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自己紹介「どうして自分をモデルにほぼリアルタイムの小説を書こうと思ったのか?」2024年8月7日水曜日 晴れ

 自分のことを、プロフィール欄とnote記事以外で書くのは初めてです。
 少々長くなります。お時間のある時にお読みください。

 はじめまして。サトウトシオです。

 2024年4月末に失業し、多くの方に支えられながらなんとか生活しております。ありがとうございます。
 noteユーザーの方からいただく「スキ」やお書きになる記事そのものも励みになり、また前向きになる活力にもなっております。ありがとうございます。
 お陰様で、膝をつくことなく歩けています。

 タイトルの「どうして自分をモデルにほぼリアルタイムの小説を書こうと思ったのか?」の話を自己紹介を交えながらお話ししましょう。

・上京前

 高校卒業まで田舎で過ごしました。娯楽のない、小さな田舎町です。今で言うところの「陰キャ」であった私は、放課後は真っ直ぐ帰る児童・学生でした。
 帰宅するととすぐに寝巻きに着替え、茶の間でドラマの再放送やアニメを観ていました。夜は時代劇、ロードショー番組、2時間ドラマ。
 気に入りの番組がなければ「週刊少年ジャンプ」です。同じ週のものを何度も何度も繰り返し読んだものです。「ジャンプ黄金時代」をリアルタイムで経験したのは、我々就職氷河期世代が持つ数少ない自慢です。

 小説もよく読みました。といっても読書家・活字中毒・書痴というほどではなく、平均的な児童・学生よりは多いかな?くらいです。
 菊地秀行、夢枕獏、国内外のミステリを好んで読んでいたように思います。
 先に挙げたTVコンテンツよりは少し難解でしたが、高校生くらいになれば理解できました。
 こんなふうに友達との交流は少なく、物語にはまり込んでいた私は、やはり創作というものに興味を持ちます。
 布団の中でぼんやりと憧れのヒーローを思い描き、その活躍を大学ノートに書いていきます。
 今から思えば、ジャンプのヒーロー物、菊地秀行、夢枕獏の異能の闘いの丸パクリでした。しかも完成していない。手をつけては完成せず、また他のを書き始めて完成せずを繰り返しました。創作に興味を持った人あるあるでしょう。

 素晴らしい物語世界。異形の者たちとの闘い、不可能犯罪の解決、スペースオペラ、悲恋、別れ。
 多くの物語に囲まれていました。幸せでしたね。
 そういった物語世界に憧れを持つと同時に、自分たち現実に生きる者はつまらない人生を歩んでいるのだろうか?と自問していました。
 そんなわけはない!と齢50を過ぎればわかるのですが、田舎町に住むまだ高校生の私には自分の人生がドラマチックであることが想像できないのでした。
 それでも当時の私は思いました。
「人通りの多い道があったとする。そこを歩くに向けて適当に石を投げ、当たった人の人生を物語化したらどうだろう?」と。

 どこを切り取るか?
 どのような表現方法がいいか?映像、小説、漫画?
 映像だとしたら、脚本家、監督、俳優は?
 そもそもその人の人生のどこを切り取るか?が重要だ。
 喜劇、悲劇、冒険譚。切り口と演出次第でドラマチックに仕上げることは可能じゃないのか?

 ドキュメンタリー、ノンフィクション、ルポ、インタビューという表現方法はあります。当時の私がそれらを知らなかったわけではないのですが、私の考えていることと合致はしなかったのです。事件も事故も起こしていない、偉業を成した人でもなければ、有名人でもない。市井に住む何の変哲もない普通の人々の人生を、(表現方法は様々あれ)フィクションに負けない感動まで引き上げられないか?と

・上京後から就職、転職、現在

 大学受験に失敗し、働きながら予備校に通うために上京。翌年なんとか大学に入れたもののやはり勤労学生。物語に没頭できなくなりました。
 大学卒業前にバブルが弾け、氷河期突入。
 職を転々としながらワインバルチェーンに8年。ここでソムリエとバリスタ資格を取得します。
 少々箔がついただけで、多くの人が想像するソムリエでもバリスタでもありませんでした。
 縁あってカフェの雇われ店長に転職しましたが、半年で閉業。
 (もちろん良い出会いもありました。感謝しかありません。詳しくはマガジン「失業」をお読みください。)

 社会人になってからはずっと物語から遠ざかっていました。
 今現在はアルバイトの掛け持ちをしながらも、次に進もうと足掻いています。
 そして、時間も少しできました。
 そこで、高校生の時に自問の答えを探ってみようと思いました。
 主人公は私です。
 就職氷河期世代。バツ2、子なし、貯金無し、借金あり。
 こんな私の物語です。再起の成功譚になるのか、転がり落ちていく悲劇になるのか。私にもわかりません。
 私のような世代の方、独立開業を目指す方へ向けての、リアルに進むケーススタディという側面もあるかもしれません。
 生で中継される私の選択が読む人の選択の参考になれば、との思いもあります。

・文体について

 一人称にしたのは、私以外の登場人物の心象を描けないからです。あくまでも私目線なので、私以外の方の心象を描くとなると、そこには私の想像が入りこみます。それは間違っている可能性があります。間違いは演出にはなりえません。嘘は私の意図に反します。
 また、ハードボイルド風にしたのは、ほぼリアルタイムで日記のような形で書いていきますので、スピード感が出せます。菊地秀行やチャンドラーの影響が強いですが、その巨匠たちには遠く及びません。モノマネにもなっていないです。
 嘘は意図に反すると書いておきながら、私自身が少し二枚目風に描写されているのはご愛嬌です。

・登場人物・組織について

 基本的に当人・当該組織に許可をとった上で掲載しております。またその場合もはっきりとした名称は書かないようにしております。
 モデルではありますが、あくまでもモデルであり、あくまでも小説であるからです。
 はっきりとお名前・組織名称を記載してよいと許可をいただいた場合のみ、名称・リンクなどを貼らせていただいております。
 ハローワークをはじめとする公共団体には許可をとっておりませんが、もちろんスタッフさんを特定できるような書き方はしていません。

・この小説を書くうえでのポリシー、自分ルール

 自分以外のことについてはネガティブなことを書かないと決めています。
 自分以外の他者や事柄に対して、愚痴、不満、批判、否定はないようにしています。
 一話1000文字が目安ですが、必ず最後は前向きな言葉になるように気をつけています。
 物語はハッピーエンドが一番いいと思っているからです。

・この小説のタイトル

 未定です。
 いつ終わるかもわかりません。
「ある男の失意と転落」になるかもしれません。
「落第点のソムリエが無職になって無双した件」になるかもしれませんし、
「 "Wineと珈琲"を作った男」になるかもしれません。
 私も楽しみです。

・これから

 どうなるかわかりません。
 このnoteの創作活動はとても楽しいです。
 無職、失業、アルバイト掛け持ちという不安なキーワードばかりの生活ですが、自分を主人公とした前向きな物語に仕立てていくのは、精神衛生上とてもいい効果をもたらしているように感じます。
 なので続けていきたいと思っています。

 まとまったところをマガジン化していくつもりです。
 もし売れるコンテンツになったら、いやらしい考えかもしれませんが有料化しようとも思っています。

 以上をもって今現在の自己紹介とさせていただきます。

 今後ともよろしくお願いいたします。







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