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有川浩さんの『シアター!』を読んでみた

みなさんこんにちは、ユシアです。

今年の目標として「本を50冊読む」というものを設定しているのですが
「小説を除く」としています。
元々小説を読むことは好きなのですが、こういう目標を設定したことで
小説を避けるようになってしまいました。

図書館に行く度に何冊か小説を借りては来るのですが
結局読まずに返却する始末……。
そんな状況を打破すべく、久しぶりに借りてきたのが
有川浩さんの小説です。

僕は高校生の時に『図書館戦争』で有川浩さんのことを知り
その後もいくつかの作品を読んでいるのですが、今ではすっかりお気に入りの作家さんです。

『シアター!』は2まで出ていることは知っていましたが
読んだことがありませんでした。
有川さんの作品は人気があるので、図書館で貸し出し中なことが多いんですよね。
だから、読んだことがない本を見つけた時に借りてくる
というようにしていますが、今回はそれが『シアター!』でした。

有川さんの作品だから、という理由で借りてきたのですが
読んでみてびっくり!とある劇団のお話だったんですね。

実を言うと僕も、演劇まがいのことをやっていたことがあって
知り合いにも、自分の劇団を持っていたり
脚本を書いている人がいるのですが
『シアター!』を読んで、この世界をここまでリアルに描けるのか
とかなり驚きました。

きっと実際の劇団に、ちゃんと取材に行かれているんだろうな
と言うことは予想できたのですが、それにしても
ここまで舞台人の気持ちを詳細に書くことができるって
やはりプロの小説家なんだな、と思いました。

基本的な語り手は、弟が自分の劇団を持っていると言う普通のサラリーマンで
役者でもなければ、その経験もない男性なのですが
そこがまた良いところだと思いました。

小説の中でも「自分には彼らの気持ちを理解はできない」と書いている部分がいくつかあったのですが
いくら取材をしても分からない当事者たちの気持ちってあると思うんです。
それを無理に表現しようとしていない点が、読んでいて無理がなく
感情移入することができた要因ではないかと思っています。

有川さんは現代の作家さんなので、登場人物たちの台詞なんかが若くて
「そんな下品なことを言わないの!」と思ってしまった箇所もありましたが
とても良い作品でした。

今回は図書館で借りて読みましたが
買って家に置いておきたいな〜、と思っています。

そして今日!続きの『シアター2』を借りてきました。
1では彼らの結末までは描かれていなかったので
2でどうなっているか楽しみです!

20代後半ゲーム好き。Youtubeにてゲーム実況を始めたばかり。好きな人と好きなことをして生きていくことが目標。