【Bリーグ】独身スポーツオタクのこれからのバスケ観戦の向き合い方【推し活】【応援】【遠征】【試合観戦】

こんばんは。今日はバスケの話題から。

この文章を書いている時点で、 #Bリーグ の2023-24シーズンも佳境を迎えています。
自分の贔屓チームであるところの #島根スサノオマジック はプレーオフ進出当落線ギリギリといったところ。CS争いに名乗りを上げているチームも多数あり、目が離せない戦いが続いています。

と、このへんは皆さん言ってることなので割愛!
今回は、BリーグSNS論壇でも多少話題になっている「リーグやクラブの進めたいビジネスモデル」の話について少し触れていこうと思います。

はじめに ショービジネスとしてのBリーグ

まず大前提として、スポーツ興行は「 #ショービジネス 」である、ということがあります。いきなり平安名すみれ女史みたいな何を言い出すんだと思われるかもしれませんが、要はスポーツにしても何にしてもお金を生み出さなきゃいけないわけで、その中で選手が切磋琢磨してパフォーマンスをする部分、スポーツとして勝ち負けをつける部分、あるいはそれに付随する会場の演出(チアリーダーやマスコット・会場MCも含む)の部分それぞれに熱狂すること、これに観客はお金を払っているわけです。
そのお金でクラブに、そして選手・チーム関係者・スタッフの給料が支払われる。そんなビジネスモデルがスポーツビジネスです。(あんまり詳しくないので細かい部分で間違えてたらご指摘ください・・
そんな中、Bリーグは何かと不評な「Bプレミア構想」というのを打ち出し、今後リーグを「稼げるチームはゴリゴリ稼いでいこう」という形にしていこうとしているようです。筆者は(後でも触れますが)特にプレミア構想に賛成も反対もないのですが、とにかくリーグの上積みの部分には「お金を生み出せる」クラブを厳選していこうという仕組みには映ります。
さて、その「お金を生む」という観点から、近年のBのトレンドを見ていこうと思います。

第1章 スポーツ観戦文化としては異端児なBリーグ

この文章を読んでいる方はBリーグのファン・ブースターも多いかと思いますが、そうでない方にもわかりやすいようにできるだけ偏見少なめで話そうと思います。
Bリーグは日本における男子 #バスケットボール のプロリーグです。バスケは本場のアメリカでは #NBA だったり大学のトーナメント大会が人気で、世界中でプレーされるスポーツですが、BリーグはNBAとはファン層が違う印象です。(もちろんサッカーの #Jリーグ#プロ野球 ともだいぶ違う気がします)。
スポーツ観戦って言っても最近は楽しみ方が多様で、「①シンプルにスポーツの競技性を楽しむ人」「②チームを応援することや会場の一体感を楽しむ人」「③演出やパフォーマンスの部分を楽しむ人」「④アウェーの会場に赴いて普段行くのとは違う雰囲気の会場やその地域のグルメや観光を楽しむ人」「⑤一定の推し選手や推しマスコット/チアリーダーを作ってその対象を応援する人」など、多岐にわたりますよね。その中の比率で、⑤がかなり多い、そんな印象を受けます。

第2章 近年存在感を強めている「推し文化」圏の観戦層

Bリーグはこれまで見てきた通り、Bリーグのファンといってもその文化圏や背景は多種多様。その中でも、「推し文化」のバックグラウンドで見ている人はかなりの数いると思います。理由としては、よく「屋内の体育館の近い席の距離感で観戦する」ことや「派手な演出があって独特の雰囲気がある」ことが、男性アイドルグループや女性声優ユニットといったいわゆる「アイドルのライブやコンサート」に近い部分が少なからずあるからという仮説があります。(実際にいくつかの試合会場はいわゆる「オタクライブ」の会場になってますしね)
ちなみにこの比率は結構チームによって違いますがどのチームにも一定数いますね。SNSで目立ってる人は関係者にも認知されてしまうこともあるとかないとか。コミュニティがそんなに大きくない界隈なのであんまり下手なことできないです。

第3章 早い話「推し」層は「稼げる」

いわゆる選手推し層の増加、それ自体は筆者は(選手に迷惑をかけなければ)肯定も否定もしません。(Bリーグに「バスケットボールとしての競技性」を求めている主に男性のファンからは若干不興を買っている印象はあります。)しかしながら、少し疑問に思うのは、わりとどのクラブも、というかリーグが、かなり「推し活」の部分を強調してビジネスをしていること。それこそ「スポーツは勝ち負けを見てなんぼ、選手を見るのもプレーを見てなんぼ」の人たちには、なぜ?と映っているはずです。
ですが、あくまで自分の持ち得る情報から総合的に判断するに、それがかなり「手っ取り早く稼げる」手段だからだと思います。それこそ、アイドルのファンは自分の推しのプロマイドが出るまでシークレットのコースターを買い続けるじゃないですか。じゃあシークレットのプロマイドを売ればいいんです。推しが出るまで無限に回しますよ。あるいは、板人間アクリルスタンドを持ち運んで記念撮影するオタク特有の文化があるじゃないですか。それを真似て板人間を売ればいいんです。推しがいる人はみんな買うでしょうよ。
グッズだけではありません。推し文化の人たちは、カメラに収める人も含めて、一列目の高価な席だったり、シーズンチケットでお金を落としてくれる可能性が極めて高いです。推しを間近に見れる権利が、金を積めば手に入るわけですから。ライブやコンサートの席ガチャとはわけが違う。
こうしてかなりのボリュームが「推し文化圏」の層になり、そこに訴求していくことで、さらに稼げるようになる、そんな好循環が生まれるわけです。

第4章 筆者の立ち位置はどこにある?

閑話休題。
そんな推し文化。筆者は否定も肯定もしないと言いました。筆者も「好きな選手」こそいますが、別に「推し活」はしていません。筆者は「ラブライブ」シリーズ好きですが、これが女性声優でも特定の推しを作るのが苦手なので、きっとそうなんだと思います。
というのはさておき、さっき言った「①競技性を楽しむ(仮に[野球部マネージャー的楽しみ方]とする)」「②応援や会場の一体感を楽しむ(仮に[サッカーサポーター的楽しみ方]とする)」「③演出を楽しむ人(仮に[音楽フェス的楽しみ方]とする)」「④アウェー遠征を楽しむ人(仮に[旅行好き的楽しみ方]とする)」「⑤推しを応援する人(仮に[推し活的楽しみ方]とする)」で分析すると、
①:バスケの戦術やプレーへの理解はやや甘いですがパッと見ればどういう意図の戦略なのかは理解できる→85点
②:その場でガッツリメガホン叩いたり声出したりよりも、プレーを見入ってしまうことが多い→50点
③:チアのパフォーマンスや場内暗転選手入場演出は一通り見るようにしている→80点
④:ガッツリやる。③の文化の比較もこめて。→95点
⑤:上記の通り。→30点

といった感じですね。
この分類、Bリーグ好きの他の皆さんにもやってほしいな()

第5章 筆者にとっての理想の観戦との向き合い方

で、話は戻って、筆者は「バスケの競技性」と「アウェー観戦」の要素を強めに試合観戦をしているのですよね。その要素を細分化すると、「そのチーム独特の会場演出・応援文化にも興味を持っている」という感じです。
筆者は30近いチームのホーム会場に足を運んでいますが、それぞれの会場にそれぞれの文化の個性を持っているのがBリーグの良さだと思っています。
特に贔屓にしているチームは島根がありますが、島根の絡まない試合を見たり、島根がアウェーに赴く試合を見ると、島根の松江総体の演出とはまた違うものが見えてきます。そんな中で、ひときわ輝いてる選手がいたり、会場のおもてなしに感動したり、それが観戦の醍醐味だと思います。
Bプレミア構想は「弱者の排除」だと揶揄されて批判も多いです。もし島根が「取り除かれる」側になってしまうことには心もとなさもあります。一方で、たとえプレミア構想に残れないチームでも、「見てて楽しい!」「会場に行ってよかった!」といえるようなバスケを見れれば、筆者は全然それでいいな、って思っています。
次の章では、そんな「ワクワクする観戦経験」について書いていきます。

第6章 能登半島地震チャリティゲームでの発見

唐突ですが、原稿を書いている時点で、贔屓チームではあるものの最近の島根のバスケに(主に①の意味合いで)あんまりワクワクしない現状があります(主力の酷使・下位への取りこぼしなどいろいろな要素はありますが、マンネリになってたのかも)。そんな中で、先日代々木第二体育館で「能登半島地震チャリティゲーム」を銘打って開催された #金沢武士団#しながわシティバスケットボールクラブ の試合が久しぶりに「元気が出た」バスケの試合でした
チャリティ試合とあって、B3の試合ですが席も安くなく、被災地から出店が出ていましたがかなり強気の値段設定。ですが、ファンや金沢のクラブの呼びかけで、全国のBリーグチームのファンが各々のユニフォームを着て観戦する、という素敵な取り組みがあったり、ハーフタイムの余興でリーグやクラブの関係者が復興に向けた取り組みについて熱く語るトークショーを繰り広げていたりしました。(2000円の出店のラーメン、このトークショーがなければ食べてなかったですがめちゃ美味かったです)
トークショーの中でもしばしば「能登をオンリーワンの場所に」という言葉が出ていましたし、MCさんか誰かが「この試合で能登の人が少しでも元気になれば」と言っていたのも印象的でした。そして、一番心を打たれたのは、金沢のキャプテンの #金久保翔 選手の「誰かのためにバスケットを頑張ってるの、人生でこれが初めてです」という言葉。能登が練習拠点の金沢の選手は、自分たちが苦しい状況に置かれながらも、必死に「誰かを元気に」しようと頑張ってるんだと思います。

おわりに 「人を元気に」「地域を元気に」するのがスポーツビジネス


スポーツ選手は、日々必死で練習して試合に臨みます。それは勝負の世界だし、ずっとできる職業ではないし、怪我のリスクだってある。そんな彼らが、試合を通じて「誰かを元気にしたい」というエネルギーは、シンプルに競技性でファンを熱狂させているだけでなく、もしかしたらファンを「推し」にするのかもしれないな、と思いました。
試合会場で盛り上げるために動いている裏方のスタッフや、MCさんやチアリーダーやマスコットも、あるいは同じかもしれないです。会場でファンが元気になるために、日々努力している
そんな彼ら彼女らの努力を、我々は「応援」するんだと思います。

ファンが「選手を推す」ということも含めて、様々な形で「応援」をすることが、選手の活力になり、クラブの活力になり、その循環を通して、スポーツチームがある地域が、チームのおかげで「元気な街」になるのが、スポーツビジネスの理想の形なのではないか、と思っています。

以上。文字だらけでしたが最後までありがとうございました!

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