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特定技能「産業機械製造」を徹底解説してみた!

前回は特定技能「素形材産業」についての解説記事を投稿しました↓↓

特定技能のキホンについて知りたい方はこちら↓↓

今回は4業種目!
産業機械製造について解説します。

産業機械製造業界の背景

業界に関わる方でもない限り、産業機械製造について考える機械ってあまり無いのではないでしょうか。

産業機械製造とは建設現場や農業現場などで利用される機械全般を製造することを指します。

産業機械が製造されないと、効率的に田植えや収穫をしたり、僕たちが通学・通勤のために歩く道は綺麗に舗装されなくなってしまいます。日本の製造業を土台から支えるなくてはならない産業です。

近年では、DXやAIを活用したロボット産業の需要の高まりなどから特に需要が高まっており、素形材産業と同様、業界団体では国内人材の確保に取り組んでいました。

経済産業省によると、2年後(2023年)までに75,000人もの人手不足が見込まれています。2017年の調査によると、製造業全体の94%が人手不足を感じており、32%が経営にまで影響が出ていると回答しました。

人手不足の原因として下記にような内容が挙げられます。

・労働力人口の減少
少子高齢化+東京一極集中による全国規模での慢性的な減少傾向

・東京オリンピックによる需要増
建設業での需要が高まり、材料や機械を提供する製造業の高まり

・3Kイメージ
技能人材の待遇やきつい、汚い、危険などのマイナスイメージは増してきました。


ややこしい分野の棲み分け

特定技能では産業機械製造分野での受け入れが認められています。

特定技能1号ビザ発行上限は、5年間(2024年まで)で最大5,250人と定められています。

管轄は経済産業省で、他2分野についても管轄をしています。

・素形材産業分野
・電気・電子情報関連作業分野

経産省管轄の3分野の棲み分けは業界外の人にはわかりづらいかと思います。確実に分類する方法は日本標準産業分類を活用することです!

1. 機械刃物製造業 細分類2422
2. ボルト・ナット・リベット・小ねじ・木ねじ等製造業 小分類248
(素形材っぽい!)
3. はん用機械器具製造業 中分類25
*工業窯炉製造業 細分類2534、消火器具・消火装置製造業 細分類2591、弁・同附属品製造業 細分類2592を除く
細分類2534、2592は素形材産業分野です!

4. 生産用機械器具製造業 中分類26
*鋳造装置製造業 細分類2651、金属用金型・同部分品・附属品製造 細分類2691、非金属用金型・同部分品・附属品製造業 細分類2692を除く
⇨細分類2651、2691、2692は素形材産業分野です!

5. 管理、補助的経済活動を行う事業所 小分類270
6. 事務用機械器具製造業 小分類271
7. サービス用・娯楽用機械器具製造業 小分類272
8. 計量器・測定器・分析機器・試験機・測量機械器具・理科学機械器具製造業 小分類273
9. 光学機械器具・レンズ製造業 小分類275

はい!今回もややこしかったですね!笑
同じカテゴリに属していても、あれは素形材、これは産業機械製造と区分は多岐に分かれます。

該当する業務内容

メイン業務
さきほどまとめた9種類です。

関連業務
特定技能各分野では、メイン業務に関連する業務を行うことも認められています。
ただし、あくまでも「関連」業務です。関連業務をメイン業務として従事することはNGですのでご注意を!

・原材料・部品の調達・搬送作業
・各職種の前後工程作業
・クレーン・フォークリフト等運転作業
・清掃・保守管理作業

外国人の業務内容についてもっと詳細を知りたい!
という方は、経済産業省HPからお問い合わせ先をご確認ください。

受入企業の条件

受入企業が外国人を受け入れる際の最低条件は下記の3つです。

1. 日本標準産業分類の9分類のいずれかに該当すること
2. 製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会に加入すること
3. 直接雇用で外国人を雇用すること(派遣NG)

外国人の条件

外国人がクリアすべき条件は、「技能条件」と「日本語条件」です。
それぞれどういったときにクリアとなるか、見ていきましょう!

技能条件
いずれか1つをクリアすればOKです!

1. 産業機械製造の特定技能試験に合格すること
2. 産業機械製造に対応する技能実習2号職種・作業を良好に修了すること

日本語条件
いずれか一つをクリアすればOKです!

1. 日本語試験を合格すること (N4以上)
※他試験でも認められます!
2. 技能実習2号を良好に修了すること (職種・作業は問いません)

まとめ

さあ!特定技能全分野解説第4弾!いかがでしたでしょうか?

産業機械製造は直接僕たちの生活に関わってはいないかもしれませんが、普段口にする野菜の収穫や仕事するときにつかっている事務器具は「産業機械製造」があってこそ作られるものです。

やはりなくてはならない分野であることが今回もわかりました。

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