『』

『スカルプチャー』2023.1.16/1.21


日々をつくる 貴方は私の物語だ
癖づいた「許してあげる」もう息に近い
明日があるならそれは貴方のおかげで
か細く輝く花火のようだ

何もできないならせめて大それたこと
口に含んで貴方にキスをする
一方だとか双方だとか何でもよくて
呆れてしまってどれくらいだろう

鏡に映った私はきっと
ちっとも綺麗じゃないからさ

この耳でこの口でこの体温で
貴方を形どれたならどれだけ良かっただろう
その瞳でその息でその手癖で
貴方をわかったならどれだけ恐ろしいだろう


いつからとかどれくらいとかきっと
貴方には必要ない愛の形だ
どうせ敵うことなどないのだから
少しくらい意地悪でもいいでしょう

貴方は私だ そう言えるまで
何度も私を壊していて


愛を伝える術も意味も約束も
なくていい なくていいから ごめんね
都合が良いなんて笑えないくらい
あまりに誠実だから
行かないで なんて 言えないね


想いの果て 終わらせない為に
私は泣きながら貴方を描く

この耳でこの口でこの体温で
貴方を形どれたならどれだけ良かっただろう
その瞳でその息でその手癖で
貴方をわかったならどれだけ恐ろしいだろう




今年に入って書いた詩
一番最近に完成したのかな


知りたい、と思うこと
愛しいからこそ沸き立つ感情だけれど
本当に総てを知ってしまうことができたなら
どれだけ恐ろしいのだろうと思った


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