映画鑑賞記録 No.10「フランシス・ハ」
2012年/アメリカ/ドラマ、コメディ、恋愛
不器用で大雑把で27歳になっても大親友と一緒にいるフランシスは、親友と離れることをキッカケに、次々と起こる災難に揉まれながら大人になっていく。
親友への独占欲とか、焦りからくる見栄っ張りとか、空気を読まずに話続けるところとか、子どもっぽさ満載のフランシスだったのに、好きなことではなくて、向いていることを始めたら、すっかり落ち着いて大人になった。
自分のキャリアを捨て、お金持ちと結婚し、日本に移住する親友も、親がお金持ちだから芸術を続けられている彼や彼女も、みんなどこかで折り合いをつけているんだろうな。
大人にならなくてはいけないタイミングは必ず来るけれど、折り合いの付け方は人それぞれ。幼い頃からの夢の次に選ぶものは、案外周りの人の方が見えているのかも。
映画の最後に、大人になった彼女にも大雑把さが健在しているところを垣間見れて、それが彼女の個性の一つとして残っていていることに安心した。個性として残すことはOKだよね。