歩人a.k.a.凡端

原始的表象の標榜 advocating primitives

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原始的表象の標榜 advocating primitives

記事一覧

静かに近づいてきて、轟音と共に過ぎ去る

歩人a.k.a.凡端
1か月前

縮こまった背中を追うが、それは急いでいて汗をかいている

歩人a.k.a.凡端
1か月前

星座はまかせろと、骨のShow

歩人a.k.a.凡端
1か月前

随時8

 関脇のラブレター、大きすぎる鮨

歩人a.k.a.凡端
2か月前

随時7

ホタテ、龍、コノハガイ

歩人a.k.a.凡端
2か月前
1

随時6

月を望遠カメラで覗くと、四角い車が一台こちらを向いて停まっていて、その下に長方形の月面が縦長に広がっていた。

歩人a.k.a.凡端
2か月前
1

随時5

壁は空を見せてはいけない

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5か月前
1

詞書

新たしき年始むれば、我日記をばつけむ。

歩人a.k.a.凡端
6か月前
1

随時4

不足した偶然をかき集めて

歩人a.k.a.凡端
6か月前
1

随時3

素頓狂な京町レディオ

歩人a.k.a.凡端
8か月前
1

随時2

ていほうが遅延に近い

歩人a.k.a.凡端
8か月前
1

ひるさがり

かるい空気をおしやって  歩きなれた道を行く どこかに置いていかれたような  軽やかで空虚なきのうの昼 寒いかげから逃げてきて  日溜まり見つけすわりこむ …

歩人a.k.a.凡端
8か月前
1

随時1

1Mにかける、コピーのコメント

歩人a.k.a.凡端
9か月前

夢の人(2023/09/12)

喇叭の音で目が覚めて 置いてきた人たちのことを思う 彼らは畳の下に居て またいつか夢で会うのだろう やたら涼しい朝の風 遠からざる季節に戸惑う

歩人a.k.a.凡端
9か月前
1

生活と不履行

 大したことではないが、生活が恐ろしく感じられることがある。日々見ている物事の大半が、忘却の果てに頼りなく存在しているように感じられるのだ。そして、なにより恐ろ…

歩人a.k.a.凡端
11か月前

壁と羽虫

 寒い。   意識が眠りから離れてゆくのを感じる。最早、目を瞑っていても二度寝はできまい。かといって、この冷えた空気に身をさらす覚悟は更々できていない。  寒さ…

静かに近づいてきて、轟音と共に過ぎ去る

縮こまった背中を追うが、それは急いでいて汗をかいている

星座はまかせろと、骨のShow

随時6

月を望遠カメラで覗くと、四角い車が一台こちらを向いて停まっていて、その下に長方形の月面が縦長に広がっていた。

随時5

壁は空を見せてはいけない

詞書

新たしき年始むれば、我日記をばつけむ。

ひるさがり

かるい空気をおしやって 

歩きなれた道を行く

どこかに置いていかれたような 

軽やかで空虚なきのうの昼

寒いかげから逃げてきて 

日溜まり見つけすわりこむ

賑わいは息も絶え絶えで

今日も何処か上の空

随時1

1Mにかける、コピーのコメント

夢の人(2023/09/12)

喇叭の音で目が覚めて

置いてきた人たちのことを思う

彼らは畳の下に居て

またいつか夢で会うのだろう

やたら涼しい朝の風

遠からざる季節に戸惑う

生活と不履行

 大したことではないが、生活が恐ろしく感じられることがある。日々見ている物事の大半が、忘却の果てに頼りなく存在しているように感じられるのだ。そして、なにより恐ろしいのは、それらのものを遠くに追いやっているのが、私自身であるということだ。
          *
 机の上の仙人掌に最後に水をやったのはいつだったか。
 借りている本はいつになったら読み終わるのか。
 思えば最近の私は、私自身を裏切りな

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壁と羽虫

 寒い。 

 意識が眠りから離れてゆくのを感じる。最早、目を瞑っていても二度寝はできまい。かといって、この冷えた空気に身をさらす覚悟は更々できていない。

 寒さが、霜月も下旬に差し掛かろうとする朝がもたらす寒さが、一枚の毛布に染み込んで体に伝わる寒さが、寝起きの頭を強張らせた。

 手探りで壁のスイッチを押し、電気を点ける。背高のベッドは諸刃の剣だ。こうやって部屋の明かりが点けやすい代わりに、

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