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☆聴き上手ノイズ★


昔から

「setsuって聴き上手だよね~」

と言われることもあってか、
人の話を聴くのはそこそこ得意な方だと勝手に思っていた。

でも最近になって

「本当は、相手の話をしっかり聴いていなかったんだなぁ。。」

って思った出来事がある。


このあいだ、友達4人でオンライン飲み会をやったときのこと。
いつしか「知り合い始めたとき」の話に。

当時のぼくの印象の話になったときに、1人の友達がこう言った。

「実は最初の頃、"この人ちゃんとこっちの話、聴いてるのかなぁ"って思ってた笑」

その場では笑い話になったが、
言われた瞬間、ショックと申し訳なさが同時に襲ってきた。。



昔から話の聴き方なんて、特に意識したことがなかったから、
人の話を聴く時はおそらくずっと、友達が感じた”話の聴き方”をぼくはしている。。

自分は聴き上手だと思ってたけど、実際はそんなことなかったみたい。

言われてみれば、
相手の話に相槌を打ちながらも、頭の中では次の話題だったり、
その話に対しての感想が思い浮かべていることが多かったな
、と。


それから少し経って、自分の話の聴き方に自信がなくなったということもあり、以前から気になっていたある本を読んだ。

その本には、

"雑念が頭に浮かんだら脇に置く"

という、今までの自分にはなかった話の聴き方が載っていた。


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詳しくはこの本を読んでもらいたいが、

人の話を聴いているとき、
人は相手の話だけじゃなく、それより多くの自分の考えを聴いていて、
その雑念の音が大きくなるから相手の話そのものが聴こえなくなる。


だから人の話を聴く時に、”自分のことを考えないこと”が重要だ、と。



なるほど。
人の話を聴いているはずなのに、後になって人の話の内容がそんなに残っていなかったのは、これが原因だったんだな。

無意識に自分の雑念を追いかけていて、
それがきっと相手にも伝わってしまっていたんだ。

そこで、人の話を聴く時にこの本がおすすめしているのが、
「自分の雑念が浮かんできたらそれに気づき、その雑念を脇に置く」という方法。

この本を読み終えた後、ぼくはすぐにこの方法を実践してみた。



最初のうちは頭の中に自分の感想やら、その人へのアドバイスといった雑念が浮かびまくった。
そのときに何度も浮かんできた雑念を脇に置いて、相手の話に集中するのが思いのほか大変。

それでも続けていくうちに、”相手の話をただ受け止めること”ができるようになっていくのが自分でも感じられた。

この話の聴き方を意識するようになってからは、人の話を聴いても疲れることは減ったし、
何より相手の話の内容がしっかり入ってくるから、より集中して相手の話に耳を傾けられるようになった



ぼくはこの「雑念を脇に置く」というやり方を、
本を読むときにも使っている。

読んでいる途中に
ふと気がつけば、頭の中に余計な雑念が湧き、それについて考え込んでしまっている。

これは意外と、多くの人も経験したことがあると思う。

雑念に気を取られているから本に集中できなくなって、内容が全く頭に入ってこない。
何度も同じところを読んでしまっている状態っていうのは、そういうことなのかもしれない。。



そのほかにも、

「よぉし、これをどうしよっかなぁー」

って考えるとき以外は、
思考のスイッチをオフに保つようになった。


目の前のこと、今に集中する。

思い浮かんだ雑念に気づき、それを脇に置く。
そして集中する。
新たな雑念が湧く。
そしたらそれも、脇に置く。
なんどでもそれを繰り返す。

何度も何度も何度も。

「年々集中しづらくなっているな」

「自分って聴き上手な方だよな」

少しでもこう思っている人は
”雑念を脇に置くこと”を意識してみては。


ps.

「自分は聴き上手」だと思っている時点で、
頭の中に邪念がぷかーって浮かび上がってくるクセが既に身に付いている。

だって、本当に集中して相手のことばを聴いているんなら、
「自分は聴き上手」なんてことすら思わないはずだからね。

相手の話を集中して聴いていない人のことを、
「聴き上手」とは呼ばない。

人が過去や未来を思って不安になっているのは、
雑念が浮かび上がっていて
自分で思っているよりもずっと、
今に集中できていないからなのかも。

現代人は、
いま以外のこと
目の前のこと以外のことを考えすぎている。

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