詩:『book girl』
『book girl』
転がり出した本は
空気に分解されて
拡散し冷えた音を放ち
万華鏡の白い底で
歌い踊り詩を読んでいた
四人のアイドルも白かった
椅子から立ち上がった
わたしは拍手を続けた
ステージで鯨が精製された
かの人が居る廃墟に今
わたしを案内して欲しい
こんなに苦しいのだから
生きていく上で必要なもの
それはたいして多くはないよ
別れの理由はいつも特別なんだ
コ、井、矢、和、
わたし、家、本、少女、
あなた、それだけ。
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