心のやすらぎ

私にとって
美術館は
心の安らぎだ

疲れた時は
美術館にいく

ここ何日か
心が荒んでいた

原因は頑張りすぎ

多分…

私は趣味で詩を書く

Xに詩を書いている
趣味だから
それ以上でもそれ以下でもない

気づくとフォロワーさんに詩を書く人が増えてきた

最初は嬉しくて
勉強させてもらおうと思っていた

だが
どんどん上手くなっていくフォロワーさん

取り残されていく不安感が襲う

そして
気づいたら
私は「誰か」になろうとしていた

一生懸命、背伸びして

言い訳ばかりして
そんな自分を隠してた

頭と心が喧嘩して疲れて
なんだかわからなくなった

孤独を感じて
孤独が楽になった

誰にもわかるまい
ひねくれて

ある時
これではいけないと
「外」にでようと思って
向かったのはお気に入りの美術館だ

駅から小洒落た道を歩いた
バスでも行けるが、あえて歩いた

歩くと頭が整理できるから

お昼過ぎの町なか
行き交う人は少なかったので
時折、立ち止まり
空を仰いだり、写真を撮ったりした

暑いけれど、なんだか、心が安らいだ

美術館は駅から歩いて30分くらいかな
のんびり歩いたから、そう感じたかも

街中にひょっこり現れる

私は絵には詳しくない
作者を調べたりしない

ルノアールやシャガール
とくに
フェルメールが好き

だけど
なかなか見にいけない

美術館へ行くときは
行き当たりばったりだ

ただ休館日は調べる

情報は私にとって
絵を見るときに邪魔になる

絵ではなく
作者を意識してしまうから

最近は何故か
休館日に行きたくなるのだが
この日はピッタリ

これは「繋がった！」と思った

館内をゆっくり回りながら
絵を眺めた
街中なのに、静かな館内
離れたり近づきながら、ゆっくり絵や芸術作品を見てまわった

私が思った事
感じた事が
作者の意図したものかはわからない

だが
それでもいいんじゃない？
私が感じた事が私の感性なんだから

ある絵を見ていて
引き込まれそうになりながら
ふと思った

私は自分の視野を広げようとして
迷子になってしまった
視野を広げるのは悪い事じゃない

だけど
全てを受け入れて
全てを自分のものにしょうとしすぎた

昔、言われたことがある
「あなたはアンテナが多すぎる、だから、
疲れて自分の力を出せないの、少し、おろしなさい」

人間にはその人のキャパがある
それを超えてしまってはいけない

私は超えてしまったようだ

見つめる先の
大きな絵画
小惑星のような絵画が
私のアンテナを吸い取ってくれたような
気がした。

美術館に来ると不思議な体験を
よくする

そして
ちょっとだけ
気分が落ち着くのだ

だから
私は精神的に疲れると美術館に行く

帰宅後
やたらと眠くなった
きっと
緊張が取れたのだろう

自分らしい
人とは違う創作をしていこう

創作なんだから
誰かと一緒じゃなくてもいいんだ

私のペースで
作っていこう
焦らない
焦らない

自分に言い聞かせた