぜひ企画して欲しいですね。私はandropを激推し。打ち込みも使うけど、生音もロックでめちゃくちゃかっこいい、という点において親和性を感じます。

あと来年はアルバム出るかな?3枚出して自分達を知ってもらう、と前から言っているので、3枚目がどんなものになるのか楽しみです。

旅先グルメ

仙台では定義山の三角揚げを食べに行ったのも良き思い出。

福岡では人気のかき氷店来訪と、大宰府で梅が枝餅を食べ比べ。
バンドのお陰で各地のグルメ堪能できて最高です。

その他のXIIXライブ感想

この記事が参加している募集

イベントレポ

私の遠征話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?