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「察してちゃん」を卒業するための3つのステップ

「察してちゃん」という言葉を聞いたことがありますか?
文字通り察してほしい人のことを指します。

自分の気持ちを察してほしい、期待に応えてほしい。

例えば、人にイヤなことを言われたときに、「察してちゃん」は急に黙り込みます。
「そんなこと言わないで」と一言言えば済むのですが、不機嫌な態度をとることによって自分の気持ちを察してもらおうとします。
それでも察してもらえないと、どんどん不機嫌になり、SNSに本音を遠回しに呟く…

そう、面倒くさい人です。
しかし老若男女問わず、一定数の「察してちゃん」は存在します。

かく言う私も、立派な(?)察してちゃんでした。
特に恋愛面では相当な「察してちゃん」で、思い出したくない黒歴史が多々あります(苦笑)。
正直に言うと、今でも完全に「察してちゃん」を卒業できたかは微妙なラインで、たまにカムバックしてしまうこともあります。
(やはり女性はホルモンバランスの影響もあって難しい時が・・と言い訳してみる)

それでもかなりまともになり、過去の自分を客観的に見ることができるようになりました。

そんな私の実体験をふまえ、「察してちゃん」を卒業する方法についてお話したいと思います。

①「察してちゃん」はなぜいけないのか


最初に言うと、「察してちゃん」を全否定するつもりはありません。

しかし、「察してちゃん」からは卒業することをおすすめしたいです。

なぜなら「察してちゃん」でいる限り、一番傷つくのは自分だから。
私自身がそうでした。

勝手に人に期待して、思い通りにならないと怒ったり、落ち込んだり。
それを繰り返すことで離れていく人たち。

「自己中すぎる」
「結局自分のことしか考えていない」

大切な人に見放されることはつらいことです。
毎日生きていることに疲れていました。

ただ、「察してちゃん」は決して自己中なのではありません。
人よりも繊細なだけ。

繊細な人々が強く健康に生きていくために、自分を見つめるのは怖いことだけど、本当の幸せはその先にあります。
諦めないで、怖がらないで、一度自分と向き合ってみてください。

②「察してちゃん」を卒業するための3つのステップ


「察してちゃん」を卒業する方法を、私の実体験をふまえて3つあげてみました。
前述の通り、たまに私の中の「察してちゃん」がカムバックしてしまうこともありますが、そんな時にもこの3つを実践しています。

参考にしてもらえたら光栄です。

⑴自分が「察してちゃん」だと自覚する

ファーストステップはズバリ「自覚」すること。
でも、これが一番厄介だったりします。

なぜならほとんどの「察してちゃん」はこの自覚がないから。過去の私も然り。

大抵の場合は、自分は全く悪くない。あの人は本当に気が利かない。どうしてわかってくれないの!?と思っています。

もちろんいつも自分を責める必要なんてありません。

ただ、何となく人間関係に息苦しさのようなものを感じていたり、自分の思っていることをハッキリ人に言えない場合は「察してちゃん」の可能性があるので、ぜひ次のことを試してみてください。

◆最近傷ついたこと、イライラしたことを紙に書き出す

最近傷ついたこと、イライラしたことを紙に書き出してみます。

ひとまず深いことは考えずに、ただただ殴り書いて大丈夫。
いつもSNSに書いている要領で書き出します。

でも決して、書いた紙を写真に撮ってSNSに載せたりしないでくださいね(笑)。
やばい奴だと思われるだけです。

好きなだけ書き出したら、ちょっと考えてみてください。

その時の出来事を客観的に見てみると、これは自分が期待していたのでは?という部分がでてくるはずです。

⑵素直な気持ちを伝える


自分が期待してしまっていた、ということがわかると、

「こんな期待してしまった自分がいけないんだ!もう、期待しないようにしよう!」

と思い至るケースが多いです。

しかしこれでは端的すぎて問題解決にはなりません。
それはただの「我慢」だからです。

私もそうでした。
当時の彼氏に勝手に期待しては思い通りにならずケンカして、もう期待しないようにしよう、そうすれば彼と上手くいく。と我慢するようになりました。

「あ、ここで期待しちゃだめだ。ガマン、ガマン・・・」

結果、病みました(笑)。

なぜなら自分自身が納得していないから。

私は彼氏に〇〇してほしいのに、彼氏はそれをしてくれない。
→だから、期待してはいけない。


では、「〇〇してほしい」というあなたの気持ちはどこに行きますか?
行き場がなくなってしまいますよね?

ただの気まぐれの「WANT」なら良いですが、あなたが本当に望むことだったら、あなたは満たされないまま生きていくことになります。

まずは、「〇〇してほしいな」という素直な気持ちをきちんと伝えましょう。
ポイントは、感情的にならないことです。


⑶自分が納得できるか考える


感情的にならず、素直にきちんと自分の気持ちを伝える。

案外、重くならずにサラッと伝えれば、まかり通ることが多いものです。

これを経験すると、「察して!」と心の中で悶々とするより、言葉で伝えて、その通りになる方がずっと楽で幸せだということに気がつくはずです。
この経験を重ねていくうちに、だんだんと「察して」思考が薄れていきます。

しかし、伝えればその通りになるとは限りません。

自分の希望が通らなかったとき、あなたは納得できますか?

そういう理由があるなら仕方ないね、と納得するか。
どんな理由であれ、なんでできないわけ!?と思うか。

一番いけないのは、後者のように、本当は納得していないのに納得したふりをすることです。

もしかしたら周りの人に、

「その希望はちょっとワガママなんじゃない?」
「それは彼氏がかわいそうだよ」

なんて諭されてしまうかもしれません。

もちろん人の客観的な意見も大切ですが、周りの人があなたの人生を生きてくれるわけではありません。

肝心なのは、「あなたが」どう思うか。どうしたいのか。
とことん悩みましょう。

そして、「やはり納得できない」という結論に至ったら。

残念ながらお相手とはお別れです。
人を変えることはできないので、「いつか変わってくれるかも」なんて期待しながら我慢するより、離れた方がお互いのためなのです。

③卒業ではなく退学してしまう「察してちゃん」

ここで番外編。

「察してちゃん」から卒業すべく頑張っていたのに、退学してしまう「察してちゃん」がいます。

それは、「どうせ人に期待したって無駄・・・」とやさぐれてしまうこと。
これでは卒業ではなく退学です。

確かに人に期待することをやめましょうと説いてきましたが、人間関係を諦めてほしいわけではありません。

そのためにも「自分が納得できるか」を決してすっ飛ばさないでください。
もし、自分の想いが相手に受け入れられなかったとしても、自分の中で納得して消化しきれていれば、やさぐれないはずです。

どんなに上手な伝え方をしても伝わらない相手もいれば、ちょっと言っただけですぐに理解して行動してくれる相手もいるのです。

私の話で恐縮ですが、3年付き合っていた彼氏とは本当にうまくいきませんでした。
どんなに一生懸命自分の気持ちを伝えても届かなくて、いつしか伝えることを諦めてしまいました。
「私がワガママなんだな」「彼なりに考えてくれているはず」と、自分を責めて陰気になっているうちに振られてしまいました。

しかし夫と出会い、最初こそ察してちゃんのやさぐれモード全開でしたが、拙くも自分の気持ちを伝えることで夫は理解してくれました。

もちろん自分自身のメンタルも大切ですが、相手との相性ってあると思います。
でも、せっかく相性の良い人と出会っても、あなたがやさぐれていてはうまくいきません。

大丈夫。諦めないでください!

まとめ


「察してちゃん」を卒業する方法について、私の経験をふまえてお話させていただきました。
まとめると下記の通りです。

①「察してちゃん」はなぜいけないのか。
 →疲れたり、傷ついたりするのは結局自分だから。強く健康に生きていくために、自分自身と向き合ってみてください。

②「察してちゃん」を卒業するための3つのステップ
⑴自分が「察してちゃん」だと自覚する
 →最近傷ついたこと、イライラしたことを紙に書き出して、自分を客観的にみてみる。

⑵素直な気持ちを伝える
 →感情的にならず、素直な気持ちを伝える。

⑶自分が納得できるか考える
 →自分自身がどう思うのか、どうしたいのか、とことん悩む。

③卒業ではなく退学してしまう「察してちゃん」
 →「どうせ人に期待したって無駄・・・」とやさぐれず、自分の中で納得して消化する。

なんだか偉そうにお話してしまいましたが、人の内面の問題なので正解なんてないと思います。
ただ、繊細な「察してちゃん」だった私はかなり生きやすくなり、諦めずに自分と向き合ってよかったと思っています。

自分を客観的に見たり、向き合うことは勇気がいることですが、勇気を出して一歩踏み出してみませんか?

私の経験が、少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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