「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022@蘇我」初参加の備忘録
祝!3年ぶりの開催
昨年直前で開催中止になっただけに、今年は無事に開催されて本当に良かったなと思います。ひたちなかのロッキン、若い頃はよく行ってたんですけど、今はもう無理なので(微妙に遠い、日陰がない、忍耐力がもはやない)、2016年を最後に訪れていません。でも、会場が千葉ならまだラクチンかなと思って、8/7(日)1DAYのみ東京から参加。いかんせん気力・忍耐力がないので、ゆるゆるタイテです。
JAPAN JAMも行ったことがないので蘇我は初めて。初日の様子をSNSで見ていて、行き帰りがだいぶ混雑するようだったので、午後からのんびり。かなりの重役出勤です。さすがに空いていてスムーズでした。
・到着したらKANA-BOONアクト中。新しい会場はこんな感じなのか、ひたちなかの解放感とは程遠いなと思いつつ、客席エリアは遠くまで人がパンパンだし、お隣のフクダ電子アリーナ(自由に使えるスペース)のスタンドからも多くの人がGRASS STAGEを楽しそうに見ている光景には、こみ上げるものがありました。
・本当は今日のお目当てにゲスの極み乙女がいたのですが、ちゃんMARIが体調不良でキャンセルに。代打でindigo la Endが出ると聞いて喜びましたが、なんと川谷絵音も疫病を患ってしまうというオチ。絵音のようにバンド掛け持ちしていると、メンバーが倒れた時に別バンドで代打できるのがかっこいいなと思いましたが、本人が倒れたら終わりですね。申し訳ないけど、展開にちょっと笑ってしまいました。
・THE KEBABSのグッズ(新作バスタオルとTシャツ)を買いにグッズ売り場へ。14時過ぎぐらい。公式グッズ売り場は多少人がいたけれど、個別グッズ売り場はガラガラ。
・会場を把握するため散策。BGMはNulbarichとmilet。端から端までそう遠くないので、どこにいても何かしら音が聞こえて来るのはお得な感じがします。特にLOTUS STAGEは会場の中央に位置するので、移動しながら見るのにうってつけ。milet可愛かったわぁ。
東京スカパラダイスオーケストラ
幾田りらとのコラボ曲(「Free Free Free」)をBGMに登場。この曲好きなので、生で聞いてみたかったな。
フェスのスカパラと言えば気になるのがゲストボーカル。同日にMWTMがいたので、タナパイ&ジョニーさんは予想できたのですが、なんとムロツヨシ登場でめちゃくちゃ盛り上がりました!
ムロさん初のロックフェス参加だそうで、「ムロッキンジャパン!」と何度も叫んでいました。さすが俳優さん、ステージを動き回る一挙手一投足、豊かな表情がコミカルで可愛くて、ムロさんに釘付けになってしまうね。
コラボの「めでたしソング」に加え、名曲「銀河と迷路」(こちらは欣ちゃんと一緒に)も披露してくれました。
ロッキンのバクステ名物「ROCK STAR ONLY」のゲートを、「小劇場の俳優なのにくぐった!」と嬉しそうで可愛かったです。
定番「ルパン三世」に「Paradise Has No Border」、それから沖さんの流れるようなピアノにうっとりな「水琴窟」も素敵だったなぁ。青空に似合っていました。蘇我に着いた時は一雨来そうな怪しげな雲行きだったんだけど、スカパラの最中にカンカン照りに。お天気も素敵な演出。
前方抽選が当たったので7列目。フェスでまず前方へ行くことがないので、ありがたいけれど、ちょっと横幅が狭かったな。広いところで好き勝手踊りたい派なので。
半解凍の焼き芋にont the アイスを食べながら、iriがBGM。シャリシャリで美味しかったー。iriええ声ー。
フジファブリック
リハで「夜明けのBEAT」をやっていてテンション上がります。からの「手紙」は泣けてしまう。総くんが志村に宛てた手紙。蘇我はなんだか空が近いように感じて、この空を通じて志村に届いているような気がしてしまったよ。
夏の歌をやります、と「若者のすべて」を。リアルに夕方17時過ぎの時間帯、まだ空は明るくて、野外に曲がどこまでも広がっていく気持ち良さがありました。そしてやっぱりサビで勝手に頭の中で志村の声が響いて来て、総くんの声と重なってしまう。
総くんが、お客さんを気遣う優しいMCをしたんだよな。「光あれ」を聞いていたら、生きる力が沸いてくるような気がしました。今のフジファブリックは優しくて力強いんだね。
水分補給が必須、ミガキイチゴのジュース。
BMGはSAKANAMON。「HUNGRY FIELD」にいると、PARKやHILLSIDEの音が余裕で聞こえてきます。
あいみょんを聞けるだけ聞こうと思ってGARSSへ行ったけど、当たり前ですが超大人気。かなり混んでいました。遠目から2曲だけ聞いて後ろ髪引かれつつ移動。1曲目は「君はロックを聴かない」でした。ロックフェスっぽくてナイス。
ケバブスは前方抽選が当たっていたので、PARK STAGEの前方エリアで待機。その間に、お隣のHILLSIDEでPEOPLE 1アクト中。会社でいつもJ-WAVE聞いているのですが、PEOPLE 1が流れる度に「うわ好き楽しい」と思っていて、生で見てやっぱりテンション上がりました。次はどこかでちゃんとライブ見れるといいな。
THE KEBABS
ケバブスを野外で見れるの初めて。だからリハ見るのも初めてです。ザ・ハイロウズの「即死」(♪ああしなさいとかこうしなさいとか~)を歌っていました、いかす。
その後、田淵も声出しでちょろっと歌ってたんだけど、何の曲かわからず。その短めセッションがすごくかっこよかった、本編でもやってくれと思うほどに。
ロッキンの山﨑さんいわく「ケバブスに良い時間帯を用意したよ」とのことですが(佐々木が24時間番組「THE KEBABSの日」で言っていた)、蓋を開ければあいみょん人気でお客さん少なかった模様。その後にLOTUS STAGEでKing Gnuも控えていたので待機勢も多かったはず。そのため、HILLSIDEとPARKエリアは昼間に比べると極端に空いてました。
佐々木が「オレたち人気者だよ(自虐)」「俺だってあいみょん見たかったよ」って言っていて苦笑。
でもお客さん、本日発売のNEWバスタオルを持っている人がすごくいっぱいいて、少数精鋭なんじゃない?って思いました。フェスの最中も、ちょこちょこケバブスグッズの人見かけたし。しかも、ぼっち(私も)が多くて勝手に親近感。ケバブス愛されてるよ?(笑)
リハ終わりで引っ込まずそのままスタート。ゆるくていいぞ。
「ラビュラ」を挟んでいるとは言え、フェス向けですねというアッパーなセトリ。畳みかけが気持ち良い。ただ最近のケバブスは曲のラインナップが豊かなので、「てんとう虫の夏」とか「ジャンケンはグー」とか、変わり種がないと物足りないなーと思うようになってしまったな(めんどくさいオタク)。
「ロバート・デ・ニーロ」の時に、田淵の機材トラブル?がちょっと気の毒だったけど、笑顔でローディーさんとやり取りする田淵がキャワでした。頑張ってるなぁいつもありがとう、きゅんです。
「ラビュラ」は夏の野外にピッタリだな。佐々木が最後に「今年の夏は海にも山にも行こうぜ!」って歌ってたのでホロリとしてしまいました。ようやくそんな時が来て良かったなぁと思うわ。
前回のワンマン名古屋での新井さんギターが超絶すごくて感動したのですが、野外だとそこまで凄まじさが感じられず。決してギターが良くなかったとか音が悪かったとは思いませんが、やっぱりロックバンドはライブハウスの方が映えるのかな。特にケバブスみたいなバンドは。
ちょうど夕暮れ時で、暮れ行く空のマーブル具合が美しくて良かったな。佐々木が「見て!」って言うので振り返って空を見たけれど、オレンジが混ざっていて綺麗でした。だいぶ涼しくなっていたし、山崎さんの言う通り良い時間帯だったよ。
佐々木が最後にやった「THE KEBABSのテーマ」の時に、「みんな可愛いね!」って言ってて、どうしたんだろうって思ったんだけど、ロッキンアプリでの配信ライブ映像&コメント見て、「あいみょん見ないで集まってくれたと思うとみんなが可愛く思えた」って言ってて、そういうことかと思いました。あいみょんの裏で一生懸命やってくれたケバブスも可愛いよw
ケバブスで初の1列目でした。1列目でしか見れない景色もある、ありがたい。だけど私はケバブスに関しては、少し遠目から4人を万遍なく眺められる位置で、隣を気にせずはしゃぐスタイルが好きだなと思いました。
普段は新井さんギター拝むために上手側に行っちゃうので、久しぶりに下手の田淵側だったのも新鮮。田淵側行くと、田淵ばかり目に入っちゃうからな。いや田淵好きなんだけど、ケバブスはなるべく4人全員を見たいのです。でも楽しかった。野外のケバブスを目撃できて大満足。ケバブスかっこいいぜー。浩之さんも復活して良かったよ。
この後、21時から24時間番組「THE KEBABSの日」がスタート。まじでみんなお疲れ様って思いました。客側もそこそこ大変でしたわ(笑)
混雑に巻き込まれたくなかったので、King GnuをBGMに退場です。飲食エリアめちゃ空いてたので、ソフトクリーム食べてから帰りました。蘇我駅から座れたし、東京駅には21時前には到着していたはず。
会場について
・ひたちなかに比べるとだいぶコンパクトなので移動距離が短く疲れにくいですね。GRASS STAGEよりも、真ん中に位置するLOTUS STAGEの方が、前後に芝生のスペースがあるため広々としていてメインエリアのように感じました。移動中に耳に入って来るので、お得。
GRASS STAGEは、お隣のフクダ電子アリーナのコンコースから眺められるのも良いですね。
・PARK STAGEとHILLSIDE STAGEは隣り合っていて交互に行われます。だから、一方がアクト中にもう一方がリハをやると、ステージから遠い位置にいればいるほど音が混ざり合って聞こえたのが、ちょっとだけ気になりました。
具体的には、HILLSIDEの後方でフジファブリックを見ている時に、PARKでリハ中のSAKANAMONの音と被りました。まあしょうがないかな。
でも、この2エリアはこじんまりとしていて牧歌的で、個人的にはお気に入りエリアになりました。
・グッズ&クロークのスペースも広くて良かったです。飲食持ち込み禁止ですし、日陰はありませんが、寝転がって休憩している人達も。
・欲を言えば、もうちょっと日よけテントがあると嬉しかったかな。飲食エリアにはあるんですけどね、時間帯によって陽が射しこんでいる場所もあって、テントの意味がないな…と思ったりも。
日傘OKエリアもありましたが、日傘差してた人はあまり見かけなかったかな。私も日常生活では日傘を手放せないのですが、フェスでは邪魔だしUVカット長袖パーカーと帽子で乗り切りました。
風が冷たいのは良かったんだけど、やはり蒸し暑さが苦しいなぁ、と。これはもう仕方のないことですけどね。
・レジャーシート持参しましたが、芝生エリアが豊富なので使用せず。使ってる人あまりいなかったと思います。芝生最高。
・LOTUSとGRASSの間には、映えるオブジェなどが置いてあり写真スポットとなっていました。大体ああいうところって長蛇の列になっているけれど、そこまで混んでいなかった印象。
飲食エリアについて
全3ヵ所。「ゆうやけ食堂」はエントランスに一番近く、下がコンクリのエリア。テント付きのテーブルとイスあり。向かい合わせはNGで、一方を向いて飲食するスタイルです。夜間は照明が足りてなくて、少し暗いなと思いました。
「アリーナキッチン」は、フクダ電子アリーナとグッズ&クロークエリアの間にあり、スペース的に少し窮屈な印象。
「HUNGRY FIELD」は、飲食持ち込みOKとNGのエリアに分かれていて、広々としていました。こちらもテント付きのテーブルとイスあり。下は芝生。
私は目当てがPARKとHILLSIDEに偏っていたので、「HUNGRY FIELD」の使い勝手が良かったです。
それからトイレはLOTSUの横がいつでも空いていました。フェスって何故かエリアによってトイレの込み具合が全然違いますよね。私は並ぶことが嫌いなので、極力並ばない飲食やトイレを探すようにしています。
良かったところ
・入場が顔認証でスムーズなのに感動しました。顔を読み込んで、QRコード読み込んでOK!ただ、本人なのにOK出なかった場合は恐怖ですけど。身分証明書で対応するから大丈夫だとは思いますが。個人的にはリスバンより顔認証の方が早くて良いと思いましたし、転売防止のためにも大賛成です。転売ほんとムカつくよねー。
・初めての会場だったし、遅い時間帯に行くので(人が少ない)、会場まで迷わないかなと少し不安でしたが、さすがロッキング・オン・ジャパン。道中にもたくさんのスタッフを配置して誘導してくれていたので、安心安全。横断歩道もしっかり誘導してくれていました。ちゃんとルール守って歩いて、地元の方々には迷惑かけたくないですよね。
・ステージ前のエリアはマスク必須がお約束でした。そのため、スタッフがこまめに見回りをしていて、マスクを外している人に対して付けるようしっかりと注意喚起していたので安心でした。素晴らしい。
残念だったところ
・前方抽選エリア、横幅がかなり狭いと感じました。仕方ないとは思いますが窮屈。
と言うのも、スカパラの時に運悪く隣に泥酔客(めちゃ酒臭い)が来たので、枠をはみ出して足を踏まれるわ(もちろん謝罪なし)、何度も体当たりされるわ、興奮してたびたび奇声を発するわでさんざんでした。
エリアを広めに取って欲しい、と言うよりは泥酔客は前方エリアに入れないで欲しいかもなぁ。判断が難しいとは思いますが。
・私はリスクヘッジで重役出勤&早退という手段を取ったので行き帰りスムーズでしたが、フルで参加していたら入場も帰宅も混雑に巻き込まれて大変だったと思います。JAPAN JAMは人が少なくて快適だと聞いていたのですが、ロッキンとは参加人数がかなり違いますしね。でも、来年はきっと改善されるはず。
・会場の奥に行けば行くほど、携帯の電波が弱くなったような。キャリアによるかもですが。
良かったところや残念だったところについては、ロッキング・オン・ジャパンに感謝の気持ちを込めてアンケート回答しました。何かのお役に立てれば幸い。
ロッキンお疲れさま
ひたちなかから蘇我に移動して初めてのロッキン、本当にお疲れ様ですとねぎらいたいです。最終日は残念ながら台風で中止になりましたが、その判断も含めてお疲れ様でした。ミュージシャンの直前キャンセルによる代打などのブッキングも、神業のように早くて本当にすごいなと。
夏のロッキンは初回から参加してないけど、CDJは初年度参加したんですよね。めっちゃガラガラだったのが懐かしいです(赤字とのことでした)。今では考えられませんが。
初回開催は不測の事態も多いだろうけど、キャリアを重ねて来た優秀なフェスなので、音楽業界のためにもこれからも頑張って欲しいなと応援しています。
フェス運営自体は優秀で素晴らしいと思っているけれど、客層が幅広過ぎて(音楽好きだけじゃなくてライト層もいるので)、そこは苦手なんだよな。今回の泥酔客もそう。でも、またそのうち参加できれば。
ふと「夏フェス革命」を思い出す
泥酔客の件で、レジーさんの「夏フェス革命」にロッキンにおける夏フェスのライト層についての行動が書いてあって、めちゃくちゃ共感したことを思い出しました。ライト層を取り込んだことによって、これだけフェス文化が発達したことは確かなんだけれど。
今回の泥酔客も、音楽が好きと言うよりは「フェスで盛り上がってるあたし最高ー!」というタイプ。音楽を聞いて楽しむのではなく、ひたすらはしゃぎ奇声を発することに注力していました。
あと人工雪を降らす車があったんだけど、それを発見して遠くから「きゃー!!!」と人を突き飛ばさん勢いでダッシュしてきて(そして耳元で悲鳴上げられて耳が痛い)自撮り始めた女性もいて、夏フェスで盛り上がってる私をSNSでアピールしたい勢だなぁ、と。せめて周囲の安全を確認しようね(にっこり)。
はしゃぐ自分に酔いたい、フェスで盛り上がってる俺らいかす、といった客はフジロックとかサマソニにはいません。ライト層が多いロッキン特有だと感じています。誰が悪いとかではないんですけどね。
フェスでうぇーい!な自分たちが大好きな層というのは、決してライブハウスには来ない(音楽はそんな好きじゃない)んだろうなぁと思います。
「JAPAN JAM2024」の参加記録
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