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yumi kawana
2022年7月22日 16:44
中川多理の創作人形についてフェリーニ『カサノバ』の人形祇園祭のお稚児さんと人形ベルメール、幼年期の身体人形にまつわる展覧会レビュー
2022年7月22日 16:22
Galerie LIBRAIRIE6 の展覧会へ。ひと目みて四谷シモンのものと分かる人形が、会場の壁一枚につき一体設置され、それを連ねる数珠のように粒揃のパステル画が掛けられている。この二年を中心に描かれたという柔らかな筆触の人物画は、一見、この人形たちと顔立が異なることから作風の変化を感じさせるかもしれない。 だが、その瞳をみよ。星のような瞳をもった人形たちあるいはパステル画の少年少女らと
2022年3月13日 12:02
はじめに 山尾悠子による物語『夢の棲む街』から、人形として「こちら側の世界」へ幻出したのは、街の踊り子〈薔薇色の脚〉。 物語の中の踊り子たちをモデルに、中川多理が手がけた球体関節人形たちは、すでに十数体以上に及ぶだろうか。人形《薔薇色の脚》たちが最初で最後に集うはステュディオ・パラボリカの展覧会。時世の影響を受け、――今はなき京都山科は春秋山荘のギャラリーへ、幾度か人形展に訪れた日はすでに遠
2022年1月5日 17:38
自分の身体を「物だと認識して嬉しくなる」感覚は、私にもなんとなくわかる。二階堂奥歯という人と同じ理由かどうかはわからないけれど。ああそうか。そうだったのか。人間も、こういう部品で出来た物だったんだ。柔らかくて湿っていて腐りやすい部品ばかりだけれど、それでもやっぱり様々な部品を組み合わせて作られた自動人形だったんだ。部品にはいろいろな組み合わせ方があるし、組み合わせた物には生命があったりな