鼓膜破りの絶叫を聞きながら、子どもの成長を感じた話。
「これまでとは違うな…」
いきつけの小児科の処置室で、体ごと我が子に覆いかぶさりながら、そんな事を思った話です。
プロローグ/5W2H
when いつ:昨日
where どこで:いきつけの小児科医院
who だれが:うちの子(5歳女児)
what 何をした:卵アレルギーの検査
why どうして:保育園に検査表の提出が必要だから
how どのようにして:現地に車で出向き、採血≒注射
how much おいくら:580円(検査表の記入で別途数千円かかる予定)
※ 5W1Hの他、5W2Hもあるとネットで見たので使ってみました。
処置室に入る前/余裕を見せる我が子
前日からちゃんと言い聞かせてました。
ママ「明日は保育園お休みして、お注射だからね~。」
子ども「うん、いいよ。」
当日も。
ママ「(TVを見ている我が子に)それ、見終わったらお出かけの準備しようね。今日はお注射だからね~。」
子ども「うん。」
病院に着いて。
ママ「(受付を済ませてキッズスペースで本を読んだりぬいぐるみを並べている我が子に)看護師さんに呼ばれたら、入ろうね~。」
子ども「うん。わかった。見てみて、ミッフィーだよ!」
ママ「あーほんとだ。ミッフィーだね~。」
看護師さん「●●さ~ん、中待合にお入り下さい!」
ママ「はーい。よし、行こう!」
子ども「(無言で中待合に入った後)あ!メロンパンナ!」
ママ「あー、折り紙だ。すごいね。上手だね~。」
子ども「トトロもあるよ!」
ママ「ほんとだね~。」
ここまでは平和だった…
処置室に入りました/本日のメイン
お医者さん「あーそうか、もう1年経ったんだね。よし、じゃあ頑張るか!」
ママ「はい、お願いします。」
看護師さん「じゃあ、こちらへどうぞ~」
診察室から処置室へ移動。
ベッドがあって、仰向けに寝るよう指示を受ける。
わたしが抱えてベッドに座らせ、仰向けに寝たが…
看護師さんが腕をゴムチューブでしばり始めたあたりから様子が一変。
子ども「(起き上がろうとしながら)やだ!やだ!!」
ママ「(抑えようとしながら)え?大丈夫だよ!寝てて!」
看護師さんA「これは…動くわね。」
看護師さんB「お母さん、危ないから、体ごと覆いかぶさって抑えて下さい。顔、お子さんの顔の横につけて、ぴったり。」
ママ「はい!」
子ども「い”~や”~だ~!!!!!」
プロレスのフォールみたいに上半身全体で子どもに覆いかぶさって抑えても…するっと子どもの手が外れる?なんで??
慌てて手を抱え込んで、ぐっと抑える… のに、抜け出しそう💦
なに、このチカラ…
柔軟性?
子どもの口元と自分の左耳が接しているので…うるさい!!
本気の絶叫なので、鼓膜がビリビリ・ジンジンする…
ちょっと、頭がぼーっとしてきた…
看護師さんA「は~い、終わりましたよ~」
ぴたっと泣き止む子ども。
チカラが抜けるわたし=ママ。
処置室を出て/何事もなかったかのような我が子
疲労困憊でイスに座ったわたし=ママに、子どもがひと言。
子ども「壁のキリンさん、110センチなの?」
ママ「うーん、あれね。身長計れるんだね…」
エピローグ/人前で負の感情も出せるようになったじゃん
うちの子は内弁慶というか…家ではワガママを言うのですが、外では「いい子」的なふるまいしかしなかったのです。
これまで病院でも、診察ではすすんでおなかを出すし、注射もガマンしていました。
保育園でも「大人しいですよね~」なんて言われてました。
なので、家の外で泣き喚いたのは、これが初めてだと思います。
わたしが処置室で、鼓膜がピリピリしながら思っていたのは「おぉ、これは本気でイヤを表現してるな…」「なんだこのチカラ、こっちが負けそうじゃん…💦」でした。
うまく言えませんが、これまでとは違う、成長を感じた瞬間でした。
家族以外にも「本気」を出したところを見せて欲しい。
ほら、表現できたじゃん。
だから、ママは恥ずかしさを全く感じませんでした。
…でも、会計の時に、いつもの受付の看護師さんにぽろっと言ってしまいました。。
わたし「なんか、親が疲れ切っちゃって…💦」
看護師さんは、はにかんだような笑みを浮かべてうなずいてくれました。
🌸🌸🌸🌸🌸
もうすぐ年長さんだね。
来春は小学校1年生かぁ。