一眼カメラをあるものに例えると・・・

今回は、一眼カメラをあるものに例え「一眼カメラをより楽しもう!」と言う内容をお届けしたいと思います。

一眼カメラって?

一眼カメラは大きく分けて下記の2つからなります。

  • 一眼レフカメラ

  • ミラーレス一眼カメラ

全世界で販売されている一眼カメラは、大きく分けてこの2つからなります。
コンパクトカメラとの違いとして、「レンズ交換できる」が大きな点と言っても良いでしょう。

一眼カメラは、専用の交換レンズが存在しており、

  • 超広角

  • 広角

  • 標準

  • 望遠

  • 超望遠

の3つに分かれます。
それぞれのレンズには「焦点距離」が存在し、望遠に行けば行くほど被写体をアップで撮れる、広角に行けば行くほど被写体を広く撮影出来る特性を持っています。
また、上記以外にも高倍率ズームやマクロレンズもあります。

各レンズの説明は下記リンクに載せていますので是非ご覧ください。


一眼カメラはカメラ界の「イーブイフレンズ」

いきなりこのタイトルを出されて「???」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
何故こうなのかを詳しく説明していきましょう。

イーブイフレンズとは

「ポケットモンスター」に登場するキャラクター「イーブイ」とその進化形を含めた8種類からなる総称のことであり、「イーブイファミリー」や「ブイズ」等と呼ばれる。
(「ブイズ」は非公式のファン用語)

イーブイから進化するポケモンとしては次の通り。

  • シャワーズ

  • サンダース

  • ブースター

  • エーフィ

  • ブラッキー

  • リーフィア

  • グレイシア

  • ニンフィア

姿などの詳細については下記リンクを参照のこと。
(リンク先に進化形も掲載されています)

つまり、イーブイはタイプ(でんき・くさ・みず など)によって別のポケモンに進化できるポケモンになるのだ。


一眼カメラは「イーブイフレンズ」そのもの

一眼カメラは、カメラ本体とレンズを取り付けることで撮影が可能となりますが、先ほど紹介した超広角~超望遠・高倍率・マクロのどれかを1本取り付ける事によってカメラそのものの性格を変えられることが出来るのです。

先ほどのイーブイフレンズの例のリンクで載せた「ポケモンWiki」にてこの様な記載がありました。

シャワーズ・サンダース・ブースターは進化の石による進化となっている。

第二世代で登場したエーフィとブラッキーはなつきおよび時間帯によって進化できるが、ファイアレッド・リーフグリーンでは時間の概念が無いため、エーフィとブラッキーに進化できない。ポケモンXDではそれに代わるアイテムがある。

第四世代で登場したリーフィアとグレイシアはそれぞれこけむしたいわとこおりでおおわれたいわの近くでのみ進化できるが、ハートゴールド・ソウルシルバーでは特定の岩が無いため、リーフィアとグレイシアに進化できない(通信交換で連れてくることは可能)。第五世代から第七世代では特定の岩がどのソフトにもあるため普通に進化できる。第八世代ではそれぞれリーフのいしとこおりのいしを使う進化に変更された。

ニンフィアはなかよしレベルを2以上(第八世代ではなかよし度を160以上)にし、フェアリータイプのわざを覚えさせてレベルアップすると進化する。

引用:ポケモンWiki

つまり、イーブイを「ボディ」、進化の石やなつき・時間帯・なかよしレベルなどを「交換レンズ」、イーブイの進化形は「ボディ+交換レンズ」と思っていただければ幸いです。

ボディ+標準ズームレンズ

カメラのボディに標準ズームレンズを取り付けた例。
写真ではEOS R6にRF24-105mm F4 L IS USMを取り付けたものですが、この標準ズームレンズも多種多様なものがあり、レンズによって写りやズームするにつれて絞りの範囲が変わるものや絞り固定(通し)になっているものもあります。
普及価格帯のレンズに加え、高級レンズ(Lレンズなど)もあるので、取り付けた時に夜間撮影がきれいに・・・!何てことも出来るのです。

EOS R6と標準ズームレンズ(RF24-105mm F4 L IS USM)で撮影
EOS R6と標準ズームレンズ(RF24-105mm F4-7.1 IS STM)で撮影
EOS R6と標準ズームレンズ(RF24-105mm F4 L IS USM)+ソフトフィルターで撮影

撮影範囲としては広角~中望遠程度に収まり、広角側だったりやや望遠気味など、人間の目に近いような撮影の仕方になります。
F2.8など絞り値が低いものについては、この写りに加え背景のボケ感なども加わってきます。


ボディ+広角・超広角ズームレンズ

カメラのボディに広角ズームレンズを取り付けた例。
写真ではEOS R6にRF14-35mm F4 L IS USMを取り付けたものですが、この広角ズームレンズも標準ズームレンズ同様多種多様なものがあります。
レンズによって写りやズームするにつれて絞りの範囲が変わるものや絞り固定(通し)になっているものもありますが、絞りの範囲が変わるものの場合はF4以降の値に設定されることが多いです。(例:F4.5-5.6)

EOS Kiss M2に広角ズームレンズ(EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM)で撮影
注:プロパガンダ表現あり

広角・超広角ズームレンズは標準ズームと異なり、更に広く写し取るため、風景写真では人間の目では再現できないダイナミックな世界が広がるイメージとなります。
レンズの宿命と言っては難なのですが、端側は歪曲の影響を受けるため斜めに写ることが多いです。


ボディ+望遠・超望遠ズームレンズ

カメラのボディに望遠ズームレンズを取り付けた例。
写真ではEOS R6にRF100-400mm F5.6-8 IS USMを取り付けたものですが、こちらも先ほどのズームレンズ同様多種多様なものがあります。
勿論レンズによって写りやズームするにつれて絞りの範囲が変わるものや絞り固定(通し)になっているものもありますが、絞り固定の場合は大抵70~200mmの範囲で収まっているものが多く、絞りの範囲が変わるものの場合はF4以降の値に設定されることが多いです。(例:F4.5-6.3)
超望遠のズームは段々と絞られていく設定が大半です。

EOS R6と望遠ズームレンズ(RF100-400mm F5.6-8 IS USM)で撮影

望遠ズームレンズは先に説明した広角や標準のズームと異なり、写る範囲が狭くなります。狭くなった分、背景の整理がしやすい・切り取ることが出来ると言った撮影が可能になります。また、この性能を活かし背景のボケ感を強めた写真にすることもできます。
しかし、望遠の範囲が大きくなると必然的にレンズが重たくなってしまうのが難点でしょう。


ボディ+単焦点レンズ

カメラのボディに単焦点レンズを取り付けた例。
写真ではEOS RPにRF50mm F1.8 STMを取り付けたものですが、こちらもズームレンズ同様、高級から普及価格帯まで多種多様なものがあります。
単焦点であるためズームレンズのように絞りが変わると言う事は無く、普及価格帯や高級問わず全て絞りが固定されています。
先ほどまで紹介したズームレンズを取り付けるとカメラは重くなりがちですが、軽量の単焦点レンズを取り付けると持ち運びに便利な利点もあります。
なお、単焦点レンズも超広角~超望遠まであるので、ズームは出来ないもののレンズによって写る範囲が変わるため、一番性格の出やすいレンズと言えるでしょう。

EOS RPと広角単焦点レンズ(RF35mm F1.8 MACRO IS STM)で撮影
EOS R6と超望遠単焦点レンズ(RF800mm F11 IS STM)で撮影{1.6倍クロップ使用}

単焦点は超広角~超望遠まで揃っています。
軽いものであれば持ち運びは出来ますが、重いものでは持ち運びが困難なものもあるのでピンキリと言った感じでしょう。
超望遠の単焦点で高級仕様となれば、普通自動車1台購入できるぐらいの価格に跳ね上がります。


ボディ+高倍率ズームレンズ

カメラのボディに高倍率ズームレンズを取り付けた例。
写真ではEOS Kiss X7iに18-300mm F3.5-6.3 DC OS HSM Contemporaryを取り付けたものです。広角~望遠まで1本賄えることから「便利ズーム」などと呼ばれますが、その反面、歪曲が大きいなどと言ったデメリットも少なからず存在します。
フルサイズでは24mmから240mm程度、APS-Cでは18mmから200mm程度のものが多く、稀に300mmや400mmと言った超望遠を賄うものもあるようです。「オールマイティ」なレンズと言っても良いでしょう。

EOS Kiss X7iと高倍率ズームレンズ(18-300mm F3.5-6.3 DC OS HSM Contemporary)で撮影
EOS Kiss X7iと高倍率ズームレンズ(18-300mm F3.5-6.3 DC OS HSM Contemporary)で撮影
EOS Kiss X7iと高倍率ズームレンズ(18-300mm F3.5-6.3 DC OS HSM Contemporary)で撮影

高倍率ズームレンズは名の通り、光学ズームが7~10倍程度のズームレンズを指します。標準ズームよりややお高めの価格ですが、旅行などで1本持っておくと何かと便利。レンズを交換する手間も無くなります。

こうして見ると、一眼カメラはレンズの交換によって性格を変えることが解って来たかと思います。レンズを取り付けることで別のカメラに変わる・・・と思っていただければ宜しいでしょう。


異なるマウントのレンズを取り付けられる最強の武器「マウントアダプター」

一眼カメラに必ずと言ってもいいほど切っても切れない関係が、レンズの規格である「マウント」。
基本的に同じマウントでないと使用する事は出来ませんが、これを他のマウントでも取り付ける事が出来る最強の武器があります。


それが「マウントアダプター」。


例えば、手持ちのカメラがキヤノンRFマウントでレンズがキヤノンEFマウントだった場合について、基本的にはRFマウントのレンズでないと取り付けられませんが、持っているレンズはEFレンズ。そのままでは取り付けることが出来ません。
そこで使うのが「マウントアダプター」になります。

コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R

これをカメラ本体(ボディ)に取り付けることにより、持っている資産を活かすことが出来るアイテムとなります。
写真はRFマウントのボディにEFレンズを取り付けるアダプターですが、「焦点工房しょうてんこうぼう」のサイトでは中国メーカーのマウントアダプターも販売されており、ライカレンズをRFマウントに取り付けられるなど、マニュアルフォーカスレンズにも対応したアダプターもあるようです。

つまり、このマウントアダプターはカメラの性格を更に変えることが出来る大きな武器であり、カメラ界のイーブイフレンズを増やすことも可能なアイテムなのです。


イーブイフレンズを操るのはあなた次第

ここまでボディとレンズの組み合わせなどを紹介しましたが、それらを扱うのはあなたにかかっています。

実際購入してこのレンズはイマイチだな・・・と思わないように私からアドバイスしたいと思います。

1:購入したいレンズを決めよう

まずは「購入したいレンズ」を決めるのが一番でしょう。
例えば50mmの単焦点にするのであれば、それに重点を置き、新品・中古で良いので下見しましょう。

2:レンズを取り付けて体験する

次に「レンズを取り付けて体験する」。
ここで写し出される絵が自分の思い通りになっているかをよく確認しましょう。思い通りであれば購入、思い通りでなければまた1に戻ることとなります。

3:最低でも1回は活用してあげよう

購入したレンズを1回も使わずに保管・・・と言うのは勿体ないことをしているのと同じ。最低でも1回は使ってあげることが必要です。スナップ撮影でも構いません。


最後に

今回は「一眼カメラをあるものに例えると・・・」と言う事で、一眼カメラをポケモンのイーブイフレンズに例え、ボディとレンズの組み合わせや、レンズの購入方法とその後の活用方法についてご紹介してまいりました。
この記事をきっかけに「一眼カメラ」に興味を持っていただければ幸いです。

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。

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