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最近買って良かったもの【司書の必需品編】

図書館で働き始めてから、とにかく手が荒れるようになった。特に冬場は、ひび割れて指先から出血することもしょっちゅうである。


利用者から返却された本は、書架に戻す前に、汚れが付いていたり破れたりしている箇所がないか、挟まっているものがないか、全て中身を確認している。その際、一冊ずつページをめくっていく作業が発生する。

それを毎日数百回ほど繰り返しているので、当然指先はボロボロになる。

さらに、このようにしてたくさんの本を触った後はすぐに指が真っ黒になってしまう。
そのためコロナに関係なく、かなりの頻度で手洗いをしている。

そういうわけなので、図書館で働く人たちにとってハンドクリームは必需品ではないかと思う。

仕事中にこまめに塗り直している方も見かけるが、本を扱う上で手のベタつきはどうしても気になってしまうため、私は基本的に夜寝る前にだけ塗るようにしている。

けれど、夜にハンドクリームを塗るだけではさほど意味がないのか、手荒れは改善されなかった。手の甲は確かに保湿されているが、指先の荒れはなかなかの頑固さだった。

そのほかにも、化粧水や乳液をつけてみたり、その上からハンドクリームを重ね付けしてみたりと、試行錯誤したがどれもあまり効果は感じられなかった。

どうしたものかと思っていたところ、どうもネイルオイルが良いらしいという情報を得た。

しかし、個人的にオイル特有のベタつきが苦手なこともあり、なかなか購入に踏み切れないでいた。

そこで色々調べていたところ、ネイルクリームというものがあると知った。

「ネイルクリームとハンドクリームって一緒じゃないの?」

と初めは半信半疑だった。



しかしこれが大正解だったのである。


元々、図書館で働く以前から、指のささくれがひどかったのだが、ネイルクリームを塗るようになってからはぱったりと見なくなった。

今のところ、化粧水と乳液で手全体を保湿した後、指先にのみネイルクリームを塗布するというやり方が一番私には合っているようである。

マッサージをするように、丁寧に一本一本の指の側面や爪全体にクリームを塗り込んでいく。
きちんと手入れをするようになったことで、知らず知らずのうちに、普段から指先を大事に扱おうという意識が働きはじめたのか、心なしか爪の形まで綺麗になってきた気もする。


シールを剥がすときなんかによく爪を使ってガリガリと剥がしていたりもしていたが、こういう動作の積み重ねによって指先全体が痛めつけられていたのか…と思うと恐ろしい限りである。

「品のある人は指先まで疎かにしない、指先にはその人の品格が表れる」

いつか読んだ本にこのような言葉が書かれていたのを思い出した。

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