『』

『滄海』2022.8


机に頬を寄せて 温度を思い出す
この世は宇宙だ 私は迷子のまま
ありふれた情景の中 ずっと熱冷まし
馬鹿みたいだね、ねぇ

もどかしさで息ができなくなるような
そんな感情を知っている

そうかい そうかい
貴方は繰り返すだけ
身に覚えのない優しさも
ずっと覚えてるよ
そうかい そうかい
青い海を思い出す
届くことのない世界に触れたい
あの青のこと


心臓に耳を寄せて 孤独を思い出す
夏の歩幅は 今年も急ぎ足
二度とない貴方を 何度も描いてる
奇跡なんだよ、ねぇ

やるせなさが頭を満たしてくような
そんな日々を知っている


心から溢れて指を伝う想いで
詩を書いてるんだ だから
貴方が神様なんだよ
この世界の永遠は貴方だ

貴方だけだ ずっと


そうかい そうかい
貴方の声を描いてる
逢いの喜びも苦しさも
いつか忘れ逝くから
滄海 滄海
いつか忘れ逝くなら
今はどうか忘れないでいて
貴方のこと




滄海
広く、青い海のこと


貴方にとって身に覚えのないくらい
些細なことだったとしても
私にとっては優しさで

だからこそ貴方がずっとずっと大切で
好きなのだと、綴りたかった

そんな詩


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