川上明

プロスポーツチームの経営者。広告業界からキャリアをスタートさせて、今は、新潟でプロバス…

川上明

プロスポーツチームの経営者。広告業界からキャリアをスタートさせて、今は、新潟でプロバスケットボールチームの代表取締役社長をしています。東京都出身。新潟の景色は日本一だと思っています。

最近の記事

このNoteを書く理由

前回の記事が3月3日の更新でした。その後、約2ヶ月間も更新ができていませんでした。まずは更新が滞ってしまいすみません。 新潟アルビレックスBBが、なかなか勝てない中、多くのブースターさんから沢山のご意見をいただいています。全部にお返事は出来ていませんが、いただいたご意見にはすべて目を通しています。試合会場でのアンケートのコメントも、公式ホームページからのご意見も、クラブのinfoメールへのご意見も、私のtwitterへのダイレクトメッセージのご意見も、全て見ています。 そ

    • スポーツクラブのスポンサー営業について考える

      前回は、『プロスポーツクラブの売り物』というタイトルで、チームの勝利に限定されない、スポーツクラブの価値や存在意義について書きました。 スポーツクラブは、その価値や存在意義を高めていくためには、お金を稼ぎ続けていかなくてはなりません。できればお金をたくさん稼いでいくことが大事です。前々回のnote記事に、チーム強化費と勝率の関係についても書きましたが、端的に言えば、先立つモノ(お金)がなければ、見ごたえのある、ハラハラ、ドキドキするような高揚感のある試合を、お客様にお届けす

      • プロスポーツクラブの売り物

        私はプロスポーツクラブの経営は、他の業界に比べて少し難易度が高いと感じています。そのように思う理由は、チームの勝敗が経営に与える影響が大きいからです。同業(他クラブ)との競争が激しく、その影響がとても短期的に好循環にも悪循環にもなるという点で、難しいと感じています。 では、競争に勝たなければ儲からないのか?つまり、勝利しないと儲からないのか?という問いには、今のところ、私の回答は YES でもあり NO でもあります。 「どっちなんですか!?」というお声が聞こえて来そうです

        • B1リーグ 強化費と勝率の相関関係とは?

          今回は、B1リーグのチーム強化費と勝率の関係について書いてみたいと思います。本題に入る前にお伝えしたいことは、私が携わっている新潟アルビレックスBBのチーム強化費がいくらだから、現在の結果なんですという言い訳をしたいために書いているのではありません。 当たり前ですが、予算=勝利ではありません。すべてのチームに共通して言えると思いますが、シーズン中でのチームの勝因、敗因は、明らかに予算とは別のところに原因があります。お金があるから勝ったと言ってしまえば、勝っているチームに失礼で

        このNoteを書く理由

          これまで後編:社長になってから

          社長就任 2021年5月31日に開催された定時株主総会で無事に社長に就任いたしました。当然ですが、社長に就任したという実感もなく、社長としての責任感という点においても全く実感できていませんでした。軽い言い方になってしまいますが、就任時には社長としてやるべきこと、このクラブの社長の責任の重さ、みたいなことを理解できていなかったので、地に足が着いていないといいますか、なんとなく名刺の肩書が変わったくらいにしか受け止められていませんでした。 社長就任直後は、挨拶まわりなどで忙殺

          これまで後編:社長になってから

          これまで中編:2021年1月1日入社

          『これまで中編』というタイトルで書き出していますが、前編って何?いつ?というくらい、すっかり忘れ去られていると思います。まずは更新が出来ていなかったことをお詫び申し上げます。今後は、変わらず不定期ではありますが、なるべく適度に更新していきたいと思います。重ねまして筆不精を心からお詫びいたします。 簡単ではありますが、お詫びをさせていただいたところで、さっそく中編を始めていきたいと思います。 2021年1月1日(元旦)に新幹線に乗って東京から初出勤した私は、長岡駅到着後そのま

          これまで中編:2021年1月1日入社

          川上明のこれまで-前編-

          みなさん、はじめまして。 現在新潟アルビレックスBBの代表取締役を務めています、 川上明(かわかみ あきら)(@akiakia)と申します。 社長就任から早くも1年が経ちました。 まず始めに、私は、新潟県は『バスケットボール王国』だと思っています。 県外から移住してきて、私は、初めてこの事実を知りました。その事実を知ってしまった以上、私は、この新潟アルビレックスBBというクラブは、必ず2026年から始まる新B1リーグに存在しなければならないクラブであると強く認識するようにな

          川上明のこれまで-前編-

          クラブビジョンを発表しました。

          先日、クラブビジョンを発表しました。 クラブビジョンとは、クラブのあるべき姿、未来に向けてありたい姿を言語化したものです。 新潟アルビレックスBBは、2000年からバスケットボールの活動を続けてきました。今までは、自分たちがバスケットボールを頑張ることで、周りの皆様にエネルギーや明日への活力をお届けできればと考えてきました。もちろんこれからも継続しています。もっと頑張ります。しかし、これからは、今まで以上に、もっと大きな輪で、願わくば、このクラブに関わってくださっている皆様

          クラブビジョンを発表しました。

          スポーツチームの協賛セールスについて考える

          看板は売れない 本日は、スポーツチームの協賛について考えてみたいと思います。 私は、バブル世代(終盤)の広告会社を経験しているので、1990年代前半は、スポーツチームあるいはスポーツイベントの広告看板なんていうものが、『テレビにも映りますよ。』なんて一言で割と簡単に売れていた時代もありました。 でも、それは今は昔。。。現代においては、そのようなセールストークはもはや通用しません。提案先の広告主から、ある程度の認知効果は認めてもらえたとしても、メディア露出からの認知効果“だけ

          スポーツチームの協賛セールスについて考える

          プロスポーツクラブの役割

          最初の投稿として、まずは、プロスポーツチームの役割について整理しておきたいと思います。 競技に係わらず、プロスポーツチームがホームタウンとなる地域にどのような貢献をしているかについて、以下にまとめておきたいと思います。 地域のプロスポーツチームの役割は、いろいろとあると思いますが、大きく分けると、以下の4つにまとめられると思います。 プロスポーツチームが地域にもたらす経済効果プロスポーツチームが地域にあることで、スタジアムおよび周辺地域に人が集まり、消費が拡大し、それが新

          プロスポーツクラブの役割

          自己紹介

          はじめまして。川上明と申します。東京都出身の企業経営者です。 広い意味では、スポーツマーケティングという領域になると思いますが、中でも私が専門としているのは、“スポーツチームの経営”という分野です。競技も、人気も実力も、地域間格差もある中で、プロスポーツチームが、その土地で持続可能な成長を遂げていくための仕事をしています。簡単に言えば、人気を高めて、パートナー企業(広告協賛だけではお金は集まりません)を集めて、チケット売って、勝てるチームを作って、運営会社を成長させることを目

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