2021年 読んでよかった本
今年読んだ冊数は30冊前後。色々と忙しくなり読書時間は減ったのでもう少し確保したいところ。読んだ中からよかった本を8冊紹介する。何を読もうか迷ってる人は参考までにどうぞ。
誰のためのデザイン?認知科学者のデザイン原論
一般的などうすれば使いやすいか?の理論が書かれていてデザイナーはもちろんエンジニアなど開発者にも十分に役に立つ内容。UXデザインに興味があるなら非常にお勧め。読み物としても読みやすくて面白かった。アップルが神たる所以を知った。
ラッセル 幸福論
読むまでは小難しいイメージだったけど実際の内容は論理的な構成、文章で読みやすい。「自己没頭は不幸の原因である」や「中庸はつまらないが人生の教義である」という至言にはハッとさせられた。
良い意味で哲学的、学術的な深淵さを持っていない本で、常識と一般的経験から人生に対する助言を与えてくれる。極めて有効的な「大衆向け」の幸福実践本と言えるかもしれない。ラッセル自身も序文で「私は、ただ常識 ----であって欲しいと願っている ---- によって示唆された若干の所見をまとめることを目指したにすぎない 」と言っている。
本当の自由を手に入れるお金の大学
最近売れまくっている様子。リベ大というYoutubeチャンネルを運営している方が書いたファイナンシャルリテラシーに関する本なのだけれど、内容がとにかくわかりやすい。
内容は実践的かつ具体的で読んだらすぐにタメになる。お金を貯める、稼ぐ、増やす、守る、使うの5つの項目でまとめているのが素晴らしい。大抵の本はこのうちの1つにフォーカスして書かれているが、この本はオールインワンで書いてくれているので体系的な知識が手に入る。
良くも悪くも正攻法で、広く浅く取り扱っているといった感じなので情報強者からすると物足りないかもしれない。が、少なくとも自分のような情報弱者寄りの人間には間違いなくためになる内容だと思う。
お金持ちになれる黄金の羽の拾い方 知的人生設計のすすめ
言わずもがなの有名なビジネス書。情報密度が予想よりかなり高くてびっくりした。社会構造などに詳しく触れ問題提起する一方で、「じゃあどうすればいいのか?」という問いにわりと具体的な解決案も提示してくれるのがよかった。
史上最強の哲学入門
近代哲学の本は入門とか書いてあってもよくわからんってなるけどこの本はすんなり内容が入ってきた。重要テーマに関しての思想を時系列的に紹介していくから、思想ごとのつながりがわかりやすいのも良い。哲学を体系的に把握できる。著者は他の入門書も色々出しているようなので今後はそちらにも手を出していこうかと思う。
タコの心身問題 -頭足類から考える意識の起源-
タイトルからして期待していたのだけれどやはり興味深い内容だった。観測事例からタコは高次の知性(意識)を持つだろうという考察から意識の起源を探っていくという内容。でも結構な量を進化や頭足類の生態についての説明に割いているのでそこに興味ないとダレるかも。あとタイトルの結論はでてない様子なので単純に疑問への仮説と検証のプロセスを楽しめる人向け。
自由からの逃走
社会心理学の世界的古典。個人的にはここ何ヶ月間で一番読んで良かった本。自由から帰属へのメカニズムはめっちゃ腑に落ちた。大筋としてはファシズムの誕生と繁栄を社会心理学的に説明してる本ではあるんだけど、実際は人生哲学にも影響与えてくれる内容になってるからそこらへんの自己啓発本よりこれ読むべき。
番外
進撃の巨人
漫画史に名を刻むであろう名作として完結した。一巻時点から最終巻までリアルタイムで追ってた身からすると損失感がぱない。この漫画は伏線だらけでリアルタイムで考察膨らませるのが良かったんだよなぁ。まだ読んだことない人はぜひ読んでほしい。普段漫画読まないけど読書はするってタイプの人はむしろ好きになる人多いんじゃないかなと。
以上。
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