見積の相対値と絶対値
アジャイルでは、見積や優先順位付けに相対値を使うのが、一般的というか、ほぼ当たり前のようになっているでしょうか?!
Planning(見積り)では、相対値を使うケースは多くなった気はします。
ただ、絶対値が悪い! というわけでも無いとも思っています。
要するに、
早く見積る事
全員の大きさの認識を合わせる事(結果的にやるべき事やゴールの認識が合う)
細かい精度に拘らない事(極端には、見積と実績は異なるもの と全員が認識する事)
この3点が実現出来れば、どちらでも良いと思っています。
絶対値でも、ある程度大きな単位で見積れば、上記3つは満たせると思います。
そして、最も重要なのは、3に関連しますが、
見積と実績が異なるのは「悪」
or
見積と実績が一致するのが「正」
という暗黙の認識を壊すことだと思います。
正、悪 では無く、改善していくスピードが最も重要なのですから。
組込みソフト開発においては、なんとなーく、暗黙の常識のような雰囲気がある事が多い気がします。
そして、実は、「悪」より「正」の方が根深い気がしています。
それは、なぜか、精度を良くしたがる傾向が少なくないからです。
精度を改善するのではなく、
やり方 を改善するのです。
そして、その大前提が、小さくする
です。
小さくすれば、誤差があっても影響は小さいです。
大ききままにしない。小さくする。これが大前提です。
その上で、何かの考慮漏れが、あったのであれば、
考慮をする事を見積に入れるのでは無く、
考慮する作業を分割する など、
見積の仕方を改善するのでは無く、
やり方、や、分割の仕方を改善するのです。
このあたりが、なかなか伝わり難いというか、実践が難しいポイントでもあるかと思います。
精度は気にせず、小さくする
(小さく)分ければ、分かる! 分かれば、分かち合う!
相対にしても、絶対にしても、
小さく分けて、早く見積り、認識を合わせ、チームで分かち合う
のが目的ですね。
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