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また血液内科で思う。未来のためにできること。 230909

去年の冬に血球貪食症候群という読みにくい病に罹患した。珍しい病名だなと思ったが、字をよく見れば、「ん! なんかやばい病気だな」と分かる。

その治療に1ヶ月の入院を余儀なくされたのだった。 

「さいとうさん、、もう少し病院に来るのが遅かったら死んでたかもしれない病気ですよ」と先生に言われてびっくり。

幸にも紹介してもらった先が血液に強い病院だったので無事に助かったし、早くに病気の原因を発見してもらい適切なステロイド治療されたおかげで回復したのだ。よかった~。

おかげで私の病気は当初の予定よりずいぶん早く、その年の5月に「完治です!」と言われ、喜んだのだった。

…。
…。

なのにだ。
今年の7月に熱が出た時、少しだけ首のリンパが腫れてる。 ん?
なにかを感じた妻は「はよ行っといで」と言う。

そして、いつもの病院で受診すると…、、、あ〜、あの時と同じような検査数値が出てる。 

えーっ!

先生が、「これは、再発してるかもしれませんね! 」と診断され、去年と同じくステロイド治療となった。

あ〜、、珍しく勉強をしてたからだろうか…。

ま、前よりも症状がずいぶん軽いので入院しなくてもよかったが、、、
きちんと調べることとなった。


先日、詳しい検査するため、去年入院してお世話になった病院の血液検査を受けに行ったのだ。
症状は良くなってるのでおそらく大丈夫だろう、と安心して行ったのだ。

しかし、、、この病院は血液内科といっても、「血液内科・腫瘍治療センター」だ。血液をより詳しく詳しく調べていただける科なのだ。

座って結果を待っている。と、
もしや…、
が頭をよぎり不安である。
科の名前をチラリと見るたびに、やはりドキッとするのだ。
まさか…。


そんな小心者の不安をよそに、隣に婆ちゃん二人が座られる。すぐに話を始められた。

「歳取るとね、眉毛が伸びてくるんや。」
「ほんまやな。。 でもな、、眉毛は伸びてもまつ毛は抜ける。」
「いや〜、あっはっはー。。。」

えっ! ほんまか? まつ毛って抜けるんか。知らんかったー。心がざわつく。

が、、、  
いやいやいや、そりゃ抜けるわ。
伸びてくるとびっくりするし、じゃまやろ。

でも…! 「眉毛は伸びてもまつ毛は抜ける。」って、いいな。。
いいフレーズやな。
今度noteに書こう、っと思ってしまった。


そして脳裏に浮かんでくる眉毛。もういくつ前の首相だか覚えてないが、村山首相のあの眉毛が脳裏を横切ってった。真っ白にタレ伸びた眉毛と、あの顔が浮かび過ぎてく。するとなぜか不安が吹っ飛んだ。

くだらん話を聞くと不安は吹っ飛ぶもんやな…。
婆ちゃんたちよ、ありがとう。

…。

巻雲、積雲


…。

「さいとうさ〜ん」
「はい」
呼ばれて診察室に入りイスに座ると、血液検査結果をジーっと見ていた先生に、じ〜っと見つめられながら言われる。

「ほ〜、以前と同じ症状が出たんですね。 え〜と、今回は◯◯先生のとこで、適切な早い治療をされているので症状が抑えられていますね。。 うん、この数値も、、うん、この数値も、、いいですね。。。  では、来週からブレドニンを少しずつ減らしていきましょう」

ほーっ、、、完治じゃなかったが、治ってきているようだ。よかったー。


ふ〜。



どうも私の場合、疲れた時に症状が出てしまうようなので、地道に運動などをして体力をつけなければならないようだ。
やっぱり軽〜い散歩は続けた方がいいんだろうな。軽くていいのだ。無理しちゃいけない。

それに、夜はちゃんと寝なけりゃならんのだ。
と、一大決心しつつ病院を後にする。

大きな病院は診察終わるまで一日がかりとなるので大変だわ、ほんまに。

…。

帰る間際、心配してるかもしれん妻に、
「大丈夫だった。酒飲める。」
とLINEを入れ、、。

帰ってすぐ、眉毛カットをした。

えっ!

「眉毛って伸びるけどまつ毛は抜けるよね」とハサミを手にしたまま妻に聞くと、
「そりゃそやろ。。。 えっ! いや、どういうこと? なんかあったん?!」
「いや、何でもない」

意味不明だろう。
一大決心は飛んでった。。

心配して待ってたかもしれん妻に、病院で会った婆ちゃんたちの話(眉毛は伸びてもまつ毛は抜ける話をして笑っとった話)をしたら、笑ってくれた。

よし、これでいいのだ。

これでまた今まで通りおかづと散歩して、普通の散歩も軽くして、、
ワインを飲んで日常だ。
飲み過ぎんようにせなあかん。

無理をしてもいけないが、軽い無理ならいいだろう。

うん?

#未来のためにできること

というなら、
やっぱり健康でいることでしょう。
自分自身が病気になってしまうと、やりたいのにできないことが増えてしまう。

それは嫌なので、自分のために無理せず地道に運動して、ストレスなく日常を上手く楽しく続けたい。あ、食事ももちろん大切やな。

そうすればいつか、あの婆ちゃんたちのように誰かの不安を吹き飛ばすことができるかもしれない。


#未来のためにできること

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