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成熟した父からもらった愛の言葉によって、蘇った父への想い。私が私の親になる。

インナーチャイルドワークは、チャイルドが当時求めていたこと(ニーズ)を満たし、和解していくというプロセスを踏んでいくのですが、このプロセスを重ねていくことで、「自分自身とチャイルド」との信頼関係を結ぶという目的があります。

これは何かというと、幼少期に両親や周りの大人達から、その当時本当に必要だったケアを受ける機会が少なかったため、子ども自身も助けを求めることを諦めてしまったり、逆に親から愛をもらおうと必死になって親を助け始めたりと、両親や周りの大人と十分適切な信頼関係を結ぶことが叶いませんでした。

これは、皆がそうであるように、両親も周りの大人達も完ぺきではなく、ある意味では未熟でした。
その為に自分の成長過程の中で、両親や大人達との間で築けなかったこと、取りこぼしてきた大切なことを、今度は自分自身との間で培い直していく。
成熟した大人としての自分自身との間でやり直しをしていくという作業でもあります。
この作業を通して、子ども時代に両親や大人との間で結べなかった信頼関係を自分自身と内的に構築し直すのです。

インナーチャイルドワークとは、傷ついた子供時代の自分を、自分で救えるようになるための、「成熟した大人」になるためのレッスンでもあるのですね。

今回お届けする「生命の雫 ~a drop of life~」アロマインナーチャイルドワーク・モニターセッションでのご感想は、セッションでのワークを通して
父への本音に気づき、ご自身とご自身のチャイルドが信頼関係を取り戻すことの大切さへの気づきを得てられていくプロセスがわかりやすく綴られています。

K様からのとても大切な気づきのエッセンスをお届けします。
K様ありがとうございました。

*フレンチ アール グレイ / TWG ティーバック 

お父さんを通してインナーチャイルドと話すのは初めてのことでした。


ベルガモットのフルーツフレーバーの香りを嗅ぐたびに、柑橘系のシャープな香りが気持ちを
まっすぐさせてくれるような気がしていました。
私の中にある、「動」の一部であるエキサイティングな冒険へ向かわせるのは、
グレー色の曇り空の「静」の日常に一筋の光が差すような、そんな大胆さがあります。

いつもひどい肩こり。頭から肩にかけて身体というよりは、その外側の層から重たいものを感じました。
セラピストの誘導に従って静かに目を閉じると、遠足の前の日の楽しみで興奮して眠れない小さな私と出会いました。


遠足の前の日のエキサイトメント、誰と一緒にいようかな?バスで一緒の隣の子は誰になるだろう。
楽しみなはずが、色々と不安なこともあってあれこれ思いを馳せて頭がパンクしそうなぐらい忙しいい。
ああ、そうだ。バスの隣は、近所のいつも遊んでいる仲良しさんが一緒だったんだっけ。

あれこれ取り越し苦労な心配事にまみれてばかり。こんな時、一緒に話して受け止めてくれる大人がいなかったんだな。
いつも安心したコミュニティを出ての冒険もしたけれど、いつも不安で不安で自分らしく在れなかったのを思い出します。


「お父さんがいつもここにいるよ、安心してなんでも挑戦してね」
「これまでお父さんが一緒にいられなくってごめんね…、でもこれからは違うよ。いつも一緒だからね。」
「そんなこと言っても、お父さんは忙しいからまたいなくなっちゃうね。それでもいいよ。仕事が忙しいのは知っているから」


お父さんと小さなKちゃんとの会話を続けていく間、左後頭部の下の方からしびれるようなセンセイションがありました。
お父さんの優しい言葉は、何度も「えっ、えっ」と左耳をパソコンの画面に近づけて聞き返すよう、
そして耳を疑うような言葉を聞いている感じがしました。


もしかしたらお父さんはいつも私のことを思っていてくれたのかもしれない、
でも言葉にして聞いたのは初めてのことでした。
そして、お父さんが「愛しているよ」と声を掛けてくれた時に、一筋の涙が流れ落ち。
それに続いてどんどん涙が流れだしました。

お父さんが私のことを思っていてくれたんだ。
「そんなこと、今まで知らなかったよ。お父さん。」と心でつぶやきました。


「お父さん、一輪車に乗れるようになりたくって買ってもらったけれど、できないで終わってしまったよ。
お父さん、壁の代わりに肩をかして。補助がなくてもできるようになるまで、ずっと見ててね。
助けてほしいの。ひとりじゃできないから、一緒にやってほしいの。」

「私、ひとりじゃ何もできないの。こわくて、助けても言えなくって。」
「ずっと一緒って約束してね。私、どうしても一人でできるようになりたいから、
できるようになるまで見ていてね。お願い。お願い。」

「Kちゃん、大丈夫だよ。お父さんはずっとここにいるからね。練習するときには一緒にしようね。
お父さんが手を繋いで見ててあげるから最初は転んだりしないよ。だから思いっきりやってみな。」
と自分に声掛けをしてみました。


私のお父さんは、いつも仕事や自分のことで忙しくて家から精神的にも肉体的にも不在でした。
声を掛けてもらうこともあんまりなくって、それは私の子供時代にとってとても悲しい残念なことでした。
私自身が成熟した大人の意識を内に育み、小さなKちゃんを見捨てないこと。
声を掛け続けること。見守っていってあげられるような器を内に作ってあげることがこれからの私にできること。


ここまで整理すると、どこかでいつもお父さんと一緒にいたかった私がいたんだって感じることができました。
強がってひとりでも大丈夫なんて思っていたけれど、やっぱりお父さんに守ってほしかった、色々教えてほしかった。
私が小さくてできなかったこと、一つ一つ手取り足取り教えてほしかった。


*「怒りと、抑圧は自分の魂を圧迫する」
ベルガモットは、内攻化した気を外側に出す働きがある。リラックスして流してくれる。
抑圧したものを解き放つ。感情を鬱積したものを解き放つことを助ける。

抑圧されていた小さなKちゃんがベルガモットを嗅ぐことで出てきて、そして解放されていった。
この子が、私のことをもっともっと信頼し始めたらもっともっと、前へ出てこれるのかもしれない。
こうやって、チャイルドとの関係を築いていくんだな。
改めて「成熟した大人の意識」を育むステップを1つ1つ教えてもらいました。

K様より

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