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闇夜のララバイ

偶然の夜
何げない会話が積み重なり
見つめ合った目を離せなくなったふたりは
時間の概念をとびこえて
バイバイという言葉を忘れることにした
「気になる」からはじまった小さな蕾は
すぐに「好き」へとうつろいゆき
たくさんの約束をして
たくさんのキスをした。
お砂糖のように、甘くとけだし
ふたりで思わず笑った月夜のベッドの上
ぐっすりふたり眠る
闇夜のララバイ
窓からさし込む朝の光につつまれ
君が淹れたコーヒーの香りが鼻をくすぐる
パソコンを一生懸命たたく君の後ろ姿が
「好き」を通り越して「愛おしい」
小さな蕾が膨らみ、花開く
椅子に腰かけ本を読む君に
やさしい口づけを1つ
君が遠くにいったあの日から
「恋しさ」つのり
花びらがひとつ、ひとつと、散っていく。
「愛」を知った君の瞳に、涙が輝く。

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