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久保田、愛を知る。

皆さんこんにちは!

4月も気付けば1週間が経とうとしていますね。

この時期は新年度を迎え、多くの新社会人が専門学校や、高校や、大学という「学生」の立場からいきなりお金を頂いて、社会でお仕事をするということを体験する時期ですね。

これは学生の時にしていたアルバイトとは全然違ってくると思いますが、皆さんは新社会人の時はどのような心持ちでいましたか?☺️

私は、2013年から今年の春でセラピスト歴10年目に突入します。

今回はこの10年での、私の技術面でのアップデートや、仕事への意識がどのように変わっていったのかなど、自己理解を深める為にも書かせて頂きたいと思います😌✨

よかったら読んで下さい!


新社会人から6年間。
私は女性専用の痩身エステサロンで勤務しておりました。

女性を美しいプロポーションやお肌に導く為のエステサロンですので、女性達の気になる部位の脂肪に対して、機械で燃焼させたり、溶解させたり、潰したり、必死で目に見えるセルライトに対して一心不乱に施術していました。(笑)

勿論、人によっては、かなりの痛みもあります。

この時女性が痛みに耐えられるのは、「やられてる感」があるからです。
筋トレ後の筋肉痛や、サウナの後の滝のような汗とそれは似ていると思います。

しかし、その後勤めたリラクゼーションマッサージサロンではその痛みは必要なく、むしろ不快なものです。

そこで私は触覚に意識を集中させ、筋肉のコリにどこまで圧をかけたら目の前のお客様が不快でないか、などに意識を集中させていました。

振り返ってみると、「技術」を追い求めてばかりの8年間でした。

それはエステ時代、関西グループで30〜40名ほどのベテランのスタッフがいる中、まだペーペーだった私が指名数で上位3位をもらえた時のことが原因にありました。

私を指名して下さる女性は私の技術では無く、「キャラクターが好き」「元気になれる」と言って下さっていたのです。

今こうして文字にしてみると、(自分で言うのもなんですが😂)めちゃくちゃ素晴らしいことだし、お客様からの愛情が凄いと思うのですが、当時の私はそれに気付けず、この理由がコンプレックスでした。

他の全国の先輩方の指名の理由を聞いても皆さん、「結果が出た」「マッサージの仕方が他の方と違う」「めちゃくちゃ気持ち良い」などなど技術に対してばかりだったのです。

当時の店長にも「久保田には技術が無くても、キャラクターがあるから大丈夫!」と、私からすると励ましにもならない言葉をかけてくれて…😂笑

ますます「もっと上手になりたい」と技術を追い求めてしまいます。

しかし、これがダメでした。
お客様からの愛情を無視してしまっていたのです。

それは私生活にも影響していきました。

自分の心や身体を粗末にしていたのです。

例えば私には「自分の個性やセンスでつくりあげたサロンで独立したい!」という夢がありました。

でもこんな夢があっても、「私には無理。止めておこう。このままお勤めするほうが安心するし良いじゃん!」って自分の心の声を無視し続けていたのです。

自分にも他人にも無視されて当然の、愛されない自分。
勿論そんな自分のことなんか私も愛せない。

こんな思いがずーっとありました。

少し良い感じになっても結局この「自分を愛せない」というせいで全てが上手くいかなくなってしまったり。

このループに気付いた私は、2歳の時に離れた産みの母親と向き合うことにしました。
全てのコンプレックスの根源はこの幼少期からきていると分かったからです。

私の両親は私が2歳の頃に離婚し、それから私と4つ上の姉は、父方の実家で育てられました。
この時、祖母やその時のお手伝いさんから
「あんた達は捨てられたんだ。」
と言われていました。
祖母は祖母なりの怒りや、思いがあったのだと今は分かります。

でも幼少期の心の傷は深く、私は捨てられた、愛されていない存在だと思い込んでしまっていたのです。

しかし私は「愛されていた」と確認しなくては、またいつもの負のループで悩んでしまうと分かっていたし、それを克服したいと思い、母に
「別れる時も愛していたし、勿論今も愛しているよ。美乃里ちゃんは素敵な愛されるべき存在なんだよ。」
と言って貰いに、再度会ってみることを決心したのです。

自分の欲しい言葉に注目して母と向き合うと、不思議なことが起きました。
10年前、初めて母と再会した時にされた話と同じ話をされたのに、今度は受け取り方が全く変わっていたのです。

10年前、私は自分なんかが愛されるはずがないと思っていたので、母の「こんな理由で、仕方なく身の引き裂かれる思いで美乃里ちゃん達を手放したんだよ。」と言う言葉を、母の自己保身のように受け取っていたのですが、今回は、「そんな大変な思いだったんだ!なんだ、私めーっちゃ愛されてたんじゃん!」なんて風に変わったのです。

これはスコトーマ(心理的盲点)の原理でした。
※ このスコトーマのお話は、長くなるのでまた別の機会にまとめさせて頂ければ🙏🏻 と思います!

そして、母に私の仕事であるマッサージもさせて貰いました。

コース後すぐに
「手からの愛が凄い!!」
「すごーく愛してるよ〜!って伝わってきたよ!」
と言われました。

そうです。
私はマッサージというお仕事を通じ、私が欲しかった愛情をお客様に提供することで、間接的に自分を愛せていたことにも気付けたのです。

そして、マッサージを受けて下さるお客様からも愛情を受け取っていることにも気付きました。

お客様のコリをグーっと手の圧で押していく時、お客様の身体から
「ここまでなら押して大丈夫だよ」
「美乃里ちゃんのこと信頼してるよ」
と教えてもらえる時があります。

皆さまは無意識にされているかもしれませんが、きっと初めてのサロンで信頼関係もない、なんとなく嫌な雰囲気の施術者だったら緊張で力が入って身体が固くなっていたりすると思います。

それを私には、身体を委ねて下さる。
しかもそれで気持ちよくなって頂けた時には、私自身がマッサージしながら、心がほぐれて気持ちよくなっています☺️

愛の循環、交換がマッサージ中に起きているのです。

これに気付けてから、私はますますこの仕事が大好きになりました!


その日母と別れてから、家でプレゼントと一緒に預かった母子手帳の中から、私が胎児の時のエコー写真や、足形スタンプ、産まれる前後に母が書いていたメモなどが出てきて、涙が溢れてきました。

とっても、とっても温かい気持ちになりました。


まだまだ発展途中の勉強不足な私ですので、時にやり方を間違えたり、配慮が足りなくてお客様との縁が遠くなってしまうこともございます。

ですが、信頼して安心して身体を預けて下さる深い愛あるお客様に、改めて応援頂けるよう、精一杯努力いたしますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。


長い文章なのにここまで付き合って下さり本当に嬉しいです。
ありがとうございました!


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