#松島幸太朗
書評・チェイサーゲーム
江戸後期の歌人にして僧侶、良寛和尚には嫌いなものが三つあった。ひとつは歌詠みの歌。ひとつは書家の書。ひとつは料理屋の料理、と。
のちに芸術家、北大路魯山人が『料理芝居』と題した文の中でこれを引用し
「料理人の料理とか書家の書というようなものが、いずれもヨソユキの虚飾そのものであって、真実がないからいかんといっているに違いない。つまり、作りものはいけないということだ」
と説いた。
しかし同時
江戸後期の歌人にして僧侶、良寛和尚には嫌いなものが三つあった。ひとつは歌詠みの歌。ひとつは書家の書。ひとつは料理屋の料理、と。
のちに芸術家、北大路魯山人が『料理芝居』と題した文の中でこれを引用し
「料理人の料理とか書家の書というようなものが、いずれもヨソユキの虚飾そのものであって、真実がないからいかんといっているに違いない。つまり、作りものはいけないということだ」
と説いた。
しかし同時