こんにちは!たかくらです。梅雨に入りましたね。
梅雨のしとしと雨が降る夜は、そう、読書がぴったりです。
今日はチームで働くって面白いね!という本を紹介します。
研究論文のようでありながら読みやすい、ハードカバー本ですよ。
こちらの本は、前職の上司からオススメいただいたことがきっかけでした。
当時自分はチームを前に推し進める役割を担っていましたが、それまでのミドルマネジメントの経験もあまり活かせず、足元にあるものをすべて小さなデッキブラシでひたすらに押し出す、みたいなことをやっていました。
そんなときに、上司からこの本を勧めていただき、改めて
「チームで仕事をすることって難しいけど、科学してみる楽しさがあるな」と感じられました。
この本には付箋をたくさん貼っているんですが、どんな本なのか?がわかるところや、私のお気に入りポイントを書いていきます。
序文は、エドガー・シャイン博士が書かれています。
第1部 チーミング
不確実性に直面しても成功する
チームをつくるために学習する、学習するためにチームをつくる
リモートワークは「異なる場所にいながら協働するとき」にまさしく合致するのですが、チーミングなくしてリモートワークでの事業成長は難しい、ということですね、、めちゃくちゃ重要やないですか。
それよりなにより、変化の早い環境で、失敗も繰り返しながら船を進めるスタートアップには、チーミングは必要不可欠なことがわかりますね。
学習するための組織づくり
効果的なチーミングの四つの柱
4つといい感じで絞ってきましたね。
それぞれがどんな内容なのか、どういう特徴なのか、とても気になります。
(全部書くと長くなるので、気になる方がいらっしゃったら一緒に読書会しましょう 📖 )
第2部 学習するための組織づくり
暗黙の解釈
前提を丁寧に共有したり、意思決定プロセスを明確にしていても(もしくはしているつもりだとしても)、暗黙に「このチームではこういう意思決定をする」という基準が生まれていることがあるようです。
外部から新しく入ってきた人や、客観的に意思決定に参加している人からすると「どうやって今のは決まったんだろう?(そもそも決まったのかな?)」となることがあるのは、元々いる人達は「暗黙の同じフレームを通して起きていることをみて」おり、それが言語化できていないからなのでしょう。
専門技術の上での深いかかわりと、気持ちの上でのかかわり
ぐっときますね。どんなチームのどんな人にも、意味があってそこにいるのであります。
このチームでミッションを達成するために選ばれ抜かれた人たちである、ということを各々認識できると、自然に周りに敬意を表したコミュニケーションができるのではないでしょうか。
理想的な従業員?
マネジメントの立場からだと、質問できる人を歓迎し、そして質問ができる場を常に提供する気持ちで、変化を受け入れる気持ちで。
チームメンバーは、常に「現状が理想でない」と思い、変えていく気持ちを表明する。もしかすると勇気がいることかもしれませんが、どんな立場の人も「表す」「受け入れる」勇気がいることだと、自分だけでないと思えると、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
職場環境における対人リスク
失敗は話題にするのが難しい
以下、トヨタ(アメリカ)の例です。
報告をしてください、と言われると、なんとなく「良い報告」をしたくなりませんか?「悪い報告」を聞くと、相手の機嫌が悪くならないか?場の雰囲気が悪くならないか? そんなことを誰しもが心配すると思います。
これは仕事だけでなくプライベートでもそうですよね。
「よい報告、悪い報告、どっちを先に聞きたい?」といったコミュニケーションも、悪い報告を聞いてからよい報告をきくと、なんとなく場が明るくなって終了することが見越せるから、悪い報告とセットでいい報告を聞いてもらおう、ということだと思います。
この例をみると、「悪い報告」は悪いことではなく、「チャレンジすべきこと」と捉えられているのだろうな、と思います。
客観的にみて「今は悪い」ということも、それらのために紡いできた人々の努力や、努力した時間があったことを背景に
「もっと頑張れるところ」を常に探せるようになれると、よりよい状態になるのだと思います。
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さて、第2部までピックアップしましたが、この本は「第3部 学習しながら実行する」まであります。
全編400ページほどで、企業やチームの研究結果を事例として取り上げていて、具体的なイメージをもちやすいと思うので、興味を持っていただいた方はぜひ。
それでは、また次回お会いしましょう✋