白、一重咲き

選んだ 捨ててきた 素通りした いくつか
日めくりカレンダーを破っては
赤いマルが付く日を探した
ふやけてしまった 卒業アルバムの寄せ書きと夢
あの子の近況を 検索して知る

教室の後ろの壁に 誕生日順に 写真 並んでた
いつだったっけ 思い出せるのは
少し肩を上げて はにかんでいた 君の姿だけ

おめでとう 君の生まれた日さえ
今じゃもう 忘れちゃったけど
赦して 毎日 祈ってる
今日がその日かもしれないでしょう

次の席替えで 近くになれたら
背の順で隣になって 二人組で 手繋げたら
プロフィール帳の好きな人の欄は 秘密にして
いつまでも いじらしく
赤いランドセルが背伸び

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