『バズ・ライトイヤー』と同性愛
この記事には、『バズ・ライトイヤー(原題:Lightyear)』(2022.07.01公開)のネタバレを含みます。
閲覧にはご注意ください。
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ピクサー映画が劇場公開されるのは、『2分の1の魔法(原題:Onward)』以来、2年ぶりの出来事である。
その後に公開された『ソウルフル・ワールド(原題:Soul)』『あの夏のルカ(原題:Luca)』『私ときどきレッサーパンダ(Turning Red)』は、いずれもディズニー+での独占配信となったためだ。
理由は周知の通りだ。
そして、待ち待った久々のピクサー映画劇場公開。
しかし、公開数日前になって、このようなニュースが飛びこんできた。
世界14ヶ国で「同性カップルの描写があるから」と、上映禁止になったのである。
確かに、女性同士のキスシーンや、女性同士の同性婚が作中に盛り込まれていた。
そして、そのカップルには子どもが生まれていた(孫も生まれていた)。
私はこの一連のシーンを見て、何も違和感が無かった。
気になる点があるとしたら、「どっちが産んだんだろう?」「誰との子どもなんだろう?」と思う程度だ。
あまりに自然に構成されていたため、作品そっちのけで「そこばかりに気がとられる」という状態にはならなかった。
確かに、「これは同性カップルでないといけないのか」という意見があるのも事実である。
ただ、「それくらい同性愛者は身近にいるかもしれない」ということも実感する必要があると思うのだ。
ここで、なぜ違和感が無かったのか?を説明していく。
最近はジェンダー問題などが話題になり、フューチャーされる機会が増えているように感じる。しかし、それが良くも悪くもドラマ・映画を壊していくことになってしまう例も少なくはないのだ。
同性愛ばかりに焦点が当たって、異性愛(今まで普通とされてきた恋愛スタイル)が壊されていることがある。これではいけない。
同性愛だけでなく、これまで通り異性愛も存在する。ただ、それを差し置いて同性愛ばかりを注目させるのは今までの恋愛を否定していることにもなりかねない。
非常に難しい問題である。
みなさんはこの映画をどのように評価しますか?
ちなみにディズニーでは、さまざまなLGBTQ+の作品が発表されている。
『悪魔バスター★スター・バタフライ』には、男性同士のキスシーンがあった。
『アンディ・マック』には、ゲイ(男性同性愛者)を公表したキャラクターが登場した。
このように、LGBTQ+の描写が含まれた作品は今後も増えていくだろう。
【おまけ】
個人的に好きだったのは、エンドロールの「Future Space Ranger」である。普段なら「Baby」などと表現されているのだが…
細かいこだわりすごい……と感じた。
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