見出し画像

ポーランド上空から一人見た景色

Introduction

昨年11月下旬から12月上旬、4か国を周るヨーロッパ旅行に行きました。
ちょうど一年経ちました。まだあの時のことをよく覚えています。

旅行中、一握りプレッシャーと悲しみを提げつつも、とてもとても楽しい旅でした。

この記事は、2022年10~12月、私の旅行前後の記録です。


旅行前の谷

10月末:帰国・母の手続き手伝う/ 無心・悲しみ


カナダにいながらこの旅行を計画・準備開始をしていました。しかし、
10月末に家族を亡くし、予定を早めて緊急帰国。
旅程前半を一緒に周る予定だったは日本に残り手続きをすることに。
私も旅行前後母を手伝い、一緒に時間を過ごしたことで、社会勉強も多かったですし、母を隣でサポートできました。
ひと段落が経って、母が「めぐがいてくれてよかった。」と私に言った時には「帰ってきてよかった」と、心から思ったものです。

このときに学んだ、手続き
(相続、税金対策、株処理、資産の見積り、死後の役所手続き、戸籍辿り、保険、あらゆる契約の解除、親族への通知、ご近所や病院へのあいさつ、家土地、葬儀通夜と参拝御礼、法事、家の片づけなどなどなどなど、、、)

もちろんこれらの手続きは誰もがその都度、知っている人に聞きながらやっていくしかないんですが、私はこのタイミングで浅く広く知りました。

ぜんっぜん関係ないですが、One Tip
IDやパスワード、ハンコや個人情報を確認するものは一か所に集めて何がなんのパスワードか必ず書き留めて死のうというのがうちの教訓です。
パスワードオオオオオー!!!!

亡くなった家族は、私が世界で一番好きな人です。手続き資料のファイリングや個人情報の整理もしっかりやってくれていたけど、それでも一つ見当たらないと大変。なんのこっちゃ。

11月上旬:留学白紙打撃/ 無心・悔しさ・感謝

旅程の前半はキャンセルし、旅程後半は決行することに。旅行後半に現地で会う予定を立てていたヨーロッパの友達も、仕事を休んで準備してくれていたのでキャンセルはしませんでした。母を手伝うと同時に旅行準備を続けているとき、

来年2月からの台湾交換留学の計画がキャンセルになりました。ならばと大学側と話し合ったり、教授や他の大学関係者に相談したり、話が落ち着いたら、留学以外の方向性を調べ回っていました。

しかし方向性は決まらずまま。
なくしたと感じざるを得ないものの多さを、忙しさでカバーしていました。


カナダについては、家も友達も、一夜ですっかり去ったまま。
後ろ髪も引かれないほど無心で、それはもう無心で、
友達には連絡を重ね、お互い元気でいようと言うしかないのでした。

冷たい電話を受けた夕方、冷静焦燥感の間で、カナダでの口座を解約に行きました。大家に連絡し、航空券を買い、夜中部屋を片付け、ルームメイトと分かれ、朝出発。
東京に着くなり東京駅から名古屋へ、道中はひたすら直近のスケジュールキャンセルや変更を。名古屋から地元への電車が終電でなくなったと分かると、姉が車で道中に車で来てくれました。

葬式に出なかったら必ず後悔すると決断してから、地元の葬儀場に着くまで、本当に多くの人が私のためを思って動いてくれました。

カナダで電話を受けた後、肩をさすり大丈夫だと言ってくれたエージェントHさん、その後当日なんとエレベーターに閉じ込められましたが(え笑)、電話一本ですぐに助けに来てくれました。

銀行員さん、閉店ギリギリで神対応(イケメン)。一点取引途中のカード案件がありましたが、「こっちで処理しとくから問題ないよ、家まで気を付けて帰ってね。」と口座解約をスムーズ・迅速に対応くださいました。

ルームメイトのA、心配だったからと電話を受けた後、外にいた私のとこまで来てくれた。出発の朝もスーツケースを引いて空港まで送ってくれました。

大家さん。契約終了まで住んでないのに返金対応してくださいました。日割り計算で(日割り計算はあまりしたくないこと)、むしろ丁寧に、しかも口座解約に間に合うように迅速に。助かりました。航空関係の仕事についているからか、ギリギリに買う航空券は比較的高いから、という配慮見えました。

親友のS、カナダからの帰国道中、日本からのずっとメッセージ即レスで私を支えてくれました

姉、飛行機が40分くらい遅れて着陸し、終電を逃すも、車で名古屋近くの駅まで迎えに来てくれた。また電車の時刻アプリが国設定によって使えなかった時も電話をつないで調べて送ってくれた。

兄、葬儀場に直行する私のために家から礼服を知らず知らずに持ってきてくれました。久々の日本飯も、コンビニだったけど、何でも買っていいよと買ってくれました。
なんて愛されてるんだと感謝。

トロントと日本の時差がありつつもなんとか式前夜に間に合いました。

旅行中の白黒の町

一か月後もとより計画していた旅行の計画を半分変更し、出発しました。
一か月経ったとはいえ、手続きや家の片づけを進める母の隣を離れることは心配でしたしたが、楽しんで行って来いと背中を押され、ただただ、なにも考えずに飛行機に乗りました。

11月下旬:旅程をこなす/ 楽しい・プレッシャー・悲しみ

そんなこんなで一人、シンガポールを経由してケルンに到着。

  • ドイツ・ケルン

  • ベルギー・ブリュッセル

ドイツ、ベルギーで、大好きなドイツパンやチョコレートを食べ、憧れのクリスマスマーケットを巡り、

その後オランダにいた友達とポルトガルはポルト空港で待ち合わせ。

  • ポルトガル・ポルト

  • ポルトガル・リスボン

  • スペイン・マラガ

  • スペイン・マドリード

  • スペイン・バルセロナ

全旅程7都市を周りました。
旅行中は忙しいので後半疲れながらも、
歩いて、人と出会って、美味しいものを食べて、歴史物や景観を見て、好きなことをやらせてもらえて、やはり幸せだと思うのでした。

カサ・バトリョ(バルセロナ)


12月なのに来年の予定が決まっていない状況なので、旅行中も一握りのプレッシャーと、ロスの悲しみはまだ抱えていました。
帰ってから計画を決めなければならない、帰っても家族はいない。そんな感じです。

12月上旬:帰路に就く/ 白黒の町に感じたもの

帰りはスペイン・バルセロナから
ポーランド・ワルシャワ空港を経由して東京へ。

バルセロナを立ち、もうすぐワルシャワへ着くというとき、
ポーランド上空の飛行機の小さな窓から、雪の積もった畑町を見ていました。町の音など聞こえない中、小さな家がぽつぽつが見えるくらいの無の景色。

白と黒の殺風景だった。けれど、なぜか印象が良かったんです。

窓に肩を持たれていたら、夕日が沈んできて、
夜になると、ぽつぽつとオレンジ色の灯りが家や道路につき始めました。
灯りはどんどん増えていき、空港が見えて、ワルシャワに到着しました。

安心した気持ちになったのを覚えています。この景色に重なるものを感じて、ふっと肩の力が抜けました。

色が豊かなヨーロッパ旅行、あちこちを飛び回る移動、忙しい日々に、感情が大きく揺さぶられた出来事の連発、重い空気と休んでいられない状況、
そこに来年どこで何をするのかも見いだせずにいた。

そんな私と大きく対比されたこの景色は、
戦争の隣、
色もないが家の中はオレンジ色の温かい明りで照らされ、その中で、今日も誰かが、普通に、静かに、幸せに暮らしている人がいる。

喧噪と無な感情の中にいた私にも、この状況の中に、落ちつける場所はきっとできる、とその景色を遠くに見るのでした。



自分の置かれた嵐のような状況を把握し、落ち着くまで時間に任せよう、
と力を抜きました。


旅行後と時間経過

12月下旬:再計画/ 自分に向き合う

帰国後は、何をやりたいか決めるために、忙しさで無視されていた感情部分に、しばらく向き合いました。
ただただやることもなくなったし、時間ができてゆっくり時間が流れていくのを感じました。

2023の計画を立てるため、ひたすらに調べ物をしたり、自分の将来の方向性を考えました。そして今に至ります。帰国後から5か月後、また国外へ渡航するのでした。

最後に

母の言葉

この一時期、母に言われた言葉が印象に残っています。
「起こっていない不安を考えすぎないで、事実だけ見るようにしな」

ガチでそれ寄りになりました笑
(mbti:ESFP:Sの部分がそれです)

起こってもいない不安や面倒を始めればきりがありません。
それらは自分の頭の中の想像と捉え、割り切って計画を立て進めました。

この状況下、母が、亡くした家族の物を片付けながら何も思わないはずがありません。一緒にやりながらときに悲しそな表情を見せる様子をずっと見ていました。それでも片付けが進んでいったのは、不安を払拭する自制心なんだと、尊敬する部分が増えました。


Conclusionとご挨拶

こんな私の2022年10~12月の話でした。
人生山あり谷ありですね。
その前のカナダにいた9, 10月もバタバタしており、授業と課題だけでなく、資格試験、旅行準備、留学準備、プライベートと忙しい中でした。
授業課題でも資格試験もそれなりに結果を出し、留学も選考通り、と山を登っていた時でしたが、なかなかうまくはいきませんね。
2022は斜面の急な山を何度も上り下ったようです。

今年2023は私にとって比較的穏やかでした。ありがたい。お世話になったみなさんに感謝します。
とは言っても!
今年もいろいろありましたよね。みなさんお疲れ様です。!

私もお疲れさん!
でも台湾は2月が年末!まだ仕事納めしないぞ!!笑
Happy new year!!!

最後までお読みいただきありがとうございます。
次回もMeglogでお会いしましょう;)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?