見出し画像

スーファミ版ドラクエ2をプレイして違和感を感じたところ(その1)

 非常に今更感があるのだが、ここ1年でスーファミ版ドラクエ2を楽しんできている。ファミコン版は、発売当時の小学校低学年時代にプレイ済みなのだが、スーファミ版は、結局、未プレイのまま現在に至っていた。

 そんな中、どうして突然、スーファミ版のドラクエ2をすることになったのかについては、過去の記事を読んでいただくとして……

……ここでは、そんなスーファミ版のドラクエ2をプレイしていく中で、特に、ファミコン版の記憶と比較し、私が違和感を感じたところなどを、良し悪し含め、とりとめもなく、ダラダラと記していくものである……。

 なお、そんなドラクエ2のプレイ日記などは、こちらからどうぞ。

○まずは違和感がなかったところから……

 まず、移動呪文のルーラについて、ファミコン版同様、最後に復活の呪文を聞いた(冒険の書を記録した)ところにしか行けない点については、非常によかった。この不便さがよいのである。ドラクエ2の場合、旅の扉の行き先がなかなか秀逸だし、その行き先を覚えた上で、自由に使いこなせば、ルーラで様々な場所に移動できなくても不便さを感じない。(敵を封じ込める呪文の)トヘロスもあるし。

 むしろ、これに慣れてしまうと、ドラクエ3以降のルーラが便利すぎるのか……とさえ思う。ただまあ、ドラクエ3のように、あそこまで城や町が増えると、逆に、ルーラで選べないとかったるい気もするか……とはいえ、もう少し、ルーラの拠点を減らしてもよかったかも、とも思う――が、この辺の話題は、今回の話題からだいぶそれるので、ルーラについては、この辺で締めくくる。

 

○ゲーム内容の変更点

 次に、ルプガナで冒険の書に記録できるようになった結果、ルプガナにルーラで行き来できるようになったのも、なかなか新鮮でよかった。ファミコン版では、当時、中盤は、惰性的にムーンペタを復活の呪文の拠点としていた覚えがあるが、旅の扉に近いルプガナも便利だと思った。ルプガナには、新設された預かり所もあるし。

 預かり所については、これも賛否両論あるだろうが、たしかに便利でよくなった。とはいえ、以前は、持てるアイテムが少なかったので、アイテムを取捨選択しながら冒険を進める難しさだったり、大金を持ちながら冒険するスリルがなくなったのは残念でもある。

 少し話を戻すが、ルプガナで冒険の書に記録できるようになったということは、船取得前の戦闘で負けても、ムーンペタまで戻されないということなのである。これは、かなり難易度が下がったか……。

 その他、よかった点といえば、世界樹の葉が戦闘中に使えるようになったり、その復活時にHPが1ではなくなったりしたのは、その後の作品の仕様に合わせたり、難易度調整の結果なのだろうか。この辺は、全く違和感のない、適切な改善だと思う。

 生き返り関係といえば、ム王女がザオリクを覚えるようになったのは……まあ、これも難易度調整の結果なのだろうが、個人的には、これは少しやりすぎかと思った。

 やりすぎといえば、不思議な帽子や祈りの指輪について、宝箱から取得できるようになったのも、アイテムの希少価値がかなり下がったかと思う。当時のファミコン版プレイでは、不思議な帽子を手に入れた記憶はないし、福引所で偶然に当てた祈りの指輪は、使用にかなり迷った場面で「おともなく くずれさった」際には、このまま物語を進めるべきか、前回の復活の呪文からやり直すべきか、本当に悩んだものだった(結局、やり直した記憶がある。)。

 

○ゲームシステム面の違和感

 システム面では、画面展開時の「間」や、その際の映像と音とのズレがやや気になった。具体的には、城内で階層が変わったとき、フィールドから町などに入ったとき、戦闘に入ったとき――のような場面が変わる際の「間」が、スーファミ版は(ファミコン版と比較して)、なんだか違和感が残るのだ。

 例えば、フィールドから町に入った場合は、まだ町の画面が出る前の黒い画面で、先に音楽だけがスタートしてしまい、
「あれ? 固まったか?」
と思うこともあった。ただ、そう感じたのは、最初数回のプレイだけで、その後は、違和感もなくなってしまったのだが……。

 また、戦闘開始時は、逆に音楽の入りの方が遅く、全てのモンスターが現れたあとに、遅れて音楽のジングル部分……というか、導入部分が流れる。これは、好みの問題かもしれないが、ファミコン版同様、導入部分が終わるタイミングでモンスターが現れてほしかった。

 

○音楽について

 音楽といえば、ファミコンのような直線的な音色ではなくなり、スーファミ独特の音源により、角が取れて丸くなった感じというか、よりドラクエらしい温かみが感じられるような柔らかい音色となったと感じた。ファミコン版は、それはそれで味があったが、スーファミ版の音楽も悪くはない。

 楽曲の使われ方で違和感を感じたのは、ラダトームの城の音楽が、ドラクエ1の城の音楽だったことだ。ファミコン版しかやったことのなかった私は、妙な違和感と同時に納得感もやってきた。というのは、ファミコン版でも、アレフガルド大陸の音楽が、ドラクエ1のフィールドの音楽だったからであり、それと同様なので、この手法はありといえばありなのだろう。また、そもそもスーファミ版は、ドラクエ1と2がセットとなったロムカセットであり、音楽の使い回しも容易にできるのだろう。もしかしたら、ファミコン版でも、本来はこのようにしたかったが、容量の都合でできなかったのかもしれない、とさえ思った。

 同様に、竜王の城の音楽がドラクエ1の洞くつの音楽になっていたのは、同じ理由だろうが、だとしたら、(重箱の隅をつつくようで申し訳ないのだが、)なぜ、沼地の洞くつ(1でローラ姫がとらえられていた洞くつ)の音楽を、2の洞くつの音楽のままにしたのだろうか。それとも、あれは洞くつの内に入らないのだろうか……。

 その他、音楽について、もっと強烈に違和感を感じたものもあるのだが……それは、ややマニアックかつ文章が長くなりそうなので、別途記載したい。

【関連記事】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?