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翻訳実務検定TQEを受験しました

翻訳実務検定TQEとは?

翻訳実務検定TQEとは翻訳会社(株)サン・フレアが運営するサン・フレア アカデミーで優秀な翻訳者を発掘するために作られた翻訳試験です。

上位級に合格すると(株)サン・フレアの翻訳者として登録も可能!とのことです。

TQEの特徴

年に4回試験が開催される

TQEは年に4回開催されていますが、回ごとに受験できる言語が異なっており、韓国語は年に2回受験機会があります。

受験期間が4日間と長いのが特徴で、その間辞書やネットなどあらゆるツールを使用してよい代わりに、完成度の高さが要求されます。また、パソコンで試験問題をダウンロードして、ワードファイルで回答を提出するので海外にいても受験可能です。

受験料は申込期間①に申し込んだ場合、早期割引が適用されて8,900円、申込期間②に申し込むと9,900円です。1,000円の差は大きいので早めに申し込むことをおすすめします!

成績評価について

最高級1級~最下級5級までの級が付けられます。3級以上の場合は、(株)サン・フレアの翻訳者として登録できるそうです。

TQEの最も良いなと思った点は、自分の翻訳に対して講評がもらえ、プロによる模範解答や採点のポイントを教えてくれることです。

ほとんどの資格試験って、合否や点数だけ知らされて、自分のどこがいけなかったのか、どう改善すべきなのかまで教えてくれないと思います。ですが、TQEは翻訳という答えが無限にある分野において、自分の長所や短所、そして同じ文章をプロならどう翻訳するかを知ることができるので、多少受験料が高くても受ける価値はあるかなと思います。

TQEの試験対策

今回私は韓日翻訳を受験することにしました。大学院で勉強しているのは日韓翻訳ですが、いずれは韓日・日韓どちらも対応できる翻訳者になりたいなと思ったので、まずはやりやすい韓日翻訳にチャレンジしました。

TQEがどんな問題形式なのか分からなかったため、公式サイトで過去問を購入しました。

過去問を実際に解いて、解説やポイントを読んだのですが、ちょっと驚きました💦今まであまり気にしていなかった小さなミスが本当にたくさんあったので…😂例えば、読み方が同じで意味が違う漢字の使い分けや、文書ごとに適用されるルールなど…。

これは正直TQE受験するしないに関わらず、ビジネス翻訳を学んでいる方なら、購入する価値あると思います…!!過去問1回分が1,210円と、これまた本のような値段なのですが(笑)ひとまず、TQE初受験の方は必ず過去問チェックすることをお勧めします。

実際に受験した感想

過去問を事前に見ていたため、問題をダウンロードしてざっと内容を見ても焦りませんでした。大問2題出て、1題は科学雑誌のような記事の抜粋、もう1題は社説でした。

ひとまず専門用語を徹底的に調べて1次翻訳したのち、日を改めて2次翻訳し、再度最終確認しました。翻訳って、その時はこれで正しいって思える文章でも、後々改めて見てみるとなんか違和感があったりするので、頭をリセットして原文に向かい直しました。

自分なりに精一杯原文と向き合って、満足のいく状態で提出できたと思います!

受験時に参考にした本

今回、受験にあたっていくつか参考にした本があるので紹介します。

まず、「ハン検公式ガイド 新装版合格トウミ 上級編」です。日本にいたときにメルカリで買っておいたんですが、四字熟語や慣用句がたくさん載っているので、社説などに出てくる難しい表現をどう日本語に訳すかを参考にしました。

また、韓国で買った「日本語専門用語辞典」も使いました。こちらは33,000ウォンと決して安くはないのですが、分野ごとに色々な専門用語が載っていますし、正しい訳出の仕方が分かるのでおすすめです。

最後に

TQEは日本に唯一ある韓国語の翻訳試験なのではないかと思います。何度も繰り返しになってしまいますが、自分の翻訳に講評をもらえる良い機会ですので、翻訳に興味のある方はぜひチャレンジしてみてください✨

それでは~!

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