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ジェンダー問題に挑戦するシェルパス株式会社を創業しました

シェルパスの新井です。
シェルパス株式会社は2024年7月、自由が丘で誕生しました。

ぼくが教育系スタートアップCLEARNOTEの経営、DNX Venturesでのスタートアップ投資を経て、共同創業したのは日本のジェンダー問題に挑戦する会社です。

この記事ではなぜ「ジェンダー問題の解消」をテーマにするのか、どのようなアプローチで解消するのかをご紹介します。


創業のきっかけは「娘の未来のため」

シェルパスのミッションステートメント

共同創業者の福永とぼくには、それぞれ娘がいます。
娘たちの目を通して社会を観察した時に、無意識の偏見や性的役割分担が原因で、彼女たちの人生の選択肢が制限されるかもしれないと感じました。

娘たちが何かに縛られることなく自分らしい人生を歩んでほしい、と考えたことが出発点です。
その後ぼくたちは調査と学びを通じて、父親としての個人的な思いを発展。
全ての女性が謎のルールに縛られることなく、自由に自分らしいストーリーを描いて生きることを応援するためにシェルパス株式会社を創業しました。

シェルパスが解決する人生における「制約」


もう少し具体的にお伝えします。
下の図はジェンダー問題の構造について、シェルパスでの見方をまとめたものです。

私たちが注目する日本のジェンダー問題の構造


日本の同一労働での女性の平均給与が男性の平均給与よりも24.8%低いことや*、企業の課長職以上の管理職に占める女性の割合が12.7%である**、といったジェンダーギャップの根底には、無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)と偏った性別役割分担があります。
それをぼくたちは「謎のルール」と呼んでおり、それが人生における「制約」をもたらしています。

「制約」とは、出産とキャリア構築がトレードオフとなる「キャリアにおける制約」、将来が不透明で大きな決断を躊躇してしまう「プライベートにおける制約」、性別間の給与格差による「お金における制約」などです。

告白しますがぼく自身の半生を振り返ると、これはものすごく耳のイタイ話です。
それを反省をしながら「選択肢の制限」を解消するのが、シェルパス株式会社です。

「謎のルール」ではなく「制約」を解決する理由

「謎のルール」は人類が挑戦すべき大きな問題です。しかし残念ながら、一つの企業の力で解決できるものではありません。
一方、「選択肢の制限」の解消はビジネスの形で実現可能で、お客さま一人ひとりに貢献できます。
ビジネスとして実現できる、というのは重要なポイントだと考えています。継続的かつ広い範囲で展開できるからです。
シェルパスは社会を良い方向に変えていくことを目的にしながら、ビジネスとして成長し、貢献の範囲を広げていくことを大切にします。

シェルパスが選んだ解決方法

どのような事業で解決するのか、少しお知らせします。

ぼくたちが展開したいビジネスはいくつかありますが、まずは2つの方法で人生の選択肢を広げていきます。

(1)女性に特化した自宅購入のサポート
(2)卵子凍結・不妊治療を含む生殖医療クリニック選びのサポート

都市部に住む30代40代の女性の方々にインタビューを重ねてきた結果、自宅の購入と生殖クリニックの利用は、「制約」の解消につながる重要なイベントであることが明らかになっています。

自宅購入が「制約」の解消につながる理由

「自宅を買うことがなぜ制約の解消につながるの?」と疑問をもつ方もいると思うので説明します。

家を購入することで家賃を払い続けること不安を解決できます。
資産を手に入れたことによって安心感も得られます。
住宅ローンを組んだことで転職の自由度が高まります。
大きな一歩を踏み出したことにより自信が高まった人もいます。
その結果キャリアや私生活で選択肢が広がった、という素敵な話を多く聞いてきました。

一方、女性が自宅不動産を購入する時の特有の悩みも、聞かせていただきました。「本当にそんなことがあるの?」と耳を疑うようなエピソードもありました。
生殖医療クリニックを探す時も、大きな負荷があることが分かりました。
そういった課題を解決できる、シェルパスならではの「選択肢の広げ方」を提供したいと考えています。

多くの人に喜んでもらえるサービスをデザインするつもりです。

出所:
*男女共同参加局「男女間賃金格差(我が国の現状)」 2021年データ https://www.gender.go.jp/research/weekly_data/07.html

**厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」


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