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「いぬとのこと」#22 【特別編】奇跡のこと


パシャのマンガを始めた時に、いずれ描きたいと思っていたのがこのエピソードでした。なので、これまでの4コマスタイルとは違う形で描く事も試してみました。

兄妹で一緒にいるのを見てはいたけど、連れて帰れたのはパシャだけ。
兄妹で引き取った方がよかったかな、あの子はどうしてるかな、とその後に考える事はよくありました。
それがこのような形で点と点がつながって再会できるなんて…!と今だに信じられないくらいです。

当時はペットショップが夜も営業していたり、生体販売への認識など自分自身も含めて現在とは異なっていたと思います。ましてや渋谷という場所柄、不特定多数な人々が行き交う中で動物たちがどんなところにいくのかもわかりません。

だけどカフカも本当に素晴らしい家族の元にお迎えされて大事に大事にされていた事がわかって本当に嬉しかったです。
Oちゃんも偶然その場を訪れてカフカに何かを感じてすぐ引き取ったそうです。
私たちもあの時の偶然の行動と決断によってパシャと出会えて本当によかったと思ってます。


その後、このご縁でカフカとパシャを囲んでSちゃんOちゃんの共通の友人たち、家族たちともよく集まったりしていましたが、少ししてOちゃんが結婚生活を海外に移す事になりカフカも一緒に海を渡っていったので、カフカにはそのまま会えずでしたが、時折インスタでかわいい姿を見ては嬉しくなっていました。

奇跡の再会を果たした日の写真。左がパシャで右がカフカ。
一瞬寄り添いましたが、この後すぐパシャがぎゃん吠えしたのでこれも奇跡のショットです 笑

実は、パシャと一緒に生まれてきたカフカはこの2024年2月に15歳でお空に行ってしまいました。

先日、一時帰国していたOちゃんに久しぶりに会えて、カフカの事やこの時の事は本当にすごい事だよねと色々話しました。その時にこれを描きたい事も直接伝える事ができ、この偶然の奇跡を通じて大切な家族のカフカとOちゃんたちに出会えた事に感謝もこめて今回形にしました。

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#創作大賞2024#コミックエッセイ部門


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