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Vol.2_大腸がんが見つかったきっかけは、便潜血検査

がんが見つかったきっかけは、健康診断の便潜血検査でした。時系列で説明します。

健康診断〜確定診断、がんが見つかるまでの流れ

1.健康診断メニューにあった便潜血検査の結果、「陽性」
2.二次検査で大腸内視鏡検査をした結果、腫瘍が見つかる
3.腫瘍の生検組織診の結果、悪性腫瘍(がん)の疑いという一時検査結果をうける
4.大学病院を紹介してもらい、初診
5.怒涛の精密検査
6.大腸癌であると確定診断を受ける

健康診断〜腫瘍の一時検査結果までの詳細

毎年、会社で健康診断があり、メニューの中に便検査がありました。
便を、棒で引っ掻き検査容器に入れて提出するあれです。
検査の結果、「便潜血」という通知をもらいました。

「便潜血って、ちょっとお尻が切れただけれも陽性になるとか、生理のあとだと血が混じって、内視鏡検査を受けても結局何も見つからなかったって人が多いんだよ」なんて話を聞いていた私。実は前回の検査でも陽性とでていたものの、精密検査を受けずにいました。今回もきっと、たまたまだろうな。なんて思いつつ、なんだかやっぱり気持ちがモヤモヤするので、意を決して内視鏡検査を受けることに。

先生に「もしかしたら生理が終わったばかりだからかもしれません」とか強がりを言っていたら、先生も「あ、ではもう一回大丈夫なタイミングで便検査を受けますか?」なんて言ってくれました。それはそれで面倒だなと思い、「内視鏡検査、うけまーす」と軽い気持ちで返事をしました。
一時期流行った「腸洗浄」というやつに興味があったし、腸の中を一度リセット(全部出す)と、お肌も綺麗になるなんて聞いていた私。少し楽しみになったりしていました。

迎えた内視鏡検査当日は、前処理が大変すぎて、グロッキーになりながらクリニックに向かいました。これは追々記事化しようと思います……。

検査自体は麻酔もお願いしていたので、半分頭が寝た状態、意識が朦朧とした状態だったので痛みなどはありませんでした。ただ、ガスをたくさん入れて腸を膨らませたときのお腹の張りは苦しかった……。

そんな感じで検査も終わり、着替えを済ませて診察室に。

先生:「まずここが腸の一番奥です。とっても綺麗ですね。ここが真ん中あたりです。この辺りも綺麗で問題ないです。それでここなんですけど……ここに腫瘍があるんです。大きさで言うと3センチくらいで、少し大きめですかね」

予想もしていなかった展開。「何もありませんでした」を聞きに来たはずが。先生は淡々と説明を続ける。

先生:「これは手術で取った方が良いものですね。この腫瘍がどういうものなのか、良性のものなのか悪性のものなのかを調べるために検査に出して、また結果をお知らせしますね。手術はおそらく腹腔鏡手術になるかと思います。ここでは手術できないので、大きな病院に行ってもらうことになります」

しゅ、手術……。
ちょっと待てよ?
私:「先生、これがもし悪性だった場合は『がん』ということでしょうか……?(え、まじ?そんなことある?)」

先生:「はい、悪性の場合は『がん』ということになります」

ぼーっとしたまま、だけど確実に強いショックを受けた私は家族にすぐさま連絡しました。大混乱のまま電話し、なんとか自宅へ戻りました。

約一週間後、病理検査(腫瘍の一部を切って組織を調べる検査)の結果、悪性腫瘍(がん)の疑いという一時検査結果をうけました。

続く。

ご覧いただきありがとうございました。いただいたサポートは、治療完了後、若い世代のがん患者さんのために情報発信するための活動費用にしたいと思っています。