【回答しました】カウンセリングを経て夫婦関係は変わったか？
ちゃんと考えてお返事したいな…と思っていたら、ご質問いただいてから1ヶ月以上経ってしまっていました。
自分の夫婦関係を客観視するのはとても難しいものですね。
noteをお読みいただき、
ご質問いただきありがとうございます。
カウンセリングやトラウマ治療を経て、夫との関わり方や接し方に変化があったか？というご質問についてですが、端的に言えば「大あり」でした。
こちらのnote ↑ にて、私は次男になぜか「暴れる父親」を投影していた、その投影を解除したら次男との関係が大きく変わった、という話を書きました。
それで言うと、私は夫に何を投影していたか。
たぶん長いこと「母親」を投影していたんですよね。
それも「幼い頃望んでいて得られなかった、たくさん甘やかしてたくさんスキンシップしてくれる理想の母親像」をです（実母はドライでさばさばしていて夜勤が多く、スキンシップを嫌う人でした）。
子どもたちが産まれる前なんかは、もう好き放題夫にベッタベタに甘えていました。それは彼氏や夫という「男性性」に甘えているというより「ママママママママ」という感覚だったんですよね。それも0〜1歳の授乳期くらいの、母子の境界線がないくらいの頃の感じ？
ですから20代の頃は、私のダメなところも何もかも全てを受け入れて！私を見て！どんな時も飛んできて120%ケアして！みたいな感じでした。夫は大変だったと思います。今で言う「理解のある彼くん／夫くん」みたいな状態だったし、それを強いていたと思います。
かなり手のかかる感じだっただろうに、よく途中で捨てられなかったなと思います。でもそのおかげで、若いうちに心の穴を埋めてもらった部分もとても大きいと思いますし、夫のそういう母性的な態度から教わったことも計り知れません。
それから時を経て、自分自身が母親となり、12年前に九州の実家が解散して実母を住まいの近くに呼び寄せてからは、なんだか夫の位置付けがだんだんよくわからなくなってきました。
だって登場人物が
⚫︎夫（理想の母親）
⚫︎実母（現実の母親）
⚫︎私（二児の母親）
なんですよね。
母親がたくさん存在している。
母親多すぎ問題。
伝わりますでしょうかこの感じ…この違和感。
しかしまあこの3人は、特に何か揉めたりすることもなく、日々淡々と協力しながら暮らしていました（母は同居ではなく近居ですが）。
今も以前も表面的には大きな問題はなかったと思います。
でもやっぱりカウンセリングを経てみると、急に夫を「夫」として、「一人の男性」として、「唯一無二のパートナー」として、本来のポジションに戻してちゃんとまっすぐ見ることができるようになったんですよね。
これまで自分のインナーチャイルドが無意識に「理想の母親像」を求めて、それを夫に押し付けて担わせようとしていたことにもはっきりと気づかされました。
これはやっぱり、自分の中で未解決だった感情、これまでちゃんと向き合ってこなかった「お母さんにもっと甘えたかった」という気持ちにカウンセリングで向き合い、その感情を認めて受け入れたからこそ昇華・消化できたんだろうと思います。
このように、私の中で「夫の見え方／捉え方／位置付け」が変わったので、夫を理想の母として神格化して見ることなく、生身の人間として男性として、対等なパートナーとしていたわって気遣い、より大切にできるようになったかなと思います。
ちなみに夫に「カウンセリングの前後で、私って何か変わった？」と尋ねてみましたところ「う〜ん？前も今も変わらずご機嫌だし、よくわからない？」といった返答でした。
私の中での捉え方は大きく変わりましたが、夫から見ると夫婦関係が大きく変わった実感はないようです。まあ日々仕事も子育てもありますから、あまり私に関心を割いてないのかもしれません。
あっあと、夫に「理想の母親」を投影していた頃は、夫が自分の知らない人と知らないことをしていたりすると自分の一部が離れていくような母子分離にも似た不安が湧いたりしていたのですが、カウンセリング後はぜんっぜん不安にならなくなったんですよね。すごくいい感じに癒着が剥がれ、心の境界線を引けたんだろうと思いますし、何より楽になりました。
これから夫婦関係がどう変化していくかわかりませんが、今のところとても落ち着いていて、わだかまりもなく平和で心地いいなと思っています。そういう意味でも、カウンセリングを受けて、インナーチャイルドを癒して、トラウマ治療をして本当によかったと思っていますし、自分の愛着障害が大きく改善したんだろうと思います。
本当に心の世界は奥深い。
質問者さんは私と近い生い立ちでいらっしゃるとのことですので（おつかれさまです…）、少しでも何かの参考になりましたら嬉しいです。
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