円球の賽は投げられて

約束した未来は 今じゃもう
君が写っていない写真の中で 色褪せて
いつか から始まる空想を 信じていたのは
僕だけだった

妄言にまみれた紙のページ破って 捨てる
この目に見えるものは 何も変わりはしないのに
サイコロ 振っても振っても 自分のターン
早送り 頭出し どのシーンも ありきたり

早く幸せになって 人生ゲームから降りたいかい
一抜けしたら勝ち 簡単な遊びに見えていた

青信号 点滅して 今日も横断歩道の上
街灯が目に染みて 走れないや
渡り切ってしまえば あの夢も終わる
黒猫が横切ったら 隣で笑う 君が好きだった

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