#時空の輪廻転生物語 第Ⅳ章第42節
今節も残酷なシーンがありますので、そういったものが苦手な方はご注意ください。
あと「戦」というものについて色々と書いてある部分がありますが、特にそれについて議論などしたいわけではありませんので、一つの物語として読んでいただけますと幸いです。
(今節のタイトルについて、とある曲を思い出したという方は勘が良いかも。)
【サットヴァ】とは、仏教用語で「生きとし生けるもの」「命ある者」「心を持つ者」「一切の迷いの衆生(生類)」の事を指します。
これには人間だけでなく動物や、六道五趣(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)の存在も含まれます。
なのでサットヴァの名前を持つ少年は、今節の物語の中での「心を持つ者、命を持つ者」の代表みたいな位置付けでしょうか。
現状の鏡祐の立ち位置は、自分と縁のある人々(サク大佐とサットヴァ)の意識を渡り歩いているみたいな状態です。
A.E.ヴァン.ヴォークトの古典SF小説に『非Aの世界』『非Aの傀儡』という作品があるのですが、そこで主人公が何度か自分の意識から離脱して別の人の意識に介入するというワケの分からない目に遭い、最終的にとある事件(と言うのかどうか分かりませんが)を解決するみたいなストーリーがあり、それをオマージュしたものです。
(意識を飛ばす側も飛ばされる側も、そこに自分の意志というものはなく突然勝手に意識が飛んでいったりするので結構困ってる。)
ヴォークトの描く物語はしょっちゅう繋がりが迷子状態になって混乱する事が多いのですが、そんなワケの分からないところが好きだったりします。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。