発掘作業
たくさん経験して
たくさん考えて
そうして芽生えた
自分なりの思想に
いつのまにか
土が降り積もって
固まって固まって
大切なそれが
化石になってしまったような
そんな感覚の近頃
掘り起こす事を思い出しただけ
いいのかもしれない
再び手にしたそれの
土を払って
息を吹きかけて
再び生を与えて
ああそうだったと安堵する
そんな作業を最近繰り返している
彼らを思い出さなかった間
自分がどう過ごしていたのかは
思い出せない
確かに生き続けていたのだけれど
その間は今思えば
時間があってなかったかのような
そんな感覚になる
再び生を与えられたそれらと
再び共に生きてゆく
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