遡-ホニアラ帰還

ホテル暮らしは相変わらず続く。

ソロモン諸島に来て初めての土曜日。外食続きは健康にもお財布にも良くない。早く家を見つけたいので、主に物件を見て回った一日でした。

1社目の人が45分遅刻して来たけど、計2社、7軒くらい廻って終了。

1社目の人の紹介した物件はすべて中国人オーナーであり、紹介した本人もそれについて快く思っていない様子だった。いやあんまそういうこと客に言うなよw

1社目の人は色々ダメだったな…こいつがダメだから物件もダメということはないんだけど、こいつとビジネスをしたいかしたくないかっていう「感情」って、実は何かを選定する際に大変な比重を占めるよね。接客ってほんと大事。「あのときのアレがあるからあそこで買い物したくねーな」って振り落とし方、日々ほとんど無意識でやっとる。

2社目のレディは1社目の遅刻で押し押しになったにも関わらずこちらが改めて指定した時間通りに現れてくれ、物件も素敵なのが1つあった。しかもそこ棲みついているオッドアイの猫がかわいくってもう。「ここが玄関です、ここがランドリーです」とかって私らは敷地内を見て回るんだけど、人間が行くとこ行くとこ着いてくるの。はぁもうかわいい。

家も装飾とか趣味が良く、こぢんまりとした共同プールつき(そして猫つき)なのでかなり良かったんだけど、予算外だったので諦めた。ソロモン諸島の家賃はべらぼうに高い。ここは3ベッドルーム、プール付きで月25000ソロモンドル(AUD4200)。メルボルンだとToorakあたりに住めるのかな。

そんな感じでお家拝見は終了し、午後は旦那とホニアラシティを散策した。

白鳥自動車学校のワゴン車に乗り込む人たちwwwwwwちなみ白鳥自動車学校は香川にあるらしい。From Kagawa to Solomon。胸熱。

香川の自動車学校がここで何しとんかというと、これバスです。ホニアラではトヨタハイエースをしこたま日本から輸入して、それをバス化しているのだ。1回の乗車で3ドル(40円)定額。仕組みはさっぱり謎だけど、なんかもうどうしようもない風貌の運転手と、同じくどうしようもない風貌のお金徴収係兼ドア開け係が車内にいる。ホニアラ市街地だとピークだと1分に2回来るくらいの頻度。

ハイエースは自動車学校以外にも、幼稚園とか老人ホームもあって、くまさんうさぎさん塗装のされた幼稚園バスに精悍なソロモン人がぎゅう詰め・無表情で座っている光景は爆笑するしかない。

ひとしきり自動車学校で盛り上がったあと、ソロモン諸島歴史博物館へ行った。頭蓋骨を祀るほこらだとか、ガダルカナルの戦いの米軍日本軍の写真まで、古今東西ざっくりながらも簡潔にまとまっていた。

これ、戦時中に空からばら撒かれたプロパガンダ短歌?らしい。

春再び来(きた)る前、降るアメリカの爆弾は、梧桐(きり)の揺落(ようらく)する如く、悲運と不幸を来すべし

えっ。これってアメリカが日本に向けて喧嘩を売っているのですよね?

どこの誰が詠んだん?日本語堪能なアメリカ人がおって、歌まで詠めるの?てかちょっと真面目に調べたら、「梧桐の揺落」という一節は、なんか豊臣秀吉の家来についての歌舞伎、「桐一葉」という演目のワンシーンにかかっているみたいです。

それで葉っぱ一枚に貼り付けてあるんか!!!

えーーーー超小粋じゃん。これを鬼畜米英がしたん?えーーうっそ。いやでもアメリカ人しかせんよねぇ。えーーーーーー。すごい。

と、いう感じの一日でした。

展示されていた日本軍の写真が結構ショッキング、てか普通に死体の山で、約70年前にこの島で何が起きたのかと興味を持ち、ホテルに戻ってからウィキペディアでひたすらガダルカナル戦について読んだ。アメリカとドンパチやりあって散ったというより、日本軍はオウンゴールの連続でボロ負けしてね?という印象を持ちました。

ガダルカナル島。

またの名を餓島。


ガダルカナルタカの元相方はつまみ枝豆。

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