うらやましゴト
土曜日の昼下がり、用事があって
出かけていた。
思ったよりも早く終わり、
ふとたどり着いた小さなカフェへ
立ち寄った。
木の暖かみが素敵なカフェ、
「ご注文はいかがなさいますか」
「カタラーナとホットコーヒーを
お願いします」
店内を見渡すと、少し離れた先に
カップルが一組いた。
目を合わせ、笑い合っている。
ランチデートだろうか
穏やかで優しい雰囲気の
2人がとてもお似合いだ。
「お待たせいたしました。
カタラーナとホットコーヒーです」
「ありがとうございます」
カップルは今も、会話を楽しんでいる。
美味しそうなカタラーナ、
スプーンを手に取り一口食べた。
硬い表面と甘く柔らかい内側、
ほどよく甘い。
ホットコーヒーの湯気は
ほわほわと上へと昇っていった
( ¨̮ )